2023年02月04日
ベレッタ92G-SDという銃

写真はマルシンのM9A1フレームに、同社の92FSブリガーディアスライドを乗せたニコイチ状態です。
こういう組み合わせの銃はベレッタから実際に発売されています(いました)。
モデル名は『92G-SD』。
日本ではベレッタ92系のバリエーションや系譜が紹介される際に無視される事が多いので、あまり知られていないと思います。
ベレッタ92に関する日本語版Wikiペディアでも92G-SDの事は掲載されていませんが、アメリカのWikiでは92G-SD単独のページが設けられて詳細に解説されています。
Beretta 92G-SD/96G-SD - Wikipedia(米国)
※リンクはGoogle翻訳による日本語訳の結果
またYahoo!(米国)の画像検索で「Beretta92G-SD」と検索しても、実銃の画像がたくさんヒットします。
このベレッタ92G-SDの姿を見ると、「M9A1のフレームにブリガーディアスライドが乗っている」と思いがちですが、先の米国版Wikiによれば、92G-SDの登場は2001年か2002年頃らしく、これが間違いでなければM9A1の登場(2006年)よりも早いです。つまり、「M9A1のほうが92G-SDのフレームを採用した」と言うのが正しいという事になります。
ただし92G-SDに関する資料は日本では少ないため、正確な事はよく分かりません。
ウィルソンコンバットの創設者であるビル・ウィルソンは、この92G-SDこそベレッタ92シリーズで最も優れた仕様だと評しています。
そしてこの92G-SDを復活させ、かつ理想のベレッタを完成させるためにウィルソン92Gブリガーディアタクティカルを製作、同社のベレッタカスタムはここからスタートしています。
前置きが長くなりましたが何が言いたいかと言うと、マルシンにはぜひ、この最高のベレッタこと92G-SDを製品化してほしいという事です。
M9A1は一昨年に新製品として登場しましたが、次かその次のM9/92FSシリーズ再販のタイミングでぜひ検討して頂きたいです。
基本的にはスライドとフレームを組み合わせるだけですので比較的簡単で、変更する必要があるとすれば刻印ぐらいでしょう。
ちなみに「92G」シリーズはマニュアルセフティがなく、コントロールレバーはデコッキングオンリーです。レバーを下げるとSIGのように跳ね上がって元の位置に戻ります。かつてマルシンが発売したフランス仕様のPAMAS G1ではこのデコッキングオンリーは再現されておらず、またCQBモデルもスライドの右側面に「92G」の刻印がありますがセフティがかかるため「G仕様」にはなっていません。
欲を言えば「G仕様」を再現してほしいところですが、まあ見た目のみの再現でも良いかと思います。
変わってこちらはマルシンのノーマルスタイルの92FSです。

自分にとってベレッタはマルシンのHW製モデルガンの印象が強いのでマットブラックのイメージなのですが、実銃の写真を見ると結構光ってるんですよね。特にスライドの側面が。
そこでスライドを塗装して側面のみポリッシュしました。確かにこうすると雑誌などで見る実銃のイメージに近づく気がします。
マルシンベレッタもまだまだ遊べますね。
この記事へのコメント
興味深い検証ですね。
マルシンM9系は所有したことがありませんので、次回の再販時にはなにかしらひとつ購入するつもりでいます。
「92G-SD」がラインナップされたなら、きっと飛びつくと思います。
マルシンM9系は所有したことがありませんので、次回の再販時にはなにかしらひとつ購入するつもりでいます。
「92G-SD」がラインナップされたなら、きっと飛びつくと思います。
Posted by MEBC at 2023年02月09日 11:45
マルシンM9はとても快調なモデルですし再現度も高い傑作ですので、1挺所有していて損はないと思います。
92G-SDやっぱりいいですよね!
92G-SDやっぱりいいですよね!
Posted by T.K.Red
at 2023年02月10日 20:24
