2021年07月25日

ハードボーラー用T1レーザーサイト&マウント

B.W.Cから6月にハードボーラーT1モデルが発売されました。言うまでもありませんが、T1というのは映画 『ターミネーター』第1作を指しています。劇中に登場するレーザーサイト付きのロングスライドガバが、忠実に再現されたモデルです。
それから遅れること半月後にレーザーサイト&マウントがのみが発売されました。

これは同社が過去に発売したハードボーラーに取り付けてターミネーターモデルへとドレスアップするためのパーツですが、過去にここまで忠実に再現されたアクセサリーはないため、他社のモデルガンやガスガンに取り付けたいと考える人もいるかも知れません。

私は昨年、B.W.Cのハードボーラーを購入していますので、

これに取り付けてターミネーターモデルにします。
このハードボーラーが発売された時から、…というか発売する前から「ハードボーラーならやっぱりレーザーサイトが欲しい」という声はメーカーに多く寄せられていたと聞きます。かくいう自分も「ダミーでもいいから作って欲しい」と懇願したクチです。

さて、取り付けのその前に、私の所有するハードボーラーは前期型で、ターミネーターのプロップは中期型となりますので、せっかくなので細部のパーツも中期型へと変更します。
具体的には、ハンマーをワイドに、スライドストップとサムセフティはロングタイプをカットした物になります。B.W.Cはレーザーの他にこれらパーツも販売してくれていますので、当方はこの3パーツも購入しました。

さし当たってレーザーサイトだけ買って付けたいという方は、ハンマーとスライドストップは前期型のままで問題ありません。ただサムセフティはマウントに干渉しますので、自分で短く切り詰めるか、ノーマル形状の物に交換するしかありません。

このサムセフティを組み込んだところ、トリガーが引けないというトラブルに見舞われました。
シアと干渉しているのかと思い、当たりそうな部分を削りましたが、症状は改善されず。よく見ると、グリップセフティを握り込んだ時、サムセフティが僅かに動く事に気付きました。

矢印の箇所が当たり、グリップセフティを握り込むとサムセフティが上がってセフティONになってしまうのが、トリガーが引けない原因のようでした。というわけで、サムセフティ軸の矢印の当たりを削ったところ、問題は改善されました。これから組み込む方の参考までに。

無事に中期パーツを組み込めたところで、メインのレーザーサイトを取り付け!

うひょ〜っ、たまらん!


ターミネーターファンが長年焦がれていたスタイルです。


マウントはグリップと一体化しています。
そしてレーザーサイトから出たケーブルの先にスイッチがあり、押すと実際にレーザーが照射されます。
スイッチ部分は、写真のように付属のバンドをグリップに巻いて、そこにマジックテープで固定するか、マジックテープの逆側をグリップ部分に貼りつけるかを選択できます。


マウントと一体化しているのは左側のグリップだけなので、右側のグリップをどうするかは個々に工夫する必要があります。前期型についていた木グリでも実用上は問題ありませんが、やはりそれだと左側と違いすぎるので、黒いグリップを調達してきて取り付けると吉でしょう。
ちなみに完成品のT1モデルでは、シボ加工されたラバーグリップが付いているそうで、これは別売りしないらしいです。

レーザー照射!

煙を焚けば映画のようにレーザーが見えます。
「照らして撃てば百発百中」。
ちなみに、筐体の中にはハートフォード製のレーザーサイトが入っています。


ターミネーターは個人的に思い入れのある作品なので、ここまでプロップを再現したモデルを手にできるのは至福の一言に尽きます。
まさにターミネーターモデルの決定版です。
  

Posted by Red at 17:49Comments(3)モデルガン

2021年07月02日

M9A1【マルシン新製品】


マルシンの新製品モデルガン・M9A1です。
私はこの発売を手放しで喜んでいます。
同社は数々のベレッタ92F系を展開しているので、そのバリエーションが1つ増えただけという言い方もできるかも知れませんが、少し前のモデルガンの低迷ぶりや、同社の品質低下著しかった頃から考えると、完全新規金型にてフレームを製作してのM9A1発売は、画期的な出来事だと思うのです。

M9A1の最大の特徴は、フレームのダストカバーがピカティニーレールになっている事です。

これにより、フラッシュライトなど様々なアクセサリーを取り付けられます。
現代銃ではレール付きはもはや標準的と言えますが、モデルガンでレール仕様の製品はまだまだ少ないです。


トリガーガード前面の形状も変更されています。

これはアクセサリー類を装着した際に安定させるための形状だと思います。
また銃の構え方に対する考え方が変化し、トリガーガード前面にサボートハンドの人差し指を掛ける事が少なくなったのも関係していると思います。


グリップのフロント/バックストラップは、従来の92F系では縦のグルーブのみでしたが、同じ幅の横グルーブも入ってチェッカリングになりました。これでグリッピングはかなり向上します。


従来の92F系よりもビーバーテールの下の辺りがわずかに深くえぐれていて、ハイグリップしやすくなっています。これはマルシンのCQBでも同仕様でした。
グリップスクリューはマイナスから六角に変わっています。わずかな変更ですが、見た目の印象が結構変わります。
グリップパネルのロゴは、ベレッタロゴによく似ていますが微妙に違います。
うまく似せていて、これならグリップを交換しなくても気にならないと思います。

スライド左側面の刻印。

「U.S.A.」の左は空白になっています。従前モデルのように「BULLET」などと中途半端に入れられるよりは何も入ってないほうが潔いと思います。この空白部分に「BERETTA」と刻印を追加すれば実物と同じになります。
右端のロゴ部分は実物では【PB】ですが、ここは【MK】になっています。

右側面の刻印。

こちらは実物通りです。
ちなみに「STGA」や「MARUSHIN、「JAPAN」などの刻印は見えるところには入っていません。これはありがたい。
「STGA」刻印はグリップパネルを外したところに入っているのを確認しました。しかし「MARUSHIN」の文字はどこにも見当たりません。イイの?それで(笑)。ユーザーとしては嬉しいですけど。今後発売される製品もぜひこの方向で!


マガジン挿入口は斜めに面取りされています。
細部までよく再現している事が分かります。

マガジンチューブはつや消しのシルバーにメッキされいてます。

バンパー部分は黒。
耐サビに期待します!

フィールドストリッピング。

構造や内部パーツは基本的に従来の92F系と同じですが、リコイルスプリングガイドはリニューアルされています。


リコイルスプリングガイドは樹脂製となり、前後端以外は十字形状になっています。
これは実物に準じた変更です。
樹脂製となった事で触るとチャチっぽさを感じますが、見た目では素材は分からないのと、サビなくなった事を歓迎したいです。

従来モデルのアッパー(ブリガーディアスライド)と組み合わせてみました。

構造や噛み合う部分の形状は同じなのでまったく問題ないと思われます。
マルシンは92F系を様々展開していますので、今回の新規フレームによって、カスタムの幅が広がりました。色々と楽しめると思います。


マルシンベレッタは、バレル内にカートストッパーがありますので、デトネーターを外せばそのままダミーカートモデルになります。
非発火派の方も十分楽しめるはずです。

ライトを装着!

タクティカルな雰囲気と、現代銃っぽさがグッと増します。
M9A1の登場は2006年。なんとPx4よりも後なのです。
「モデルガンは新しい銃が少ない」という不満がよく聞かれますが、M9A1は間違いなく「最近の銃」なのです(笑)。

購入当日に、ライブ配信にて開封、発火まで行いました。

箱出し未調整でしたが、40発をノートラブルで撃ち切りました。
マルシンベレッタはもともと快調モデルで有名ですが、面目躍如といった感じです。
ちなみに、スライドなどを手動で操作した感じでは、若干動きに渋さを感じました。新品らしくタイトな感じです。
それでもジャムる事なく軽快に作動し、スライドストップもきっちりかかりました。これなら初心者の入門機としてもバッチリです。

マルシンがM9A1を発表した時、私は「フレームの金型を改修して作るのだろう」と想像したのですが、メーカーからは「完全新規金型」とアナウンスされています。そして従来品とはパーティングラインの位置が異なる事からも別の金型である事が分かります(トリガーガード内のパーティングラインがなくなり、右のエッジ部分にカモフラージュするようにラインが見られます)。
このあたりからも、マルシンの気合いがうかがえます。
ユーザーとしては、このモデルを遊び倒す事でマルシンの意気込みに応えたいと思います。
モデルガン業界は現在、タナカの一強状態ですが、ここへきてマルシンも俄然、存在感を増して来たと思います。現存する最古のモデルガンメーカーですから、ぜひタナカと共に業界を熱くリードしていってほしいと思います!




…パーツ供給もよろしくお願いします。。。

  

Posted by Red at 22:07Comments(6)モデルガン