2020年11月30日

P228のFピン問題

タナカのSIG P228、とても頑丈なモデルですが、モデルガンパーツショップM9の店長ブログで、気になる記述を見ました。
Fピンが縦に割れるというのです。

自分のモデルを確認したところ…

クラックが入ってる!
これは店長ブログを見なければ気付きませんでした。

なぜFピンにクラックが入るか考えてみたのですが、おそらくP228はP226に比べて、ブリーチから飛び出る量が大きいからではないかと思います。

AFPBを解除し、後ろからFピンを押したところ。

ハンマーで叩かれた瞬間、これぐらい飛び出るという事です。

対してP226の場合はこんな感じ

先端が少し出るだけです。
これしか出ないと不発が起きそうな気がしますが、実際には慣性によって瞬間的にFピンが長く飛び出して十分な撃発力を発揮します。MGCやタニコバのガバなど、後ろから押しても1ミリもブリーチから出ませんが不発は起きません。それと同じです。

P228のようにFピンが長いと、発火した瞬間に後退するプライマーと前進するハンマーとの間でサイドイッチ状態になったFピンに大きな負荷がかかります。マルシンのガバやハイパワーは、このせいでFピンがよく破損するのです。

ただ、P228はハンマーがリバウンドするので、ガバなどと違ってFピンを押しっぱなしにはしないため、マルシンガバなどよりは負荷は少ないはずです。
それでも瞬間的には強く挟まれた状態になるでしょうから、Fピンが破損する原因はこれだと思います。

私の発火仲間は、これと同様のクラックを確認した後、発火をしたらFピンが砕けたそうです。
タナカは新製品のパーツはしばらく販売しませんし、そもそもFピンもブリーチも安全対策のために販売はしてくれませんから、メーカーに送って修理してもらう事になります。

私も砕けたら修理に出そうと思い、発火を続けたところ…
100発以上撃っても一向に変化がありません!
しかも不発ゼロ!
なんじゃ、この発火性能の高さ!(笑)


いや、壊れたり調子が悪くならないんなら別にいいんですよ(笑)。
あえて見ようとしなければ見えるところじゃないですから、まったく気にならないのでこのまま遊びます。神経質な方は、調子が悪くなるまでチェックしないほうがイイでしょう(笑)。
ちなみに当方は発火総数300発は超えてますが、心配されたスライドのアゴやバレル基部など、破損の兆候は一切なし。本当に頑丈です。

ところで、モデルガンパーツショップM9の店長ブログでは、バレルの右側にクラック入ったと紹介されていました。当ブログをご覧頂いている方からも、同様の話を聞きました。

バレルの右側を見ると、先端付近に湯口がある事が分かります。
その事から考えると、設計上の問題というよりも、成形時に材料がキチンと回っていないなどの問題で起きているのではないかと想像します。

バレルもFピンも、従来のABSやHWではなく、特殊な素材が使用されているようです。その強度は十分ながら、新しい材料だけにノウハウの蓄積がまだ少なく、仕上がりにバラツキが出ている可能性はあると思います。つまり、はずれパーツ。
かなり発火しても私のバレルは無事ですし、同じくかなり発火している仲間でもFピンが無事な例もあるので、そういう事なのではないかと…。

タナカの事ですから、そう遠くない時期には品質も安定するでしょうし、パーツ供給も始まれば何の心配もありません。本当に素晴らしいモデルです。

ところで、タナカの公式ブログによると、.357SIGカートを開発している模様!
これは、いよいよP229の登場でしょうか。
12月4日のArms祭オンラインで詳細が発表される(?)っぽいので、必見です。
  

Posted by Red at 23:14Comments(8)モデルガン

2020年11月28日

DMM.makeがトイガンパーツOKに!でも…

3DプリントサービスのDMM.makeは、自分がデザインしたデータを3Dプリントしてくれるだけでなく、そのデータを出品して他の人が購入できるという優れたサービスです。

当方もDMMのクリエイターズマーケットにショップを作り、パーツや治具などを出品していたのですが、2年ほど前から規約が変更となり、トイガン関連のパーツは新規出品ができなくなりました。
当方もデザートイーグルのカートを立てるスタンドや、キャップを装填するローダーすら審査で落とされました。さすがにこれは異議申し立てをして出品が認められましたが、「これはもうダメだな…」と感じていたところ、

なんと、「今後トイガンパーツも販売できるようになる」との朗報が!

昨日、DMM.makeよりメールが届いていました。
メールによると、

現在トイガンパーツと見受けられるモデルにつきましては造形及びクリエイターズマーケットでの販売をお断りしておりますが、お客様、並びに全日本トイガン安全協会様からのご意見を参考に検討を重ね、今後は誓約書をご提出いただくことで造形をお受けできるようにフローを整えることとなりました。

との事。
12月7日から、出品カテゴリに「トイガン」が新設されるそうです。
これは超画期的な出来事です!
今の世の中では、トイガン関連の締め付けは厳しくなる一方。それが普通です。「3Dプリンタ&銃」の組み合わせは世間での印象がとても悪いですし。
それがまさかのトイガン取り扱い開始とは…。
しかも単に緩めるのではなく、極めて真っ当なルートでの安全な取り扱いです。
全日本トイガン安全協会(STGA)と言えば、技術部長は小林太三さんですから、これはもう安心して出品、購入できますし、ヤバイ物があれば適切に駆逐されるでしょう。

私は今年9月に、DMM.makeの現状について紹介した記事の中で、次のように書きました。

とは言え、トイガンと3Dプリントは非常に相性がイイと感じますから、DMM.makeはSTGAやASGKなどの自主規制団体に協力を仰いで審査体制を構築すれば、公正な審査も行えますし、販売数を増やして収益を上げる事ができるのになぁと思います。
まあ余計なお世話ですが。


もしやこの記事見たの???まさかね。

しかし、残念な事も1つ。
新設される「トイガン」カテゴリは、造形できる素材は樹脂のみになるそうです。金属は不可。
当方がよく作っていたデトネーターなどは出品できません。まあこれは仕方ない事でしょう。

でもでも!樹脂でも出品を諦めていた作品が色々ありますし、今後の製作意欲も湧いてきます。


装弾数を1発増やせるマガジンボトム


マルシンベレッタのFピンプランジャー予備

12月7日になったら、さっそくこんな物も出品してみようと思います。

それにしても、DMM.makeは、本当に敬服します。
DMMは、株式を上場していないそうです。
じゅうぶん上場できる経営規模ながら、それをしないのは株主に口出しされる事を嫌っての事のようです。確かに、上場企業ならこのような展開にはならなかったでしょう。
「角のとれた一般企業に変化して来た」なんて言ってゴメンなさい(笑)。
DMMはギンギンに尖ってます。
  

Posted by Red at 02:56Comments(6)DMM.make出品3D造形

2020年11月18日

P228用ブラックホークホルスター

大人気のタナカP228ですが、同モデルがトイガン化された事がほとんどなかったため、専用のホルスターは国内ではあまり流通していません。
自分はブラックホークのカーボン製ホルスターが好きなのですが、これもP228用を取り扱っているお店は見当たりませんでした。
USPコンパクトと寸法が近いため、USPコンパクト用のホルスターが流用できるという話を聞いたので、それなら国内でも入手しやすいので購入しようと思っていた矢先、知り合いが「海外からP228用のブラックホークホルスターを複数個仕入れる」との連絡を受けたので、そちらにひと口乗らせてもらう事にしました。

というわけで届いたP228/229用ブラックホークホルスター。

お馴染みのパッケージ。

銃を挿入。

サイコー!
ブラックホークのシャコッ、カチッは堪りません。他のカイディックスホルスターよりも好きところです。
そして自分はブラックホークホルスターは、どの銃用もパドルに1段階かたむけたセッティングにしています。

マズル側。

レイルドモデルにも対応した形状です。
長さに若干余裕があるので、「P226も入るかな?」と思い、入れてみました。


先端が飛び出ますが、一応入りました(笑)。
カッコ悪いですが、一応流用可能です。

今回、知り合いが個人的に入手された物を分けて頂きましたが、タナカは今後P228(P229も?)をどんどん展開していくでしょうし、人気モデルでもありますから、だんだんと各ショップでも取り扱いが始まるのではないでしょうか。
  

Posted by Red at 17:55Comments(2)モデルガン

2020年11月17日

タナカM19の2.5インチ発表きた!

タナカワークスのHPによると来月の新製品は、何となく予想してた通りS&W M19の2.5インチです!
M19と言えば先日発売された4インチも王道ですが、私のようなスナッブノーズ好きにとっては、やはり2.5インチなので、待ちに待った発売です。ラウンドバットも可愛い。これは間違いなく買いなのです。

S&WのKフレ用グリップは、スクエア/ラウンドバット問わず色々と流通していてウチにも何種類もあるので、グリップの着せ替えも楽しみです。

実勢価格は2万円前後になるでしょう。
メーカー出荷が12月1日との事なので、実際にユーザーの手に届くのは3日頃でしょうか。もう間もなくですね!
12月はダーティーハリーの.44マグナム再販や、シティーハンターのパイソンガスガンまで発売になるようですから、リボルバー好きにはたまらない年末になるでしょう。

そしてこれからタナカのKフレ攻勢が予想されますから、Kフレ好きの方はKフレ破産しないよう、くれぐれもお気を付けください(笑)。

写真はコクサイ製。
  

Posted by Red at 15:23Comments(0)モデルガン

2020年11月06日

M19とM11を見て来た

今日あたりからタナカの今月の新作が発売になってます。
今月はS&W M19とSIG M11と、注目作が2機種もありますが、私は来るべきM19の2.5インチに備えて買い控えです。
しかしやっぱり気になるので、TAKE FIVEに新製品の実物を見に行きました。

M19です。
これぞ拳銃!というような佇まい。やっぱりカッコイイですなぁ。
少し触らせてもらいましたが、重量も質感も最高。うっかり買いそうになりました(笑)。
マジで今後のKフレの展開が楽しみです!
…そして背後にはMULEのウェブリーの姿も。中折れ式もディープなマニアが多いからお待ちかねでしょう。

そしてSIG P228の米軍仕様・M11です。

グレーのパーツ類が良いアクセントになっており、細いトリガーも全体の印象を変えています。これにUIDプレートが付くわけです。
2011年納入モデルを再現しているそうで、分解用レバーやリアサイトの形状からも最近の仕様である事が分かります。しかしスライドは初期のP228と変わらぬブリーチはめ込み式ですから、2011年に至ってもなおプレス加工でスライドが製造されていたというのは興味深いところです。

ちなみに私のP228は相変わらず快調作動で、破損の兆候も一切見られません。
こちらもバリエ展開が楽しみな機種です。
  

Posted by Red at 22:20Comments(4)モデルガン