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Posted by ミリタリーブログ at

2017年10月03日

M1911A1【MULE×タニオ・コバ】

待望のM1911A1が、MULEとタニオ・コバのコラボによって発売されました。

スライドやフレーム、そして内部パーツなどのベースはシリーズ'70として発売されたGM-7.5です。
そこへ新規製作の外装金属パーツと刻印が入れられ、ミリガバが再現されています。

米軍の制式拳銃がM1911からM1911A1に切り替わり、それがベレッタに変わるまで50〜60年の歳月がありますから、ミリガバには細かい違いのあるバージョンが無数にあり、「これが正解」と言える物はないという事を頭に入れながら各部を見ていきます。


スライドの刻印は深くクッキリと入っていて好印象です。
フレーム左側の刻印は省略されています。本来ならスライドストップの下に「G.H.D.」や「FJA」などの検査済証の刻印が入るはずです。

右側の刻印です。

自分はミリガバについてさほど詳しいわけではありませんが、このスライドとフレームの刻印の組み合わせは、トランジションモデルで見られるものだと思います。
グリップがフルチェッカーの木グリというのもトランジションっぽいですが、トランジションならフロントサイトが半月状だと思うので、この辺の考証はよく分かりません。
チャンバーカバーは黒の無刻印。いままでのGM-7シリーズにはなかった仕様です。黒のチャンバーカバーと言えば発火するとサビてくる問題がありましたが、今回の物はどうでしょうか。

新規製作のハンマーとサムセフティ。

チェッカリングの本数などは数えていませんが、たぶん実物と同じなのでしょう。
残念なのは、表面の仕上げが粗い事です。デコボコの金属表面のまま黒塗装した感じです。店頭で何挺か見せてもらいましたが、どれも同じでした。2枚目の写真で気付いた方もいるかも知れませんが、スライドストップも同様です。これら新規パーツは今回の売りですから、少し丁寧に仕上げてほしかったですね。
しょうがないのでここは自分で仕上げ直すか、「軍用銃なので仕上げが省略されている」「戦地で酷使され傷だらけ」などの脳内設定を設けるしかないでしょう。

メインスプリングハウジングとマガジンボトム。

マガジンは当然ながら7連で、ボトムプレートは無刻印。
これも何気に新しい仕様です。


トリガーはチェッカリングされた新規パーツ。
マガジンキャッチ付近にあるはずの「P」刻印も省略です。
ミリガバ好きは刻印にこだわりのある人が多いので、これら刻印の省略や考証的におかしい部分は不満があるかも知れませんが、そういう方々は内部もデフォルメされたGM-7.5ではなく、CAW製かエラン製を選ぶでしょう。…とは言え、銃の左側は目立つので、トランジションでないならやはり「G.H.D.」と「P」は入っていたほうが良かったかなぁと。
そして前述した通りグリップパネルはMULE製のフルチェッカー木グリです。これをトランジションモデルとするならこれでも良いとは思いますが、細かい考証は関係なく、雰囲気モノで「ミリガバっぽいヤツ」であるなら、やはりグリップはベークライトのほうがそれっぽくなるでしょう。自分はこのグリップは交換します。

続いて発火メカを見てみます。

シリーズ'70はイージーCPが標準でしたが、今回はオープンカート仕様に戻り、ダブルヘッドのデトネーターが付いています。
このデトネーターはすでに発売されている物と同じですが、装着されているデトゴムの向きが今までと異なるのがお分かりでしょうか?
今まではデトゴムの面積が小さいほうが火薬側、大きいほうがマズル側で、2個とも同じ向きに並べて装着していましたが、画像はマズル側のデトゴムが逆向きに取り付けられています。
◀▶
↑こんな感じで、面積の大きい側同士を合わせるように取り付けるのです。
これは取り付けを間違えたわけではなく、説明書でもそのように取り付けるよう指示されているので、使用方法が変更されたようです。わざわざ変更するという事は、作動性能かゴムの耐久性に違いがあるのでしょう。今後検証していきたいところです。

さて、先にも述べた通りグリップはベークライトタイプに交換します。

左=実物、中央=東京マルイ製、右=CAW製

写真左の物は、実物という触れ込みで購入したものですが、実際のところは本物かどうか分かりません。レプリカかも知れません。
中央のマルイ製は本物をよく再現していると思います。しかもウェイトがみっちり仕込まれている上、無加工で着くので一番おすすめです。
写真右はCAWのミリガバに着いていた物でHW製です。他の2つと比べると、チェッカリングが荒いです。CAWは相当なこだわりを持ってミリガバを作っているはずですから、こういうタイプも存在するのかも知れません。

マルイ製は無加工で着きますが、実物とCAW製はプランジャーチューブが当たるので要加工です。
マルイがおすすめと言いながら、自分はCAW製の雰囲気が結構好きなので、これを着ける事にします。

プランジャーチュープ下に2箇所、出っ張りがあり、これがグリップに当たって着けられません。
この出っ張りはGM-7.5から追加されたもので、出っ張りを削ってしまうか、手っ取り早いのはGM-7時代のプランジャーガイドに交換してしまう事です。
自分は銃はいじらずにグリップを加工する事にしました。

出っ張りの当たるところだけを2箇所えぐりました。これだけでOKです。

装着完了。

やはりこのほうがミリガバらしいです。
MULEならこのグリップはいくらでも入手できるはずですから、はじめからこれを着ければ良かったのに、と思います。
銃全体の色は「いつものGM-7の色」ですが、ミリガバはパーカライジング仕上げなので丁度良いだろうと思っていました。しかし、実際に見るとやっぱり少しグレーすぎる気もしますので、いずれ塗装しようと思います。

色々書きましたが、ファン待望のGM-7.5ベースで撃ちまくれるミリガバの誕生は手放しで喜びたいと思います。
おすすめです。
  

Posted by Red at 20:14Comments(2)モデルガン