2017年01月02日

SATによるP226の使用

SATによるP226の使用
Gun Pro2月号は、日本警察拳銃特集の第2弾です。
その中に、「警視庁特殊部隊に採用された? シグザウエル社製のハンドガンP226」という記事がありました。
警視庁特殊部隊というのは、いわゆるSATの事ですよね。
自分の中では、SATの使用拳銃はUSPというイメージがあります。
自分は特段、警察マニアというわけではありませんが、過去に何度か公開されたSATの訓練映像でUSPが使われているのを見た事があるので知識として知っていました。映画やドラマに登場するSATも、USPを使用しています。

ところが、2015年にたまたまこの訓練映像を見た時、「おや?」と思いました。


ミドルショットで映された拳銃射撃の場面。
SATによるP226の使用
「これってP226?」と思ったのです。
今回の記事を読んで、やはりそうだったのかと納得した次第です。
数年前からUSPに代わってP226が配備されているとの事ですが、記事にある通りUSPがP226に比べて極度に劣っているとは思えないので、拳銃の交代には、政治的な都合もあるのかも知れません。
USPが劣っている部分があるとすれば、アクセサリーレールがピカティニー規格ではない事でしょうか。
逆にP226が劣っているのは、やはり重量でしょう。USPは771g、P226が964gとの事なので、200g近く重いです。しかし交番のお巡りさんと違い、年中腰に下げて勤務するわけでもないでしょうから、これぐらいの重量はあまり問題にならないのかも知れませんね。

この2挺だったら自分はUSP派ですが、どちらもプロが選ぶ道具として間違いないでしょう。
ベレッタのような華やかさはないものの、質実剛健のいぶし銀という感じですね。


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この記事へのコメント
初めまして。いつも興味深く拝見しております。
日本に納入されたUSPですが、スライドの熱処理に不備があり耐久性が低かったため破損が発生し、更新せざるを得なくなったという話を聞いた(雑誌記事かもしれません)ことがあります。また、月100発も撃てば10年足らずで発射弾数は1万発を超えるので、耐用年数が過ぎたということで更新されたのかもしれません。
私がUSPを知ったのは月刊Gun94年2月号の記事でしたが、ポリマーフレームなのにゴツくて強烈な印象を受けたのを覚えています。デコックが跳ね上げ式だったらコック&ロックからの射撃も安心なのにと思いますが、バリエーションにあるみたいですね^^;
戦闘用のモダンオートなだけあり、どちらの拳銃にも捨て難い魅力があるように思います。
長文失礼致しましたm(_ _)m
Posted by m14gbbshooterm14gbbshooter at 2017年01月02日 23:29
>m14gbbshooterさん
はじめまして。
USPに破損事故が起きていたとは、知りませんでした。SAKURAでも破損問題があったし、もしや
日本警察はB級品を掴まされる傾向にあるのでは???なんて思ったりします。
USPは確かに、誤操作でデコックしがちですね。バリアント違いで解決できますが、おっしゃるように
跳ね上げでデコッキングできれば良いと思います。P8は下げてロック、さらに下げてデコックなので、
これでも誤操作は防げそうですが、跳ね上げでロック解除なのが難です。
ともあれ、飾り気がなくても優れた物は自然と相応の品格を纏っていると思います。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2017年01月03日 15:33
T.K.Redさんお久し振りですゴンです。
自分もUSPは好きですが。整備性やデコッキング時のにスプリングの反動でまれにセーフティー状態に実銃でもなるそうなので。
もしかしたらそういう事からP226に変えたのかも知れませんね。
整備製も操作性も比較的USPに比べれば楽な構造ですし、一応オプションでマニアルセフティーも有りますし。
でも一番は日本人にはグリップがでか過ぎるの変えた原因でしょうか?気になりますね。
Posted by ゴン at 2017年01月04日 03:00
>ゴンさん
確かにUSPは構造が複雑ですよね。
隊員個人による整備もさる事ながら、もし点検や修理などをミネベアが行っているなら、自衛隊の9ミリ拳銃と
同じ系統のP226の方が都合が良いでしょうし。
P226のグリップは、確かに握りやすいと思います。
ガバメントを握り慣れたアメリカ人等には、同じアングルのUSPも違和感ないようですけどね。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2017年01月04日 18:02
警察関係者からの話ですがUSPはSAT隊員からの評判があまり芳しくなかったようです。当時H&K社との利権の関係で最新の型だったUSPを採用しましたが、不満が多かったためSIG P226やグロック19等も試験運用されました。
最終的にP226が最も評価が高く、USPに代わり配備されるようになったとのことです。グロック19は現在でも一部の隊員が使用しているようです。
Posted by 健造 at 2020年03月19日 23:46
>健造さん
貴重な情報ありがとうございます!
USPの評判は悪かったのですか〜。不満があるとしたら、マガジンキャッチの操作ですかね?グルーピングなどは悪くないはずですから。
P226は、やはり玄人の道具なんだなぁと実感しますね。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2020年03月27日 17:14
お久しぶりです。更なる情報を入手したので書き込みさせて頂きます。
SATは海外の特殊部隊とも交流があるというのは有名な話ですが、USPを使用していることを伝えると「なぜあえてUSPを?」といったニュアンスの質問をされるそうです。ドイツのGSG-9においては「あれは一般の兵や官が使うものであって特殊部隊が運用するものではない」と言われ、グロック社、SIG社製品を勧められたとのことです。元々SATはGSG-9を参考に組織された部隊なのでその発言に影響力があったのかもしれません。
なおトライアルにはベレッタM92系列の銃もあり、それが後にSITにバーテックタイプが採用されるきっかけの一部になったとの説があります。フラッシュライトが着けられるダブルカラムの9パラ拳銃で、それなりの性能があり安いモデルという条件に合致したのがセールスに失敗して安価で卸されているM92バーテックというのもあるようですが…。90-Twoも同様の理由で採用された可能性がありますね。
Posted by 健造 at 2020年07月06日 00:20
>健造さん
新情報、ありがとうございます!
確かにUSPは、それまでの独創的なH&K製品とは違い、一般受けを狙っているようなデザインですから、コマーシャル市場や一般的な兵士、お巡りさんなどに向いているのかも知れません。
SIGはプロの道具というイメージが強いですから、特殊部隊には合っていると思います。
ベレッタから人気のないモデルを安く売りつけられたという説は、非常に説得力あります。
私は90-Tow好きですけどね。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2020年07月15日 00:46
 
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