2024年03月28日

X-PFC搭載M9/92FS


マルシンからM9/92FS系列、つまりベレッタが再販されました。
今回の目玉は、カートリッジがブローニングハイパワーで採用された“X-PFC”になった事です。
しかもそのカートはハイパワーと共用です(実銃では当然の事ですが、マルシン史上では画期的出来事)。


見た目がリアルでカッコよく、アルミ素材のため軽量。異形Xチャンバーピンとの組み合わせによりガス抜けが良くなり凄まじい発火音となります。

今回もマルシンは様々なバリエーションを発売しましたが、私はM9ドルフィンを購入しました。

マルシンベレッタの中でもセミ/フル切り替えができる異端モデルですが、ベレッタ特有のオープントップスライドではない事や、実銃には存在しない架空銃(モデルはあるみたいですが)である事などから、今まで何となく敬遠していて今回が始めての購入です。


スライドトップが開いてないとベレッタっぽくないと思っていましたが、実際に手にしてみると、エジェクションポートの存在感が新鮮だし、一部が厚くなっているスライドのデザインなど、これはこれで悪くないと感じました。
通常のベレッタはアンビのコントロールレバーですが、ドルフィンはセーフティ/デコッキング操作は左側のレバーで行い、スライド右側のレバーはセミ/フルのセレクターです。水平でセミ、下げてフル。


デトネーターはハイパワーと同様の異形Xチャンバーピン。
バレル基部の補強ピンは従来と色が異なり銀色です。素材が変更されたのか?バレルの耐久性が上がっている事に期待します。

スライドを引いてみると、従来品に比べてテンションが弱い気がします。

リコイルSPとハンマーSPが柔らかいようです。カートのガス抜けが変わった事で、この辺のバランスも変更されています。
マガジンの色合いも少し変わった気がします。前回発売されたM9A1のマガジン(写真左)はシルバーでしたが使っているとサビが浮いて来ます。ハイパワーはマガジンが錆びにくくなったともっぱらの噂ですので、ベレッタのマガジンも改良されている事に期待します。

フルオート発火!

爆音で一気にカートを吐き出しました!フルオートサイクルも心地良く、楽しいです。

発火後に気付きましたが、ファイアリングピンプランジャーの素材が樹脂から金属に変更されていました。

このブログで何度も指摘してきましたが、マルシンベレッタで発火を繰り返すうちに不発が起きるようになるのは、このFピンプランジャーが消耗するのが原因です。そのため私は200発を目安に交換する事を推奨してきました。メーカーがここを改善してきたのは地味ですが大きな進歩だと思います。

ただしFピンプランジャーが消耗しない代わりに、ハンマーがヘコんでいます(写真は2マガジン発火後)。
このヘコみがどれだけ発火性能に影響するかは、今後検証していく必要があります。

さて、私が購入した個体では、箱出し直後に少々困った事がありました。
トリガーを引いてもハンマーがリリースされないのです。トリガーが空振りしてシアーが切れない感じです。
検証した結果、トリガーバーが外側に逃げてしまうのが原因だと判りました。
そこでグリップパネルの裏面にアルミテープを4〜5枚重ねて貼り、トリガーバーが浮かないようにしたところ解決しました。

もちろんアルミテープではなくABS板を貼るでも良いでしょう。私の個体だけなら良いのですが、同様の症状が起きる方はお試しください。
私はマルシンベレッタを何挺も保有していますが、このような現象は初めてです。
ドルフィンはフルオートメカがある関係でシアー周りのパーツ構成が異なる事が原因でしょうか?
それとも金型の劣化によるものでしょうか?
後者が原因なら、スライドストップレバーのように軸棒にスリーブを被せるなどしなければ根本的な解決にはならないでしょう。私が行ったのは応急処置で、グリップを交換する度に同じ事をしなければいけません。

しかし、マルシンによるX-PFC化はなかなか面白い展開です。今夏にはガバもX-PFC仕様となる予定なので楽しみ!

  

Posted by Red at 16:14Comments(2)モデルガン