2024年08月21日

X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)

X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
マルシンからガバメントシリーズが再販されました。
今回の再販における目玉は、アルミ製カートリッジ・X-PFCを採用している事です。

こちらが新開発のX-PFCです。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
基本構造は先行しているハイパワーやM9と同じですが、大型.45ACPは、従来の真鍮製から軽量なアルミ製になった事でその恩恵をより受けられるでしょう。
そして何より、見た目がリアルでカッコイイ!

プライマー(インナーFピン)を旧カートの物と比較(左が従来カート、右がX-PFC)。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
同じ寸法に見えますが、精密なノギスで測ったらX-PFCのほうが高さが0.2〜0.3mm短かったです。
たぶん誤差だと思いますが、同じ寸法と考えた場合、プラグを従来の物に変えれば、このカートを従来のマルシンガバでも使えるという事になります。あくまでも理論上の事なので、後日また検証してみます。

さて、肝心の銃本体を見ていきます。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
私が購入したのはM1911A1。いわゆるミリガバです。

X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
メインスプリングハウジングやスライドストップのチェッカリング、グリップバネル、フロントサイト形状などは前回の再販時(俺のガバメントフォトコンテストの時)にアップデートされており、外観は以前に比べるとかなり良くなっています。
今回は外観に関してあまり変化はありませんが、マルシンの刻印が消えています。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
前回はスライド右側面にマルシン刻印がありました。
右側のグリップバネルを外したところにマルシンとSTGA刻印が移されています。

通常分解。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
インナーシャーシは金属製。これも前回の再販時に変更になった点です。

こう見ていくと、銃本体はあまり変化していないのかなぁ…と思いきや、大きな変化が2箇所あります!

1つは当然ですが、チャンバーピン(デトネーター)です。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
カートがX-PFCになったため、それに合わせて異形Xチャンバーピンへと変更されています。
ハイパワーやM9では、スリットが3本入っていて、上から見た時に「Y」の形になっていましたが、ガバは4本のスリットが入っています。上から見ると「X」の形状。まさにXチャンバーピン!
そして上の写真を見てお気づきの方も多いと思いますが、チャンバーピン(デトネーター)が抜けるようになりました。
旧モデルではチャンパーピンがバレルに圧入されて抜けない仕様でしたが、今回からは一般的なモデルガン同様、イモネジで固定する方式になっています(とは言え、抜くには結構力がいりますが)。

そしてもう1つ、隠れた大変化がエキストラクターです!
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
こんな2ピースになりました。
最初抜いた時、折れたかと思って焦った(笑)。

パーツ名としては、爪のある前側が「エキストラクター」で、後ろ側は「エキストラクターホルダー」となっています。そしてホルダーには「エキストラクターSP」という板バネが付いていて、エキストラクターにテンションをかける仕組みです。

スライドから抜き取る際は、ブリーチの下にあるネジを外してエキストラクターを前方へ、そしてFピンリテイナーを外してホルダーを後方へ抜き出します。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)

旧来のマルシンガバをいじって来た者にとって、このエキストラクターの変化はなかなか革命的です。
エキストラクターが変更された事で、
排莢が安定
スライドの破損防止

という2点の改善が期待されます。

排莢が安定
旧来のマルシンガバのエキストラクターは鉄製の1本棒で、ペンチなどで曲げる事でリムとの噛み合いを調整していました(曲げるのがまた硬い!)。
うまく調整できても、最終弾が排莢されずにチャンバーにカートが残る事が多かったです。
新エキストラクターは板バネによって適度にテンションがかかっているため、エキストラクター自体を曲げる必要もなく、咥え込み時も排莢時もうまく動いてくれそうです。

スライドの破損防止
旧エキストラクターは、実銃と同様にFピンリテイナーで保持していました。
それだとエキストラクターがカートで押されるなど強い力が加わった時に、リテイナーも一緒に動こうとしてしまい、リテイナー周辺のスライドが破損してしまいます。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
このような破損を防ぐために、MGCのガバはブリーチ下からイモネジでエキストラクターを固定してリテイナーに力は加わらないようになっています。GM-7に至ってはエキストラクターを貫通させず後端はモールドにしてしまっています。
マルシンの新エキストラクターは、エキストラクターとしての機能を持つのは前方ピースだけでネジで固定。後方ピース(ホルダー)は板バネを保持するだけの役割になったので、リテイナーには一切負荷がかかりません。
スライド後端破損はマルシンガバの泣き所の1つでもあったので、このエキストラクターの変更によって破損の心配が大幅に減ったと言えます。

さて、お楽しみの発火です。
箱出しでもスライドの動きが非常にスムースで、擦り合わせなどは必要なさそうです。
X-PFC搭載ガバメントシリーズ(マルシン)
アルミカートが軽快に飛び出していきます!そして排莢方向が非常に安定している上、最終弾もきちんと排莢されます!


3マガジン連続で撃ってノートラブル!
すごく快調!
たぶん新エキストラクターが果たしている役割は大きいと思います。
めちゃめちゃ撃ってて気持ちいいじゃないですか!コマンダーも欲しくなりました。

モデルガン界の長老・マルシンガバもまだまだ前線で戦えますね。
2000年代の品質低下著しい頃を知っている方にとっては信じられないかも知れませんが、確実に進化しているので、騙されたと思ってぜひ完成品を1挺購入して遊んでみてほしいです。
そして昔を知らない人やモデルガン初心者には、普通にお薦めできる楽しいモデルガンです。


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この記事へのコメント
以前コメントさせて頂きましたモノです。
全く新しくリニューアルしたマルシンのガバメント(コマンダーも含め)ですね?
スズキ時代のサイド発火からマルシン時代前期のサイド発火から後期センター発火へと進化して今回X-PFCカートリッジとデトネーターが取り外し出来るバレルと可変?エキストラクターの3点が大きな改良改善点ですね。
従来型(スズキ製やマルシン前期のサイド発火仕様やマルシン後期のセンター発火仕様)ガバメントのモデルガンを持っているユーザーでもフレームとスライドそのままでX-PFCカートリッジと新しいバレルだけを単品購入して交換すれば後は調整して作動させられると思いますが?
もちろん完成品全体を買い直した方が作動性能が確実ですが、従来型所有しているので勿体無いですね。

このX-PFCが出るまでマルシンのガバメントにCPカートリッジを使って発火させた事有りましたが大変勇気要りました?笑
Posted by プロップガンマニア at 2024年10月03日 12:43
>プロップガンマニアさん
センターファイアーモデルであれば、バレル&デトネーターの交換でX-PFC使えます。検証した記事がコチラ↓です。
https://tkred.militaryblog.jp/e1145574.html
ただしエキストラクターは旧型のままなので、エキストラクターに起因する作動不良や破損の危険性は変わりません。旧スライドに新エキストラクターは付きません。
サイドは発火モデルは試していませんが、カートを押し込むストロークがセンター発火のプライマーを押し込むストロークと同じなら理論上は可能だと思います。
マルシンにCPカートは強すぎますよね。そういう意味でもPFCがアルミ化されたというのはとても嬉しく感じています!
Posted by RedRed at 2024年10月03日 14:24
どんぐり風の重い真鍮カートリッジがアルミニウム材の軽いカートリッジになっただけでも画期的で嬉しいですね。
CPカートリッジだとエランやC-tecからアルミ材質が出ていましたがPFCには無かった?
旧スライドだと新型エキストラクターが取り付け出来ないのでスライドごと載せ換えって事になりますね?
ブリーチだけ交換?も考えたりしましたがブリーチはスライドに接着されているので事実上不可能ですね?
サイド発火時代はブリーチだけの単品売り出来ましたがセンター発火になってからスライド一式で販売になった?
X-PFCカートリッジを使わないユーザーも新しいデトネーターが取り外し出来るバレルだけでも購入したいですね。
メンテナンスが楽になるだけで無く違うデトネーター交換(中空デトネーターとか)も簡単になりますね?
X-PFCカートリッジのデトネーターはスリット溝が入っていて複雑な形状していますね?
ガス抜け効果も考えられている?
Posted by プロップガンマニア at 2024年10月03日 16:59
>プロップガンマニアさん
.45のPFCがアルミ製になるのは今回が初めてです。
センター発火モデルのブリーチは分解不可で、ブリーチ単体の販売はありません。
バレルはパーツ発注で発注で入手できる可能性ありますが、マルシンはパーツを出し渋る傾向がありますね。
Posted by RedRed at 2024年10月11日 22:08
コメント遅すぎはごめんなさい。
モデルガン半年歴のみちすきです。
タニオ・コバガバメント→タナカワークス製P226ときてモデルガンライフ最高!ってな感じですが

ここにきてマルシンさんのガバメントが気になりコメント読まさせていただきました。

ヘビーフェイト、ABSなど素材が4,5種類ありまた悩むところ、そしてマルシンさんはよりモデルガンの深みにはまりそうな分解や調整などのいじる感も提供してくれそう。

そしてコマンダーかミリガバかシリーズ70かで迷ってしまうと(全部買ったれ理論は怒られます。笑)

そういえばマルシンさんはキットもあるのですね。
メカがより深く分かりそうでそそります。

とにもかくもモデルガン楽しいですね。

話は変わりますが愛読書のGunプロフェッショナルがWeb購読限定になるとの記事が12月号に掲載されてました。

多分モデルガン好きのバイブルだろうの雑誌の紙媒体が終わることは残念ですがWebでも見れるので楽しみです。

話がそれましたがまた、ブログ楽しみに読まさせていただきます。ありがとうございました。
Posted by みちすき at 2024年11月07日 07:49
>みちすきさん
タニオ・コバのガバメントをお持ちなら、マルシンガバは別の機種にされてはいかがでしょうか。
おすすめはHWの完成品です。しかし、マルシン製品は毎回HW完成品から品切れになっていくので、気になるようでしたら早めの入手をおすすめします。
コマンダーはタニコバにないので良いかも知れません。またABSになりますが、シルバーモデルもタニコバにないので良いと思います。
キットに関しては、ガバメントは結構難易度が高いので苦戦が予想されます。同じマルシンキットでも、ベレッタは結構簡単に組めて、調整もほとんど無しで快調に作動するんですけどね。
ガンプロの休刊は残念ですが、Web版として継続するので、今の時代を考えるとまだマシかもしれません。
ぜひ無理なく、楽しめる範囲でのんびりとモデルガン趣味を続けてください!
Posted by RedRed at 2024年11月10日 23:59
Red様の返信コメントを見る前にディープブラックABSのコマンダー(X-PFC)を購入しました。

いい!外見、発火性能良し!マルシンさんのモデルガンも楽しいなぁと遊んでおります。ありがとうございました。
Posted by みちすき at 2024年11月24日 11:31
>みちすきさん
マルシンコマンダーご購入おめでとうございます!
Wディープブラックも他のメーカーではないフィニッシュですからマルシンならではの商品を購入されたと思います。
ぜひ楽しんでください!
Posted by RedRed at 2024年11月28日 21:40
 
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