2017年04月30日
Vショー終了、次はBH
本日のビクトリーショー、無事に終了しました。
ブースにお越し頂いた皆様、ありがとうございました。
久々の開催という事もあってか来場者も多く、場内は盛り上がっていましたね。
昨日予告した通り、チタン製パーツを展示したところ、たくさんの方からのご意見、専門家からのアドバイスも色々と頂戴し、非常に有意義なものとなりました。展示して良かったです!
また発火仲間有志による『モデルガン発火体験コーナー』は予想以上の大盛況で、順番待ちの列が途絶える事はありませんでした。モデルガンの発火は初めてという若い人達が多く並んでくださっていたのは非常に嬉しい事です。やっぱり、モデルガンの発火に興味はあっても、それを気軽に体験できる機会ってないんですね〜。
発火された方が、これを機にモデルガンに興味を持ってもらえると幸いですし、このような活動はできる限り続けていきたいと思います。
さて、数日後には同じ場所でブラックホールが開催されます。
今度は来場者として盛り上がります。
ブースにお越し頂いた皆様、ありがとうございました。
久々の開催という事もあってか来場者も多く、場内は盛り上がっていましたね。
昨日予告した通り、チタン製パーツを展示したところ、たくさんの方からのご意見、専門家からのアドバイスも色々と頂戴し、非常に有意義なものとなりました。展示して良かったです!
また発火仲間有志による『モデルガン発火体験コーナー』は予想以上の大盛況で、順番待ちの列が途絶える事はありませんでした。モデルガンの発火は初めてという若い人達が多く並んでくださっていたのは非常に嬉しい事です。やっぱり、モデルガンの発火に興味はあっても、それを気軽に体験できる機会ってないんですね〜。
発火された方が、これを機にモデルガンに興味を持ってもらえると幸いですし、このような活動はできる限り続けていきたいと思います。
さて、数日後には同じ場所でブラックホールが開催されます。
今度は来場者として盛り上がります。
2017年04月29日
チタン製3Dプリントパーツ試作

上の写真は、3Dプリントによって作ったデトネーターとエジェクターの試作品です。
素材はチタンです。
家庭用3Dプリンタは、現在のところABSなどの樹脂で出力する物がほとんどですが、企業による3Dプリントサービスとなると、金属で出力してくれる物があるのです。
設計したデータをネットで送ると金属で出力され、数週間後には郵送されてくるのです。なんという時代でしょうか!
チタンは耐衝撃性に優れた金属ですが、自分の利用しているサービスでは、金属粉をレーザー焼結によって固める事で造形するとの事でしたので、そうして作られた物が、どれだけの強度を持つのか非常に興味がありました。
特にデトネーターやエジェクターは、発火時に極めて強い衝撃が加わるパーツです。
設計データを送って見積もりをしたところ、1点につき3,000円〜4,000円ほど。ワンオフのオリジナルデトネーターでその価格なら悪くありません。
そして届いた製品を手にした時に、その軽さに驚きました。アルミのようです。
まずはMGCのGM12用。

当然ですが横棒は打ち込んであるのではなく、一体成形です。
オリジナルの真鍮製CPカートや、C-Tecのマイルドキックで発火してみましたが、変形や崩壊などの問題は起きません。強度としては十分なようです。
先端の形状がオリジナルと異なるのは、PFC&爆音プラグの使用を想定したものですが、その用途ではうまく作動しませんでした。設計を見直す必要がありそうです。
続いてGM-7のオープンカート用。


内部は空洞で、表面に穴をたくさん空けています。
なぜこのようなデザインにしたかと言うと、デトネーターが高温になると、デトゴムが溶けて消耗するため、それを防ぐのが狙いです。風通しを良くして、熱くならないようにしようと考えたのです。
結果はというと、従来のデトネーターと比較しても、デトゴムの消耗具合に大きな差はなく、残念ながら狙ったような効果は得られませんでした。
しかし、こんなスカスカな形状でも、デトネーターとしての強度には問題がない事が分かりました。普通に使えます。そしてこのようにスカスカにするほうが、価格としては安くなる事も分かりました。使用する材料が少なくて済むからです。
3Dプリントでは形状の複雑さは価格に影響しません。従来のように金属素材を切削して作る方法では非常に手間がかかる、あるいは製造不可能な形状であっても、逆に安くあがる可能性もあるのです。
当初の狙いとは違いますが、非常に興味深い試作となりました。
続いてMGCガバ用のエジェクターです。

左はMGCのエジェクターで、右が今回試作した物です。
デトニクスなどコンパクトモデル用に、先端を延長して排莢のタイミングを早めています。試したら少し長すぎたようなので、延長ぶんを少しカットしたところ、問題なく使えました。
オリジナルのエジェクターでも結構安定して排莢するので、延長の効果があるのかどうかはイマイチ不明ですが(笑)、排莢方向が斜め後ろになりました。
そして発火後の状態を観察してみても、変形などは認められず、やはり非常に強度がある事が分かりました。
試作の結果、自分がカスタマイズした部分は設計が悪く狙い通りの効果を得られませんでしたが(笑)、
総じて言える事は、この3Dプリントによる金属パーツは、発火に対して十分な強度を持っており、実用性があるという事です。しかもチタンは変質しにくいためサビません。
表面がデコボコというかザラザラなのは「磨き」を行っていないからで、別料金でキレイに磨いてもらえば外から見えるパーツにも使えるはずです。
今後さまざまな物が作れそうで、非常に夢が広がります。
ただし、モデルガン用の金属パーツ製作にあたっては、十分な注意が必要です。銃刀法及び付随する法令をきちんと理解する必要があり、業界の自主規制も尊重しなければなりません。
スライドやフレームを作ってはいけない事は誰でも分かりますが、ハンマーやFピン、トリガーなど撃発に関係するパーツも、製造すれば違法あるいは著しいモラル違反となる可能性が高いので避けるべきです。
法律を遵守する事で、安全に楽しくモデルガンの趣味を続けたいものです。
とりあえず今回紹介した試作品は、強度面などまだまだ「臨床試験中」であり、販売できるようなものではありませんが、明日開催されるビクトリーショーで参考展示します。東京近郊にお住まいの方は、ぜひ手にとってご覧ください。
ブースは7F・GunフロアのH13です。
並びのブースではモデルガンの無料発火体験もできます!

2017年04月25日
SFA LOADED塗装直し
以前作った、BWCのスプリングフィールLOADEDキットモデルですが、当初予定していた以上に黒く仕上がってしまったので、塗装し直す事にしました。
実銃は結構グレーがかっているんですよね。
かといってパーカライジング風に仕上げてしまうと、GM-7素のままの色みたいになってしまうので、少し黒くしようとしたのが失敗でした。
というわけで、今回はためらわずにインディのパーカーシール使用です。

完成。

グレーだと「塗装する意味ないんじゃないか?」と思いましたが、未塗装のGM-7と比べると、同じグレーでも少し違い、青みがかっています。
これでだいぶ実銃に近い雰囲気になりました。
実銃は結構グレーがかっているんですよね。
かといってパーカライジング風に仕上げてしまうと、GM-7素のままの色みたいになってしまうので、少し黒くしようとしたのが失敗でした。
というわけで、今回はためらわずにインディのパーカーシール使用です。

完成。

グレーだと「塗装する意味ないんじゃないか?」と思いましたが、未塗装のGM-7と比べると、同じグレーでも少し違い、青みがかっています。
これでだいぶ実銃に近い雰囲気になりました。
2017年04月23日
Vショーでモデルガン発火
来週の日曜日、4月30日は都立産業貿易センター台東館にてビクトリーショーが開催されます。
昨年7月以来の開催ですので、非常に楽しみです。
今回もディーラーとして参加しますが、もうひとつ!
モデルガンの発火体験ブースがあります!

お越し頂いた方は、どなたでも無料でモデルガンの発火を体験できます。
これはモデルガンフリークス、発火好きの有志が出店料を出し合い、ボランティアで運営するコーナーです。今回、初の試みで、自分もささやかながら協力させて頂いています。
モデルガン未経験の方は、ぜひこの機会に発火の楽しさを味わって頂きたいと思います。もちろん、バリバリのモデルガンマニアの方も歓迎。
みなさま買い物帰りに、お気軽にご参加ください。
ブースの場所は、7階GUNフロアーのH13、14、15で、T.K.Red、サークル切粉さん、モデルガン発火体験コーナーの合同出店となります。
昨年7月以来の開催ですので、非常に楽しみです。
今回もディーラーとして参加しますが、もうひとつ!
モデルガンの発火体験ブースがあります!

お越し頂いた方は、どなたでも無料でモデルガンの発火を体験できます。
これはモデルガンフリークス、発火好きの有志が出店料を出し合い、ボランティアで運営するコーナーです。今回、初の試みで、自分もささやかながら協力させて頂いています。
モデルガン未経験の方は、ぜひこの機会に発火の楽しさを味わって頂きたいと思います。もちろん、バリバリのモデルガンマニアの方も歓迎。
みなさま買い物帰りに、お気軽にご参加ください。
ブースの場所は、7階GUNフロアーのH13、14、15で、T.K.Red、サークル切粉さん、モデルガン発火体験コーナーの合同出店となります。
2017年04月22日
リカバー・タクティカルBC2
先日購入した1911用に続き、ベレッタ92系用「RECOVER TACTICAL BC2」も入手しました。

フレームをすっぽり覆うアイテムです。
ガバメントのモデルガンは様々なメーカーから発売されていますが、ベレッタはマルシン製とタナカ(MGC)製のみ。
タナカのベレッタに付かない事は試すまでもなく明らかなので、マルシンに取り付けてみました。
まずは無加工で合わせてみます。ちゃんとFSに対応していますが…

グリップの穴が小さく、ネジが通りません。
しかも穴が少しずれています。
左グリップは12時〜3時にかけて、右グリップは12時〜9時にかけて穴を拡張する必要があります。
リューターを使って、現物合わせで少しずつ削っていきましたが、

最終的には結構ずれた感じになりました。
しかし加工はこのネジ穴の拡張だけですから、フィッティングは比較的簡単と言えます。

う〜ん。カッコイイかな?どうかな?
今どきのポリマーオート風とも言えるけど、なんかオモチャのようにも見えます。
トリガーガード前面がスマートならもっとカッコ良くなったと思いますが、この部分をボルト&ナットで固定する設計なので、仕方ないですね。

スライドストップレバーの一部を覆うデザインなので、レバーが浮き上がってマガジンフォロアーを乗り越えてしまう、いわゆるマルシン病を防いでくれます。

まだ発火はしていませんが、手動操作で特に問題は感じませんので、作動に影響はないと思います。
これでベレッタにもiSDを装着して遊べます。

フレームをすっぽり覆うアイテムです。
ガバメントのモデルガンは様々なメーカーから発売されていますが、ベレッタはマルシン製とタナカ(MGC)製のみ。
タナカのベレッタに付かない事は試すまでもなく明らかなので、マルシンに取り付けてみました。
まずは無加工で合わせてみます。ちゃんとFSに対応していますが…

グリップの穴が小さく、ネジが通りません。
しかも穴が少しずれています。
左グリップは12時〜3時にかけて、右グリップは12時〜9時にかけて穴を拡張する必要があります。
リューターを使って、現物合わせで少しずつ削っていきましたが、

最終的には結構ずれた感じになりました。
しかし加工はこのネジ穴の拡張だけですから、フィッティングは比較的簡単と言えます。

う〜ん。カッコイイかな?どうかな?
今どきのポリマーオート風とも言えるけど、なんかオモチャのようにも見えます。
トリガーガード前面がスマートならもっとカッコ良くなったと思いますが、この部分をボルト&ナットで固定する設計なので、仕方ないですね。

スライドストップレバーの一部を覆うデザインなので、レバーが浮き上がってマガジンフォロアーを乗り越えてしまう、いわゆるマルシン病を防いでくれます。

まだ発火はしていませんが、手動操作で特に問題は感じませんので、作動に影響はないと思います。
これでベレッタにもiSDを装着して遊べます。
2017年04月18日
ローマンのシリンダーハンド交換

2014年にCAWがMGCリバイバルとしてコルト・ローマンを発売した時、その売りのひとつがシリンダーハンドでした。
MGC時代の物から寸法を見直し、確実にシリンダーが回り切るという事をアピールしていたのです。
かくして発売されたCAWローマンは、確かにシリンダーの回転が素晴らしく、S&Wオートのようにかなり早い段階で回り切るようになっていました。DAではチチバンも可能です。
その改良型シリンダーハンドは、MGCのローマンに使用すれば回転を向上させられるともアナウンスされていたので、前々から試そうと思っていたのですが、ようやくやってみました。

左がCAWの改良型です。MGC/タイトー(右)と比べると、見慣れない突起があります。シルエットラインも、若干異なるように見えます。
30年物のABSローマンに装着。

何となくはめた時の風景も違う気がします。
たぶん気のせいです(笑)。
ハンマーコック!

おお!
もともとABSローマンは、ゆっくりハンマーをコックするとシリンダーが回り切らなかったのですが、ハンドを交換したら、かなりゆっくりコックしても確実に回り切るようになりました。
追加された突起がどのように作用しているのかは不明ですが(笑)、とにかくイイ感じです。
ただ、CAWローマンほど早いタイミングでは回り切りません。これはもう、各所摩耗しているためかと思われますが、これだけしっかり回転してくれれば十分です。
ABSローマン、まだまだ現役です。
2017年04月14日
ガバのハンマーが…
マルシンのガバメントシリーズ70を発火していて、ふと気付くとハンマーに異変が…。

亀裂が入ってる!
最初はゴミか何かかと思いましたが、反対側にも同様の線が見られるので、クラックに間違いないようです。
ブローバック時に、グリップセフティと強く衝突する事でこうなるのでしょう。モデルガンではビーバーテールのほうが破損する事はまれにありますが、ハンマー側がやられる事もあるんですね。
モデルガンを発火すると、予想だにしないところが損耗するから難しいです。
ちなみにこのガバメントの正確な発火総数は分かりませんが、おそらく1000〜1500発といったところでしょうか。…マルシンの想定は遙かに超えているでしょうね(笑)。
発火時に折れて顔へ向かって飛んで来たら怖いので、機会を見て交換しようと思います。

亀裂が入ってる!
最初はゴミか何かかと思いましたが、反対側にも同様の線が見られるので、クラックに間違いないようです。
ブローバック時に、グリップセフティと強く衝突する事でこうなるのでしょう。モデルガンではビーバーテールのほうが破損する事はまれにありますが、ハンマー側がやられる事もあるんですね。
モデルガンを発火すると、予想だにしないところが損耗するから難しいです。
ちなみにこのガバメントの正確な発火総数は分かりませんが、おそらく1000〜1500発といったところでしょうか。…マルシンの想定は遙かに超えているでしょうね(笑)。
発火時に折れて顔へ向かって飛んで来たら怖いので、機会を見て交換しようと思います。
2017年04月09日
デトニクスのバレル&グリップ塗装

CAWのMGCリバイバルシリーズ、デトニクスのシルバーモデルです。
スライドとフレームのメッキはとても良い雰囲気なのですが、バレルが黒なのが残念です。
というわけでシルバー塗装しました。

塗料はキャロムショットのステンレスシルバーを使用。
バレル塗装は剥げやすいのですが、黒いままよりはマシです。
ついでにグリップも塗装しました。

店頭で初めて見た時は、グリップは黒だと思ったのですが、実はCAW定番の暗い茶色でした。
フレームが黒ければグリップは茶色だとはっきり分かるのですが、シルバーモデルに付けると黒っぽく見え、しかしよく見ると黒じゃないという中途半端な感じ。
というわけで黒く塗りました。塗料はトビカの黒染めスプレーです。
とりあえず完成。

バレルの色味はMGCの塗装バレルとほぼ同じなので違和感はありませんが、やはりもう少し金属感があるといいですね。
CAWはパーツ供給が不安定なので、発火するなら壊れやすいHWではなくこちらのほうが安心かな?
それにしてもデトニクスはやっぱりカッコイイですね〜。特にMGC製のバランスは最高です。
2017年04月07日
リカバー・タクティカルCC3H

少し前から気になっていたRECOVER TACTICAL(リカバー・タクティカル)CC3Hという物を買ってみました。
ガバメント用のアクセサリーで、分類的にはグリップパネルという事になるのですが、トリガーガードからダストカバーまですっぽり覆います。

これを付ければアンダーマウントレールのないガバにも、各種アイテムを取り付けられます。
2ピース構造でフレームを挟むように取り付けるので、幅が厚めなトイガンに適合するか不明でしたが、とりあえず色々なガバで試してみました。
まずは実物大のCAW製1911A1。

ノーマルのミリガバが、タクティカルな雰囲気に大変身!かなり印象が変わりますね。
取り付けは無加工でピッタリ。さすがの再現度です。
続いてタニオ・コバのGM-7。

これも無加工で付きましたが、グリップのネジ穴の位置がわずかに異なるようで、マズル側が少し下に傾いたようになります。ネジ穴をちょっと広げる事で対応できそうです。
試してませんが、たぶんマルイのガスブロも同じでしょう。
続いてマルシンのシルバーモデルに装着。

マルシン製に取り付けるためには、まずプランジャーチューブに当たる箇所を削る必要がありました。
下写真はダストカバーの上部が、スライドと接触しているように見えると思いますが、実際に干渉しています。

上部を全体的に削る必要がありそうです。ただし、撃ち込んでスライドとフレームのクリアランスが緩くなっている個体では、スライドの干渉はありませんでした。
要加工ですが、まあなんとかマルシン製にも付きます。シルバーモデルに付けるのもなかなかイイですね。
ちなみにMGC製もマルシンとほぼ同じ状況ですが、スライドとの干渉がより顕著なため、さらに多くの切削が必要なようです。
とりあえず今回はMGCガバへの取り付けは諦めました。時間がある時にMGC用のフィッティングもやろうと思います。
最後にマルシンのコマンダーにも装着。

このサイズだと、最新のポリマーオートのようです。新鮮!
これを装着すると銃のイメージがかなり変わるので、気分を変えたい時には良いアイテムだと思います。
CAWやエラン以外には少々フィッティングが必要ですが、気に入りました。握り心地も良い!
カラーバリエーションがあるほか、ベレッタ用もあるのでぜひ試してみたいですね。
2017年04月05日
P8のバレル補修(失敗例)

「エボリューションHP」シリーズとして登場したタナカ製P8/USPは、従来品の問題点が見直され、とびきりの発火性能を誇っています。
購入初日に気付いた変更箇所のひとつとして、バレル底部のネジがあります。

バレル基部の下にネジが2本締めてあります。
この部分は旧USPの泣き所のひとつで、破損しやすい箇所でした。
下写真は旧USPの破損したバレル基部です。

ショートリコイルするためのロッキングピースと噛み合う箇所がなくなっています。
ここはバレルがティルトする際にロッキングピースと擦れて摩耗する上、発火の衝撃で持ち上がろうとするバレルを受け止める箇所でもあり、極めて強い負荷がかかるようです。
このように破損すると、ロッキングピースでバレルを保持できなくなり、バレル後部が持ち上がり、スライドを壊してしまいます。

ポート付近にクラックが入っています。
このスライドはABS製なのでヒビが入るだけで済んだため、うまく接着して表面を仕上げ直せば問題なく使用できます。しかしHW製スライドだと割れてしまうでしょう。
バレルの破損だけならともかく、スライドの「もらい事故」は回避したいと思うのは当然ですから、HP化されたバレルに追加されたネジは、この問題への対策と思われました。
しかし「ここにネジを追加する事で、どのような効果があるのか???」はイマイチよく分かりませんでした。グロックの場合にはバレル基部を金属の別パーツとし、それを下からネジで固定していましたが、P8/USPのバレルは、ネジがあるだけだからです。
そうこうしているうちに、このHP化された新バレルも破損。

発火数150発を越えたあたりで、問題の箇所が写真のように小さく欠けました
反対側は無事なのと、毎発火後に注意して観察していたために早期発見できたためにスライドを傷つけずに済みましたが、底部のネジは根本的な対策とはならないようです。
で、このバレルの補修を試みました。
せっかくネジ穴があるので、それを活用しようと考え、

思い切って問題箇所をすべて削り落とし、自作した別パーツを取り付けました。

素材はナイロン樹脂です。
固い金属で作ると、今度は接する側のロッキングピースが削れてしまいます。どちらも摩耗・変形せずに済むならそれが一番ですが、無理そうなのでバレル側の基部を安い樹脂で作り、傷んで来たら交換する消耗品とする方針にしました。

発火・作動は問題ありません。
これイケるかも!?と思ったのですが、数十発発火すると、

追加した樹脂の部分は無事ですが、その上がネジのところから割れてる!
どうやら別パーツ部分が引っ張られた時に、それを保持しているネジだけに負荷がかかるようになるみたいです。だからタナカはグロックのようにはしなかったのかも知れません。
だったらなぜネジがあるのか?は未だ不明のまま。
この別パーツ作戦は良いアイディアだと思ったのですが、諦めてストックしてあった旧USP用のバレルに換装しました。
極めて完成度の高いエボリューションHP版のP8/USPだけに、この部分は非常に惜しいと感じます。
発火する以上、バレルは消耗品と割り切るべきですし、ショートリコイルをこのメカで表現する以上、限界があるのかも知れませんが、もう少し寿命は延ばしたいですね。