2022年06月26日
中国から来た新ジャンル
昨年から一部マニアの間でじわじわと人気が高まっている、中国製の排莢式トイガンです。

このブログを開設して以来、一貫してモデルガンだけを紹介してきましたが、ついにモデルガン以外を紹介する日が来ました。もうこのムーブメントは無視できないぐらいアツいです。
amazonで「HORA.」というブランド名で販売されているトイガンシリーズで、これがモデルガンマニアのツボを突きまくっているのです。
まず人気に火が付いたのがグロックです。

モデル名、口径、セレクターの関係などが微妙にアレンジされていますが、基本的にはリアルサイズです。
で、これに弾を込めてトリガーを引くと、
ブローバックして排莢します!

これのスゴいところは、ガスや電池などのパワーソースを一切使わないのです!
我々としては「タニオアクションのようなもの」としか表現できないのですが、実際にはタニオアクションとは違います。タニオアクションであればトリガーとスライドが連動して後退しますが、このトイガンの場合、ダブルアクションのような重さのあるトリガーを引いていき、レットオフのタイミングで初めてシャコッとスライドが後退、前進します。
詳しい仕組みは不明で、とても不思議です。
そしてこのトイガンは弾を発射する機能はなく、ブローバックと排莢だけを楽しむ玩具です。想像ですが、中国ではエアガンに対する締め付けが厳しくなっている事から、メーカーがこのような方向性を模索したのかも知れません。しかしこれが日本のモデルガンマニアの琴線に触れたのです。
こちらが使用するカートです。

グロックに付属していたのは金メッキされているほうで、後になって光沢のある黄土色に変更されました。
準備や後片付けの必要がなく、パワーソースもなしでブローバック、排莢が気軽に楽しめる玩具。価格は2000円台~3000円台。話のタネに買ってもイイかなと思わせます。
とても面白いですが、触るといかにも粗悪な樹脂という感じで、重量も軽くスカスカ。自分が買った物はスライドが明るいグレーで、フレームが黒のタイプですが、フレームが青のバージョンもあり、そうなるともう見るからにチープな玩具という印象です。
「あのグロック面白いよね〜」なんてマニアの間で話題になってから数ヶ月、次に登場したのがこちら。

CZ Shadow2です。
グロックから一気に質感がアップし、スカスカ感がありません。そして外観もさらにリアルに。
それだけではなく、なんと射撃も出来るようになりました!
バレルにレーザーポインターが仕込まれ、トリガーを引くと一瞬だけレーザーが照射されます。
レーザーに反応してパタパタと倒れる、シューターワンのような専用ターゲットも販売されています(先のグロックも、レーザー照射タイプが出たみたい?です)。
一気にグレードアップして、価格も倍の6000円台になりました。ただこれだけクオリティが上がっていれば妥当でしょう。しかもモデルガンにおいてCZはマルシン製の不完全な物しかないので、CZを手にしてみたいモデルガンマニアには悪くないはずです。
このように、「モデルガンで製品化されていない銃が出たらイイな」と思っていたら、コイツが登場しました。

S&W M&P。
ここまで来るともう外観はエアガンと遜色ありません。しかもウェイトが仕込まれているのか、持つと少しズッシリします。
現在、自分が最もモデルガン化してほしい銃は、H&K VP9と、このS&W M&Pです。
というわけで、M&Pをパコパコと排莢させられるというのは、楽しくて仕方ありません。
あ、すべての銃に共通ですが、トリガーフィーリングはダブルアクションオンリーのような感じです。撃ったあとのトリガーのリセットは最初の位置まで戻す必要があり、トリガープルも重めです。
ここで紹介した3機種のほか、USPやベレッタM9A1、キンバーなどもラインナップされているので、ご興味のある方はamazonで「HORA 排莢式」と検索してみてください。
このシリーズは弾を発射しませんが、モデルガンとも違いますし、もちろんエアガンやナーフとも違います。まだカテゴライズされていないジャンルのトイガンと言えます。いくら進化しても日本のモデルガンと競合する事はないでしょうが、我々から熱い視線が注がれている事は間違いありません。
特筆すべきは、昨年グロックが注目されてから1年も経たずに凄まじい進化を遂げ、次々と新作が投入されている事です。このスピード感とフットワークの軽さは、さすが中国、恐るべしです。
SIG P320の登場は時間の問題でしょう。VP9が製品化されたら、私は絶対買います。

このブログを開設して以来、一貫してモデルガンだけを紹介してきましたが、ついにモデルガン以外を紹介する日が来ました。もうこのムーブメントは無視できないぐらいアツいです。
amazonで「HORA.」というブランド名で販売されているトイガンシリーズで、これがモデルガンマニアのツボを突きまくっているのです。
まず人気に火が付いたのがグロックです。

モデル名、口径、セレクターの関係などが微妙にアレンジされていますが、基本的にはリアルサイズです。
で、これに弾を込めてトリガーを引くと、
ブローバックして排莢します!

トリガーの引き方で排莢具合が変わるので、上手く排莢させるにはコツがいる感じ。
— Red (@dark3rd) December 16, 2021
トリガーコントロール重要#モデルガン#グロック pic.twitter.com/McKbcQtqjg
これのスゴいところは、ガスや電池などのパワーソースを一切使わないのです!
我々としては「タニオアクションのようなもの」としか表現できないのですが、実際にはタニオアクションとは違います。タニオアクションであればトリガーとスライドが連動して後退しますが、このトイガンの場合、ダブルアクションのような重さのあるトリガーを引いていき、レットオフのタイミングで初めてシャコッとスライドが後退、前進します。
詳しい仕組みは不明で、とても不思議です。
そしてこのトイガンは弾を発射する機能はなく、ブローバックと排莢だけを楽しむ玩具です。想像ですが、中国ではエアガンに対する締め付けが厳しくなっている事から、メーカーがこのような方向性を模索したのかも知れません。しかしこれが日本のモデルガンマニアの琴線に触れたのです。
こちらが使用するカートです。

グロックに付属していたのは金メッキされているほうで、後になって光沢のある黄土色に変更されました。
準備や後片付けの必要がなく、パワーソースもなしでブローバック、排莢が気軽に楽しめる玩具。価格は2000円台~3000円台。話のタネに買ってもイイかなと思わせます。
とても面白いですが、触るといかにも粗悪な樹脂という感じで、重量も軽くスカスカ。自分が買った物はスライドが明るいグレーで、フレームが黒のタイプですが、フレームが青のバージョンもあり、そうなるともう見るからにチープな玩具という印象です。
「あのグロック面白いよね〜」なんてマニアの間で話題になってから数ヶ月、次に登場したのがこちら。

CZ Shadow2です。
グロックから一気に質感がアップし、スカスカ感がありません。そして外観もさらにリアルに。
それだけではなく、なんと射撃も出来るようになりました!
バレルにレーザーポインターが仕込まれ、トリガーを引くと一瞬だけレーザーが照射されます。
射撃練習もできて楽しい
— Red (@dark3rd) February 12, 2022
この調子でどんどん新作を出してほしい#モデルガン pic.twitter.com/C7Cp1UuRqV
レーザーに反応してパタパタと倒れる、シューターワンのような専用ターゲットも販売されています(先のグロックも、レーザー照射タイプが出たみたい?です)。
一気にグレードアップして、価格も倍の6000円台になりました。ただこれだけクオリティが上がっていれば妥当でしょう。しかもモデルガンにおいてCZはマルシン製の不完全な物しかないので、CZを手にしてみたいモデルガンマニアには悪くないはずです。
このように、「モデルガンで製品化されていない銃が出たらイイな」と思っていたら、コイツが登場しました。

S&W M&P。
ここまで来るともう外観はエアガンと遜色ありません。しかもウェイトが仕込まれているのか、持つと少しズッシリします。
現在、自分が最もモデルガン化してほしい銃は、H&K VP9と、このS&W M&Pです。
というわけで、M&Pをパコパコと排莢させられるというのは、楽しくて仕方ありません。
排莢するM&Pとか最高なんだけど。
— Red (@dark3rd) June 23, 2022
しかも本体の質感もグロックの時みたいにスカスカじゃくてなんかカッチリしてるし重いし。
このシリーズの進化やばいぞ#モデルガン pic.twitter.com/NoMnfinJE1
あ、すべての銃に共通ですが、トリガーフィーリングはダブルアクションオンリーのような感じです。撃ったあとのトリガーのリセットは最初の位置まで戻す必要があり、トリガープルも重めです。
ここで紹介した3機種のほか、USPやベレッタM9A1、キンバーなどもラインナップされているので、ご興味のある方はamazonで「HORA 排莢式」と検索してみてください。
このシリーズは弾を発射しませんが、モデルガンとも違いますし、もちろんエアガンやナーフとも違います。まだカテゴライズされていないジャンルのトイガンと言えます。いくら進化しても日本のモデルガンと競合する事はないでしょうが、我々から熱い視線が注がれている事は間違いありません。
特筆すべきは、昨年グロックが注目されてから1年も経たずに凄まじい進化を遂げ、次々と新作が投入されている事です。このスピード感とフットワークの軽さは、さすが中国、恐るべしです。
SIG P320の登場は時間の問題でしょう。VP9が製品化されたら、私は絶対買います。

2022年06月22日
トカレフ発売間近!最凶伝説にピリオドなるか

タナカの7月の新製品が発表されました。トカレフTT-33です!
昨年の秋に開発している事が判明して依頼、待ち侘びていた方も多いでしょう。自分もその1人です。
タナカが新製品を出す場合、雑誌などで発表して2ヶ月後ぐらいに発売というパターンが多いですが、今回は突然の「来月発売」です。もう間もなくです!
今回のトカレフに期待が高まるのは、作動性能の技術向上著しいタナカが発売するからです。
もしこれが他のメーカーだったらそこまで期待しないでしょう。
かつて発売されていたトカレフは、モデルガン史に残るほど作動が困難な物でした。誰が一番トカレフのモデルガンを快調に動かせるか?という大会まで開かれたほど。まさに「凶銃トカレフ」です。
タナカは情報公開と同時にプロモーション映像も公開しました。
あの最凶のモデルガンが、ラピッドファイアで2マガジン!
にわかには信じられません!ガスガンかと思いました(笑)。
そう言えば以前、森副社長がSNSに「ラスボス感がある」と書かれており、調整に苦難されている様子がうかがえました。タナカの公式ブログによると、各所にバッファーが仕込まれて耐久性もバッチリになっているようです。相当研究されて仕上げたものと想像されます。
さらに特筆すべきは、今回はスライド、フレームともHW製になるとの事です。
近年のタナカのオートは、フレームがHW、スライドがABSという組み合わせが増えていましたが、重量を考えればスライドもHWのほうが良いですし、ブルーイング派にも歓迎されるでしょう。しかも現在、HWは材料が不足しており、トイガン業界全体で見ても今後のHW製品の行く末がどうなるか分かりません。もしかしたらオールHWのトカレフを入手できる最後のチャンスになるかも?そうならないとイイですが…。
さらに、新規で作られたトカレフ弾のカートリッジが、本体に1マガジン分(8発)付属するそうです!
これはおそらくエントリーモデルを想定されているからで、タナカの公式ブログでもそのような事が書かれているから、それだけ作動性能、耐久性ともに自信があるのだと思います。
これでトカレフ最凶伝説に終止符が打たれるのか?
店頭に並ぶのは7月14日頃と思われます。
2022年06月19日
V10のバレルを作る(2)

前回:V10のバレルを作る(1)
MGCのV10ウルトラコンパクト用のバレルを、GM-7バレルを加工して作る後編。
前回はGM-7バレルを切断し、コーン部分をかぶせてポート空け、ロッキングラグとチャンバー後部の加工、バレルリンクおよびフィードランプの取り付け、チャンバーカバーの製作などを行いました。
ここまでやれば問題なく作動するという自信がありました。
GM-7バレルをMGCガバにスワップするのは過去に何度もやって来たからです。
実際、手動での操作や装填/排莢は問題なくできます。
ところが実際に発火テストを行うと、作動不良が頻発しました。

こんな感じで、バレルが前に傾いて止まってしまうのです。
ロッキングラグの削りが甘いのかと思いましたが、追加工しても改善されず。
こういう状態になると、スライドは戻っても以後バレルがショートリコイルの動作をしなくなります。
原因を探ったところ、

リコイルスプリングガイドが傾いている事が分かりました。
この状態のままスタックしているのです。
なぜ斜めになったまま動かないかと言うと、、、
リンクとガイドが斜めに嵌まって動かないのかと思ったらそうではなく、ガイドがバレルに嵌まっているみたいです。

V10やデトニクスのリコイルスプリンガイド後端は、動きをアシストするため(?)のラグが2本あるのですが、このラグがバレルリンクの溝に嵌まり込んでしまっているのです。
MGCのバレルとの比較。

左がMGCで右がタニコバ。
タニコバのバレルは、リンクが厚いために溝が広いうえ、付け根のところもMGCより深く切り込まれています。
このせいでリコイルスプリングガイドが嵌まり込んで動かなくなっているようです。
溝の幅を狭くするのは大変なのと、リンクも薄くしなければいけないために、とりあえず付け根のところを塞いでみる事にしました。

金属パテ・ジーナスで埋めました。
これで発火テストを行ったところ、スタックする事はなくなりました!対策としては正解だったようです。
ただ、3マガジンほど発火したあと確認すると…

埋めた部分が押し込まれるように外れていました。。。
パテの強度は十分ながら、リコイルスプリングガイドが押す力は相当なようです。
そこで今度は溝の周囲を1mmほど掘り、

そこへ厚さ1mmのABS板を埋めるように貼りつけました。こうすれば押し対する耐性はあるはずです。

というわけで発火です!
まずは一般的なCPカート(C-Tec製マイルドキック)で。デトネーターはBWC製のCPカート用です。
GM7バレル改、MGC-V10バレルできた!
— Red (@dark3rd) June 19, 2022
シングルキャップでの発火。#モデルガン pic.twitter.com/ChByYzzjyJ
快調作動!
埋めた部分も無事です。
良い感じなので、今度はダブルキャップでの発火です。
これを試すためにこのバレルを作ったようなものです。
C-Tec製のWキック+Pというカートです。

こちらは以前発売されたダブルキャップカート、Wキックとほぼ同じなのですが、Fピンの頭にポケットがあります(中空の穴ではない)。
このポケットに、少量のシリコンオイルを注しておくと、凄まじいマズルフラッシュを実現するというかなりホットな製品です。

GM-7用の専用デトネーターで発火。
GM7バレル改、MGC-V10バレル。
— Red (@dark3rd) June 19, 2022
ダブルキャップでの発火。
C-Tec製Wキック+Pカート使用。
初弾の排莢方向が狂った以外は成功!#モデルガン pic.twitter.com/cmhFSfBxJd
スロー映像。
GM7バレル改、MGC-V10バレル。
— Red (@dark3rd) June 19, 2022
ダブルキャップ(C-Tec製Wキック+Pカート)での発火のスロー映像。#モデルガン pic.twitter.com/3FyDsZomo9

ポートから見事にV字の火が吹き上がっています。これは面白い!

銃口の上半分を塞ぎ、インサートの上を通るガスをVポートからだけ出すようにしましたが、しかしC-TecのWキック+Pの実力なら、このような小細工も必要なかったかも知れません。
シングルキャップ及びダブルキャップ合わせて11マガジン発火した後のバレル基部。

若干攻め込まれていますが(笑)、弾力のあるABS板なのでとりあえず大丈夫そうです。
これでダメなら、横穴を空けてピンを打ち込む事も検討しないといけません。

V10を発火するのは初めてだったのですが、デトニクスよりも安心感があると感じました。
それはデトニクスよりもわずかにスライドが長いからです。
コンパクトモデルではスライドのアゴの破損という懸念がありますが、このわずかな長さの違いによって、壊れそうだという感触があまりないです。それはMGCの純正バレルで発火しても同じ印象です。どちらかと言うとコマンダーを撃っているのに近い感触です。
とても優れたモデルガンだと思いますが、モデルガン低迷期に発売された製品なので、生産数も少なく、中古市場でもあまり出回っていません。
CAWにはこういうモデルのリバイバルをしてほしいなぁと思います。

2022年06月10日
V10のバレルを作る(1)

MGCのV10ウルトラコンパクトです。バレルに空けられた10個のポートが特徴的なコンパクトガバです。
1911系のモデルガンはタニオ・コバのGM-7やそのカスタムで網羅されつつありますが、このV10は未だGM-7ではモデルアップされていません。まだまだMGCガバも現役という事です。
さて、このV10用のバレルを、GM-7用バレルで作ろうと思います。
その理由としては、
1)オリジナルバレルが壊れたらパーツ調達が困難
2)タニコババレルは壊れにくい
2)各種デトネーターを用いて様々なカートが使える
などなどです。
まずはともかくタニコバのバレルをぶった切ります。

インサートが複雑怪奇な形でバレルの樹脂に食い込んでいるのが分かります。これは抜き取る事なんてできないと、この断面を見るとよく分かりますね。
バレルは最終的な長さよりも5ミリぐらい短めに切りました。V10はコーンバレルなので、ここにアウターを被せて完成させます。
そのアウターを設計。

センターから何度傾けたところにポートを配置するのかよく分かりませんでした。しかもテーパーが付いているので余計に位置決めがしにくい。意外と苦戦しました。
3Dプリントが仕上がるまでに数日かかるので、それまでの間に他の加工をします。
まずはチャンバーカバーを作りました。

V10のチャンバーカバーには「マニュアルを読め」とかゴチャゴチャと書かれていますので、それを再現。
当方の安物レーザー刻印機はステンレス板にも刻印できますが、彫るというよりも焼き付けるぐらいの感じです。まあ個人用の自作なので十分です。これを曲げてバレルに貼りつけます。

GM-7バレルをMGCに流用する場合の基本加工、ロッキングラグとチャンバーの左側(赤矢印)を削りました。
ロッキングラグはチャンバーカバーと同じ高さになればOK。チャンバーの左側は1mm程度削ります。
またフィードランプも増設しました。
GM-7バレルをMGCガバに使うための変換用バレルリンク。

これはカスタムショップなどが独自に作って販売していたり、自分もDMM.makeで販売しています。
これを付ければイイだろうと思っていましたが、そうではありませんでした。
このリンクはGM-7バレルに付くように、MGCのリンクよりも約5mm厚くなっています。リンクと接触するリコイルスプリングガイドの後端は、ノーマルガバではフラット面になっているので問題ないですが、V10はデトニクスなどと同じように溝があります。厚いリンクだとこの溝に嵌まらないのです。
リンク全体を薄くするとバレル側がユルユルになってしまうので、仕方ないから溝に嵌まる部分だけを削って薄くし、なんとか嵌まるようにしました。

そうこうしているうちにコーンバレルのアウターが仕上がってきました。


これを被せるわけです。

接着はJBウェルドを使用しました。衝撃と熱に耐えられるよう、ここは強力な接着剤が必要です。
このアウターでは、以前からやってみたかった事を試しています。

マズル側から見ると分かりますが、インサートの上半分を塞いであります。
こうする事で、インサートの上を通るガスはポートだけに抜け、マズルへはインサートの下を通るガスだけが抜ける事になるはずです。たぶん。
ダブルキャップなどで発火した時の効果に期待しています。
しっかり接着されたところでポートを空けて行きます。

アウターの穴は位置決めのためで、やや小さく造形しています。これより少し大きめのドリル刃で穴を空けます。
直径は3mm。
穴が空いたところで仮塗装してみました。

とりあえず形にはなりました。発火しないならこれで十分。
しかし自分の場合は発火を楽しみにこれを作っています。実際に発火テストをしたら作動が不十分でしたので調整が必要です。
というわけで続きます。