2021年01月31日
マルシンベレッタの不発原因

この1年ぐらい、マルシンのベレッタ92FSと改めて向き合っています。
マルシンのベレッタは、新品箱出しでは快調に作動するのですが、発火を繰り返すうちに段々と調子を落としていきます。
ベレッタはジャムが起きにくい設計なので、主な不調は不発です。
マルシンベレッタの不発は、ファイアリングプランジャーの変形が主な原因と考えて良いです。
マニアの方は既知の情報でしょうし、私もその事は知っていましたが、数ヶ月間マルシンベレッタを撃ちまくった結果、改めてその事を確信しました。
Fピンプランジャーは、発火時にプライマーに押し戻されるFピンと、前方へとテンションがかかるハンマーの間でサンドイッチ状態になるため、徐々に潰れていきます。そして潰れて全長が短くなったFピンプランジャーでは、Fピンに十分な打撃力を伝えられなくなり、不発に繋がるというわけです。
ですから対策は簡単で、潰れたFピンプランジャーを新しい物に交換すれば、たちまち発火率は回復します。
マルシンのFピンプランジャーは樹脂製ですが、金属製のカスタムパーツも入手する事ができます。Fピンプランジャーは撃発装置ではないので、金属製でも問題ありません。実際、タナカやMGCのベレッタは、金属製のFピンプランジャーです。
金属製であれば変形の心配はほとんどなくなりますが、あまり硬い金属で出来ていると、今度はハンマーがヘコんでしまいます。
アルミや真鍮の物であれば、ハンマーへの負担も多くないでしょうが、それでも少し心配です。
ちなみにタナカ/MGCは、ハンマーがヘコまないよう超鋼材をインサートして対処しています。
結局、金属製のパーツにしてもそのための対策が必要だったり、不安が拭えないのなら、もう潔く
「Fピンプランジャーは消耗品と割り切ってどんどん交換していこう」
というのが、私の決めた方針です。
交換のサイクルは結構短く、200発ぐらい発火したら交換します。それならば安定して発火できる感じです。もうGM-7のデトゴムと同じ感じ(笑)。本当に消耗品です。
それだけ頻繁に交換するとなると、マルシンのパーツ供給が安定してなければならないのですが、現実はそんな事がないため、3Dプリンターで自作する事にしました。

ナイロン系の素材で、純正と同じように使用できています。
DMM.makeでトイガンパーツを扱える事になった時、供給の安定しない純正品の代わりになるように出品しようと準備していましたが、DMM.makeの裏切りによって出品できなくなったのは既報の通りです。
自分にはこの自作Fピンプランジャーがあるので困りませんが、多くのマルシンベレッタユーザーのために、是非ともメーカーの安定したパーツ供給をお願いしたいです。Fピンプランジャーは、明らかに消耗品です!
またFピンプランジャーほどではありませんが、ロッキングブロックと分解レバーの変形も不発の原因になると思います(スライドが少し前進した状態になってしまう)。これらも消耗品と考えられます。
4月頃発売(?)のM9A1は結構予約が入っているらしく、今年注目の1挺です。M9A1でモデルガンデビューする層もいるかも知れませんので、この機会にパーツ供給が安定化する事を強く願います。
2021年01月29日
ダークステンレス×パーカーシール
モデルガンの趣味をやっていると、
シルバーの塗装をしたい/しなければならない
という局面が必ず訪れるのですが、黒やブルーと比べると、シルバー系の塗装は難易度が高いと思います。
シルバー塗装をするという事は、大抵の場合はステンレスなどの肌を再現する事が目的のはずで、塗装でそれを成し遂げるのはかなり難しいと思います。
最近のBWCやエランなどのシルバーモデルは、塗装とは思えない金属的な仕上がりで、すごいなぁと思います。昔では考えられない技術です。
またプロでなくても、本格派の人は自分で調色した塗料をエアブラシで吹き付けて美しく仕上げるのでしょうが、自分のような素人はトイガン用のスプレー塗料一本槍です。
自分がストックしているトイガン用のシルバー系塗料は、
●ステンレスシルバー(キャロム)
●ダークステンレス(インディ)
の2種類で、塗膜の強度はステンレスシルバーのほうが強いです。
トイガンに使用する以上、塗膜は強いに越した事はないのですが、しかしステンレスシルバーは色が白っぽすぎるのです。いかにも「塗装でござい」の仕上がりになってしまいます。
色味としてはダークステンレスがイイ感じなのですが、強度はやや劣るので悩ましいところです。
前置きが長くなりました。今回、バレルをシルバー塗装するにあたり、インディのダークステンレスとパーカーシールを掛け合わせる実験をしました。

パーカーシールは、パーカーライジング仕上げを表現する時に使う塗料で、黒っぽいグレー、塗膜は強いです。
手順としては、対象物を脱脂後、ミッチャクロン→ステンレスシルバーと塗布し、その上にダークステンレスをふわっと吹き付けます。その後、パーカーシールをふわっと吹きつけ、またダークステンレスをふわっと、パーカーシールをふわっと…という感じで繰り返しました。
結果、鈍い銀色になりました。

写真に撮ると、汚いだけに見えます(笑)。
黒い銃に組み込むので、多少暗い色でいいんじゃないかと思って試したのですが、ステンレスシルバーだけを使った白っぽいのよりは金属感も出ました。自分が3Dプリンターで作るチタン製パーツに色もまだら具合も似ています。
ステンレスシルバーよりはマシですが、やっぱりシルバー塗装は難しいですね。日々修行です。
シルバーの塗装をしたい/しなければならない
という局面が必ず訪れるのですが、黒やブルーと比べると、シルバー系の塗装は難易度が高いと思います。
シルバー塗装をするという事は、大抵の場合はステンレスなどの肌を再現する事が目的のはずで、塗装でそれを成し遂げるのはかなり難しいと思います。
最近のBWCやエランなどのシルバーモデルは、塗装とは思えない金属的な仕上がりで、すごいなぁと思います。昔では考えられない技術です。
またプロでなくても、本格派の人は自分で調色した塗料をエアブラシで吹き付けて美しく仕上げるのでしょうが、自分のような素人はトイガン用のスプレー塗料一本槍です。
自分がストックしているトイガン用のシルバー系塗料は、
●ステンレスシルバー(キャロム)
●ダークステンレス(インディ)
の2種類で、塗膜の強度はステンレスシルバーのほうが強いです。
トイガンに使用する以上、塗膜は強いに越した事はないのですが、しかしステンレスシルバーは色が白っぽすぎるのです。いかにも「塗装でござい」の仕上がりになってしまいます。
色味としてはダークステンレスがイイ感じなのですが、強度はやや劣るので悩ましいところです。
前置きが長くなりました。今回、バレルをシルバー塗装するにあたり、インディのダークステンレスとパーカーシールを掛け合わせる実験をしました。

パーカーシールは、パーカーライジング仕上げを表現する時に使う塗料で、黒っぽいグレー、塗膜は強いです。
手順としては、対象物を脱脂後、ミッチャクロン→ステンレスシルバーと塗布し、その上にダークステンレスをふわっと吹き付けます。その後、パーカーシールをふわっと吹きつけ、またダークステンレスをふわっと、パーカーシールをふわっと…という感じで繰り返しました。
結果、鈍い銀色になりました。

写真に撮ると、汚いだけに見えます(笑)。
黒い銃に組み込むので、多少暗い色でいいんじゃないかと思って試したのですが、ステンレスシルバーだけを使った白っぽいのよりは金属感も出ました。自分が3Dプリンターで作るチタン製パーツに色もまだら具合も似ています。
ステンレスシルバーよりはマシですが、やっぱりシルバー塗装は難しいですね。日々修行です。
2021年01月22日
自宅で鋳造

先月発売されて注文が殺到しているらしい『INSTANT CASTING KIT』を買いました。自宅で安全、簡単に鋳造ができる商品です。
何と70〜80℃程度で溶ける金属なので、溶鉱炉は必要ありません。鍋で湯煎すれば良いのです。型に入れて冷ませば10分程度で固まります。ほとんどバレンタインのチョコ作り。
子供の工作や実験にも良さそうで、そんな用途を意識していると思われるパッケージングです。もちろん大きな子供である我々ガンマニアにとっても興味深い製品です。
価格は3,520円。お手頃です。
キット内容はこんな感じです。

低融点金属、ひしゃく、原形製作用の粘土(茶色いブロック状の物)、型取り材(青白い粉)、型作りに使う発泡スチロール板がセットになっています。
金属は別売りもしているので、2個追加で買いました。
肝となる合金材。

箱に記載されている成分を見ると、<錫(スズ)、ビスマス、鉛、カドミウム>となっています。はんだみたいな感じでしょうか。それにしても70℃で溶けるというのはスゴイです。体に悪そうな成分が多いので、身につけるアクセサリーを作るのはやめたほうが良いのかしら?
今日は購入報告だけです(笑)。まだ使ってません。
ハイパワーの製作が一段落したら、早く何か鋳造してみたいです。
自宅で簡単にキャスティングできるというと、「アレもできる、コレもできる」と夢が膨らむかも知れませんが、実際にはモデルガン用途としては限定的だと思います。
まず、デトネーターは作れません(一瞬で溶ける!)。
金属の硬さがどのぐらいかはこれから検証していきますが、それによっても作れるものと作れないものがあります。
材料に含まれるそれぞれの金属のブリネル硬度を調べると柔らかい金属が多いので、それほど硬くはならないと思いますが、それならばエジェクターなど極度に負荷がかかるパーツは無理でしょう。
逆に、とても硬く仕上がるようなら撃発に関係するパーツを製作するのはモラル違反です(金属モデル用なら違法)。真鍮や亜鉛合金と同等の硬さであれば使い勝手が良いんですが。
また、これが最も重要ですが、スライドやフレームを作ってはいけません。
特に拳銃全体のシルエットを作ると、それが作動しない文鎮であっても違法です。型から出した瞬間に犯罪です。タイホです。
そういえば先日、龍馬の銃の文鎮モデルを製造・販売して捕まったお間抜けな業者がいましたね。なんで白or黄色に塗らなかったのでしょうか。
そう考えると作れるのは、例えばフロント/リアサイト、セフティ系など負荷のかからない外装パーツや、重量を増すためのウェイトなど、限られてくるのではないかと思います。
あとはそうですね〜、自分より上の世代に限られる話ですが、
「規制前に買った古いモデルガンが実家の物置から出て来た!所有し続けるために合法化処理をしなければ!」
という状況。
規制前の金属製モデルガンを法律に則って所持するためには、表面を白または黄色に着色するだけでは不十分で、銃腔(バレル)内を金属で完全閉塞しなければいけません。
そういう時に役立ちそうです(今どきこんなシチュエーションあるか?・笑)。
そんなわけで、使えそうであまり使えない、でもアイディア次第でいくらでも用途が広がりそうな面白いアイテムです。自分もいくつかアイディアを練っています。
2021年01月19日
ノバックハイパワーへの挑戦
マルシンのブローニングハイパワー組み立てキットを製作中です。
以前から、ハイパワーのスライドにノバックサイトを載せてみたいと思っていましたが、実際にアリ溝加工をしてサイトを取り付けるのは恐ろしく難易度が高いです。
そこで今回、スライドトップにノバックサイトの形を成形する方法で出来ないかと思い、チャレンジする事にしました。
基本的には以前、マークIIIを作った時と同じ方法です。
ただし、マークIIIのフロント/リアサイトは、別メーカーのハイパワーから型取りして造形する方法が可能でしたが、今回はノバックサイト。元ネタになるようなハイパワーのトイガンはありません。
そこで、ハイパワーとまったく同じではありませんが、スライド幅やトップのアール形状が似ている1911を型取りする事にしました。
元にしたのはマルイのMEUです。マルイはノバック社のライセンスを受けてサイトを作っているため、形状がリアルだからです。

マルイのMEUのスライド形状ごと型を取ります。
続いて、ハイパワーのリアサイトをザックリ削ります。

どうせ造形したサイトに埋まってしまうから、キレイに削り落とす必要はありません。
むしろ荒くしたほうが、あとで造形したサイトに食い込んで外れにくくなります。
さきほど取った型に、プラリペアを充填。

これをハイパワーのスライドに被せて硬化するまで待ちます。

ガバとはスライドの形状が異なるので、うまくいくか、どんな問題が出るかは試してみないと分かりません。
ドキドキ…。
待つこと数時間。パカッと型を取り外します。

おっ?
だいぶ材料が溢れてますけど、そんなに悪くないぞ。
はみ出た部分を取り除き、きちんと材料が回らなかった箇所にプラリペアを追加したり、表面を削って形を整えたり。

まだ加工途中で、これからさらに修正していきますが、何とかできそうな気がしてきました。

ガバと形状が違う細部を、どうアレンジするか考えながら整えていきます。
続きはまた後日。
以前から、ハイパワーのスライドにノバックサイトを載せてみたいと思っていましたが、実際にアリ溝加工をしてサイトを取り付けるのは恐ろしく難易度が高いです。
そこで今回、スライドトップにノバックサイトの形を成形する方法で出来ないかと思い、チャレンジする事にしました。
基本的には以前、マークIIIを作った時と同じ方法です。
ただし、マークIIIのフロント/リアサイトは、別メーカーのハイパワーから型取りして造形する方法が可能でしたが、今回はノバックサイト。元ネタになるようなハイパワーのトイガンはありません。
そこで、ハイパワーとまったく同じではありませんが、スライド幅やトップのアール形状が似ている1911を型取りする事にしました。
元にしたのはマルイのMEUです。マルイはノバック社のライセンスを受けてサイトを作っているため、形状がリアルだからです。

マルイのMEUのスライド形状ごと型を取ります。
続いて、ハイパワーのリアサイトをザックリ削ります。

どうせ造形したサイトに埋まってしまうから、キレイに削り落とす必要はありません。
むしろ荒くしたほうが、あとで造形したサイトに食い込んで外れにくくなります。
さきほど取った型に、プラリペアを充填。

これをハイパワーのスライドに被せて硬化するまで待ちます。

ガバとはスライドの形状が異なるので、うまくいくか、どんな問題が出るかは試してみないと分かりません。
ドキドキ…。
待つこと数時間。パカッと型を取り外します。

おっ?
だいぶ材料が溢れてますけど、そんなに悪くないぞ。
はみ出た部分を取り除き、きちんと材料が回らなかった箇所にプラリペアを追加したり、表面を削って形を整えたり。

まだ加工途中で、これからさらに修正していきますが、何とかできそうな気がしてきました。

ガバと形状が違う細部を、どうアレンジするか考えながら整えていきます。
続きはまた後日。
2021年01月16日
天気の良い日はGM-7を撃つ

ハイパワーの組み立てやらP228の排莢方向の研究やらで、純粋に撃って楽しむ機会が減っていたので、本日は久々にGM-7をバカスカ発火しました。
何も考えずに撃って楽しむには、GM-7/7.5がベストです。
誕生から10年以上経っても、色褪せぬ安定性と楽しさ。
たくさん種類があるカートの中から、好みの物をチョイスして楽しめるのも魅力です(初心者が迷う要因かも知れませんが…)。
GM-7/7.5用のカートは、ユーザーそれぞれ好みがあり、嗜好の違う人と、自身が推すカートの魅力について語り合う事もしばしばです(笑)。
私は完全にオープンカート派ですが、イージーCP派の方の話は一理ありますし、ポリマーイージーCPを支持する人は極めて少数派ながら、その少数の人達は大抵深いマニアである事は興味深いところです。
気温も暖かく、湿度も低くてまさに発火日和でした。
最近、おウチ時間の過ごし方がどうのこうのという言葉をよく聞きますが、我々モデルガン者は、おウチ時間がいくらあっても足りません。
みんなモデルガンを買えばイイのに。
2021年01月15日
ついに俺の228バレルも…
破損報告が結構出ているSIG P228のバレルですが、自分のバレルはよく持ちこたえていました。
しかし、ついにこの時がやって来ました。

多く報告されているのは、右側面のマズル付近からですが、自分の場合には異なり、左側面のチャンバーカバーから横一文字に2センチ強のヒビが入りました。
発火総数は500発は優に超えています。1,000発行ってるかも知れません。
モデルガンの仕組みから考えると普通は破損するのはバレル基部なのですが、そこはほぼ無傷です。よく破損対策がされていると思います。あまり壊れないバレル側面にクラックが入るという事は、成形段階とかに問題があるのかも知れませんね。
P228はまだパーツ注文ができないので、本体ごと修理に出さないといけませんが、まだ使えそうなので完全にダメになるまで使ってみようと思います。
そうこうしているうちにパーツ供給が始まるかも。
サプレッサーと一緒にスレデッドバレルがちょうど発売したところなので、それの購入も考えてみます。
しかし、ついにこの時がやって来ました。

多く報告されているのは、右側面のマズル付近からですが、自分の場合には異なり、左側面のチャンバーカバーから横一文字に2センチ強のヒビが入りました。
発火総数は500発は優に超えています。1,000発行ってるかも知れません。
モデルガンの仕組みから考えると普通は破損するのはバレル基部なのですが、そこはほぼ無傷です。よく破損対策がされていると思います。あまり壊れないバレル側面にクラックが入るという事は、成形段階とかに問題があるのかも知れませんね。
P228はまだパーツ注文ができないので、本体ごと修理に出さないといけませんが、まだ使えそうなので完全にダメになるまで使ってみようと思います。
そうこうしているうちにパーツ供給が始まるかも。
サプレッサーと一緒にスレデッドバレルがちょうど発売したところなので、それの購入も考えてみます。
2021年01月08日
俺のハイパワー始動

先月再販されたマルシンのブローニングハイパワー、そのキットモデルで、「俺のハイパワーフォトコンテスト」が開催されています。
今回再販されたキットを組んで写真を撮影し、その写真と同梱の応募券の写真と共に、
1)ツイッターに投稿(2月1日から7日の間に「#俺のハイパワー」のハッシュタグでツイート)
2)Eメールで送信(2月1日までに送信)
3)郵送(2月1日までの消印有効)
上記いずれかの方法で応募します。
企画内容には賛否あろうかと思いますし、販促が狙いだと思いますが、メーカーがこのようなイベントを主催される事そのものは高く評価したいと思います。
近年、モデルガン関連のイベントは、ユーザーやショップ等の主催では開催されるようになりましたが、本来ならメーカーが開催すべきだという指摘はありましたから。
ちなみに、今回の企画は

「2021年 組立キット企画 第一弾」
とされています。
年内に第何弾まで行くのでしょうか?(笑)
というわけで、せっかくマルシンが開催してくれたイベントですので、私も参戦したいと思います。
購入したのはコマーシャルモデルです。
組み立てキットは、まずバリ・パーティングライン取りから始まります。面倒くさくて大嫌いです(笑)。

特にハイパワーは、スライドトップのド真ん中にパーティングラインがあり、これはきちんと消さないと完成した時に目立ちます。
今のモデルガンは、金型を工夫してスライドトップの真ん中にパーティングラインが来ないようにしてあるものがほとんどだと思うのですが、マルシンのハイパワーは中田製がルーツと言われていますから、太古の昔に設計された名残だと思います。

とりあえず飛び出ている分を削ぎ落としましたが、この後スライドトップ全体に粗めのペーパーを結構丁寧にかけないとラインが完全に消えません。モデラー魂などなく、撃って遊ぶのが好きなだけの私には、苦痛以外の何物でもありません(笑)。
メッキモデルならこのような処理は必要なく、組み上げて作動の微調整で済むのですが、やはりHWがいいです。
まあ、あと1ヶ月ぐらいかけて作れるので、のんびりやっていこうと思います。
何というか、丁度いい時期の開催ですね。
多くの方が参加し、盛り上がる事を願っています。
2021年01月06日
P228の排莢方向2
SIG P228で、前方に排莢する場合がある事と、その対策の考察を少し前に書いたところ、結構反響がありました。
みなさん同様の現象が起きているのだなぁと確認できたと同時に、様々な対策方法のアドバイスを頂き、感謝と共にみなさんの対策アイディアに感服しました。
みんな色々考えてるなぁ〜。
当方が書いた対策では不十分でしたので、教えて頂いた対策の中から、比較的簡単にできる方法から試していきます。
まずはリオ(9パラ好き)さんから頂いた、リコイルスプリングガイドのバッファースプリングが問題ではないかという説。
破損防止として機能するものですが、このテンションのせいでスライドの戻りが早く強くなってしまい、排莢が間に合わないのではないかというわけです。

で、その方法対策ですが、リコイルスプリングガイドを分解し、バッファースプリングの前にあるパーツ(赤丸)を、ひっくり返して組み込むとの事です。

逆向きに入れて、あとは普通にネジを締めてリコイルスプリングガイドアッシーを組み立てます。
ビフォーアフターは下写真のような感じです。

バッファースプリングの圧縮が弱くなっている事がお分かり頂けると思います。
このガイドを組み込んで発火してみたら、明らかに排莢の仕方に変化が出ました!
というか、スライドの挙動が変わった感じです。
撃ち味も違います。元の撃ち味はパワーを十分押さえ込んでいる感じでしたが、こちらは結構ビシビシとした感触です。
スライドへの負荷は少し増してそうですが、破損するほどではなさそうな感じです。この組み方でもバッファースプリングとしての機能は残されていますし、作動前のバッファースプリングのテンションは下がっていますが、そのぶんリコイルスプリングのテンションが上がっているはずです。
続いては、ミントさんのブログで紹介されていた方法です。
カートのリムが変形しているせいで、エキストラクターからスムースに外れないのではないかという説です。
当方、Evo2カートのリムのボコボコ具合に関しては日本でもトップクラスではないかという自信があります(笑)。
真鍮カートであれば削ったりして形を整えると良いでしょうが、アルマイト処理されているアルミカートでは躊躇します。
そこでミントさんはカートのリム部分にシリコンオイルを塗布する方法を紹介されています。

赤枠の部分にシリコンオイルを吹いて使用したところ、これも効果がありました!
エキストラクターからスムースに外れる事で排莢が安定するのなら、エキストの爪の内側を研磨する事でも効果がありそうですが、このモデルはエキストを取り出せないので難しいです。
上記2つの対策で、前方への排莢はほとんどなくなっています。
ちなみにリコイルスプリングガイドの逆組みだけや、リムへのオイル塗布だけよりも、合わせ技のほうが効果が高まっていると感じました(当たり前ですが)。
他にもエジェクターの加工や、P226用のエジェクターを使用するなど、様々なアイディアを頂いていますので、少しずつ試して完璧排莢を目指したいところです。
カートのコンディションなども見直さないと…。
みなさん同様の現象が起きているのだなぁと確認できたと同時に、様々な対策方法のアドバイスを頂き、感謝と共にみなさんの対策アイディアに感服しました。
みんな色々考えてるなぁ〜。
当方が書いた対策では不十分でしたので、教えて頂いた対策の中から、比較的簡単にできる方法から試していきます。
まずはリオ(9パラ好き)さんから頂いた、リコイルスプリングガイドのバッファースプリングが問題ではないかという説。
破損防止として機能するものですが、このテンションのせいでスライドの戻りが早く強くなってしまい、排莢が間に合わないのではないかというわけです。

で、その方法対策ですが、リコイルスプリングガイドを分解し、バッファースプリングの前にあるパーツ(赤丸)を、ひっくり返して組み込むとの事です。

逆向きに入れて、あとは普通にネジを締めてリコイルスプリングガイドアッシーを組み立てます。
ビフォーアフターは下写真のような感じです。

バッファースプリングの圧縮が弱くなっている事がお分かり頂けると思います。
このガイドを組み込んで発火してみたら、明らかに排莢の仕方に変化が出ました!
というか、スライドの挙動が変わった感じです。
撃ち味も違います。元の撃ち味はパワーを十分押さえ込んでいる感じでしたが、こちらは結構ビシビシとした感触です。
スライドへの負荷は少し増してそうですが、破損するほどではなさそうな感じです。この組み方でもバッファースプリングとしての機能は残されていますし、作動前のバッファースプリングのテンションは下がっていますが、そのぶんリコイルスプリングのテンションが上がっているはずです。
続いては、ミントさんのブログで紹介されていた方法です。
カートのリムが変形しているせいで、エキストラクターからスムースに外れないのではないかという説です。
当方、Evo2カートのリムのボコボコ具合に関しては日本でもトップクラスではないかという自信があります(笑)。
真鍮カートであれば削ったりして形を整えると良いでしょうが、アルマイト処理されているアルミカートでは躊躇します。
そこでミントさんはカートのリム部分にシリコンオイルを塗布する方法を紹介されています。

赤枠の部分にシリコンオイルを吹いて使用したところ、これも効果がありました!
エキストラクターからスムースに外れる事で排莢が安定するのなら、エキストの爪の内側を研磨する事でも効果がありそうですが、このモデルはエキストを取り出せないので難しいです。
上記2つの対策で、前方への排莢はほとんどなくなっています。
ちなみにリコイルスプリングガイドの逆組みだけや、リムへのオイル塗布だけよりも、合わせ技のほうが効果が高まっていると感じました(当たり前ですが)。
他にもエジェクターの加工や、P226用のエジェクターを使用するなど、様々なアイディアを頂いていますので、少しずつ試して完璧排莢を目指したいところです。
カートのコンディションなども見直さないと…。