2021年12月06日
ウィルソン92Gへの道(4)
マルシンM9A1をベースに、ウィルソンコンバットのカスタムベレッタを作って参りましたが、完成一歩手前です。
ウィルソン92Gへの道(1)
ウィルソン92Gへの道(2)
ウィルソン92Gへの道(3)

前回、塗装したスライドに、赤ポッチを入れました。
難しい作業ではありませんが、丁寧に塗装したスライドに赤塗料を垂らしたりしたら目も当てられないので慎重に行いました。

金属パーツは焼き付け塗装です。
焼き付けは何度もやって、だいぶ慣れました。普通の塗装では得られない安心感のある食い付きです。
前回、手でスパイラルフルートを彫ったガイドロッド。

塗装したら、ヒドかった仕上がりが少しだけ誤魔化せました(笑)。
ほとんど見えないので、暫定用としてはこれで十分。キレイに作る方法は引き続き模索します。
さて、いよいよ大詰め。ウィルソンオリジナルのリアサイトと大型マグキャッチを作らなければいけません。

ウィルソンコンバットのオフィシャルサイトより画像を拝借
まずはリアサイトから。
これは3Dプリンタで作ると最初から決めていて、M9A1の発売よりも前に設計は完了していました。
しかし問題となったのは、背面に入っている細かい横グルーブと、右側面の「WILSON」という文字です。これも3Dプリンタでキレイに造形できれば楽なのですが、試作してみるとこんなに細かい模様はうまく再現できず、潰れてしまいます。
そこでグルーブも刻印も入っていない物を3Dプリンタで作り、

後加工する事にしました。

横グルーブは目立てヤスリを使って掘ります。
そして「WILSON」の文字はレーザー彫刻機で刻印します。

表面を整え、塗装して出来上がり。

ディテールが甘いというか汚く見えるかも知れませんが、この写真はかなりの接写である事をご認識ください。
お持ちのベレッタを見て頂くと分かると思いますが、ベレッタのスライドトップはリアサイトが乗る幅がとても狭く、従って他の銃に比べるとリアサイトはすごく小さくなります。このリアサイトもめっぽう小さいです。
だからアップで撮るとアラが目立ちますが、肉眼では表面の凸凹や傷などもほとんど見えません。…と、自己弁護。
続いては大型のマグキャッチです。
これは、そのものズバリのカスタムパーツが、東京マルイのエアガン用としてNOVAから発売されています。

こちらを加工して組み込もうと思ったのですが、実際に買ってみるとマルシンのとは結構形状が違って、加工が大変そうなので諦めました(笑)。
しかしせっかく買ったので有効活用しようと思います。

ボタン部分の型を取ります。

その型に、金属系のパテ・ジーナスを入れます(最近、大活躍)。
ジーナスの入った型に、マルシンのマグキャッチを突っ込みます。

固まったら型から出し、はみ出た部分などを削り落として完成。

このようにダイジェストで書くと簡単に出来たみたいですが、実際にはうまく材料が回らなかったり、傾いて出来てしまったりと何度もトラブルに見舞われ、5回ぐらいやり直してようやくこれが出来ました。
これも焼き付け塗装します。
そして一番重要な(?)グリップパネルです。
これは本物を入手できました。

ウィルソンコンバットのメダリオン入りG10グリップです。
一応、ウィルソンの製品という事になっていますが、作っているのはVZ社です。
数年前にNOVA製のレプリカは流通していましたが、実物を扱っているショップは国内では見当たりませんでした。
そこで輸入グリップに強い中野のWhite Rookに依頼して本国から取り寄せて頂きました。
発注したのは確か春頃です。ようやく出番が来ました(笑)。

さあ、やっとここまで来ました。あとは組み立てだけです。
というわけで、次回は完成編です。
ウィルソン92Gへの道(1)
ウィルソン92Gへの道(2)
ウィルソン92Gへの道(3)

前回、塗装したスライドに、赤ポッチを入れました。
難しい作業ではありませんが、丁寧に塗装したスライドに赤塗料を垂らしたりしたら目も当てられないので慎重に行いました。

金属パーツは焼き付け塗装です。
焼き付けは何度もやって、だいぶ慣れました。普通の塗装では得られない安心感のある食い付きです。
前回、手でスパイラルフルートを彫ったガイドロッド。

塗装したら、ヒドかった仕上がりが少しだけ誤魔化せました(笑)。
ほとんど見えないので、暫定用としてはこれで十分。キレイに作る方法は引き続き模索します。
さて、いよいよ大詰め。ウィルソンオリジナルのリアサイトと大型マグキャッチを作らなければいけません。

ウィルソンコンバットのオフィシャルサイトより画像を拝借
まずはリアサイトから。
これは3Dプリンタで作ると最初から決めていて、M9A1の発売よりも前に設計は完了していました。
しかし問題となったのは、背面に入っている細かい横グルーブと、右側面の「WILSON」という文字です。これも3Dプリンタでキレイに造形できれば楽なのですが、試作してみるとこんなに細かい模様はうまく再現できず、潰れてしまいます。
そこでグルーブも刻印も入っていない物を3Dプリンタで作り、

後加工する事にしました。

横グルーブは目立てヤスリを使って掘ります。
そして「WILSON」の文字はレーザー彫刻機で刻印します。

表面を整え、塗装して出来上がり。

ディテールが甘いというか汚く見えるかも知れませんが、この写真はかなりの接写である事をご認識ください。
お持ちのベレッタを見て頂くと分かると思いますが、ベレッタのスライドトップはリアサイトが乗る幅がとても狭く、従って他の銃に比べるとリアサイトはすごく小さくなります。このリアサイトもめっぽう小さいです。
だからアップで撮るとアラが目立ちますが、肉眼では表面の凸凹や傷などもほとんど見えません。…と、自己弁護。
続いては大型のマグキャッチです。
これは、そのものズバリのカスタムパーツが、東京マルイのエアガン用としてNOVAから発売されています。

こちらを加工して組み込もうと思ったのですが、実際に買ってみるとマルシンのとは結構形状が違って、加工が大変そうなので諦めました(笑)。
しかしせっかく買ったので有効活用しようと思います。

ボタン部分の型を取ります。

その型に、金属系のパテ・ジーナスを入れます(最近、大活躍)。
ジーナスの入った型に、マルシンのマグキャッチを突っ込みます。

固まったら型から出し、はみ出た部分などを削り落として完成。

このようにダイジェストで書くと簡単に出来たみたいですが、実際にはうまく材料が回らなかったり、傾いて出来てしまったりと何度もトラブルに見舞われ、5回ぐらいやり直してようやくこれが出来ました。
これも焼き付け塗装します。
そして一番重要な(?)グリップパネルです。
これは本物を入手できました。

ウィルソンコンバットのメダリオン入りG10グリップです。
一応、ウィルソンの製品という事になっていますが、作っているのはVZ社です。
数年前にNOVA製のレプリカは流通していましたが、実物を扱っているショップは国内では見当たりませんでした。
そこで輸入グリップに強い中野のWhite Rookに依頼して本国から取り寄せて頂きました。
発注したのは確か春頃です。ようやく出番が来ました(笑)。

さあ、やっとここまで来ました。あとは組み立てだけです。
というわけで、次回は完成編です。
Posted by Red at 18:47│Comments(3)
│モデルガン
この記事へのコメント
赤丸はガンダムマーカーのレッドで調子よく入ります。窪みに少し溜める感じで置くと綺麗に入ります
Posted by たかゆき at 2021年12月06日 19:36
こんばんわ、管理人様。HANAREIKOです。リコイルスプリングガイド、すごくかっこいいです!
セフティポジションの色入れは簡単なようで、意外に難しいですよね。私はHWSのモーゼルHScの色入れみたいに、赤いおりがみを革用のポンチで切り抜いて貼り付けたりしてます。シリコンオイルぶっ掛けても滲んだりしなかったり、重宝しています。
サイトやマガジンキャッチの製作、大変だったと思います。あの小ささのグルーブや刻印は、DMMのマニュアルに沿って造形しても潰れてしまうんですよね。私も、経験したことがあります……。刻印機、大活躍ですね。マガジンキャッチの作り方はぜひ管理人様の手法を参考にしたいですが、幾度もやり直したとのことでとても大変な作業なのですね。かといってモデリングに走るにしても、92系のマガジンキャッチ丸々造形するのは結構面倒くさそうな……。本当にお疲れ様でした。完成篇、お待ちしております。
セフティポジションの色入れは簡単なようで、意外に難しいですよね。私はHWSのモーゼルHScの色入れみたいに、赤いおりがみを革用のポンチで切り抜いて貼り付けたりしてます。シリコンオイルぶっ掛けても滲んだりしなかったり、重宝しています。
サイトやマガジンキャッチの製作、大変だったと思います。あの小ささのグルーブや刻印は、DMMのマニュアルに沿って造形しても潰れてしまうんですよね。私も、経験したことがあります……。刻印機、大活躍ですね。マガジンキャッチの作り方はぜひ管理人様の手法を参考にしたいですが、幾度もやり直したとのことでとても大変な作業なのですね。かといってモデリングに走るにしても、92系のマガジンキャッチ丸々造形するのは結構面倒くさそうな……。本当にお疲れ様でした。完成篇、お待ちしております。
Posted by HANAREIKO at 2021年12月06日 20:00
>たかゆきさん
ガンダムマーカーは今年初めて使ったのですが、ペン型でとても使いやすいと感じました。まさに赤入れにピッタリだと思います。
しかし…自分のようにモデラーとかでない人間にとって、買ってもほとんど使わないんですよね…。セフティポジションの丸入れに年に一度使うかどうかです。そんなわけで、今回もだいぶ前に買ったきりほとんど使ってないタミヤカラーを使いました。固まって使い物にならなくなったら、今度はガンダムマーカーを買おうと思います。
>HANAREIKOさん
赤丸は塗料ではなく、紙を貼りつけるという手もいいですね!
マガジンキャッチは3Dモデリングで作るとしたら、大型ボタンの部分だけ作り、マルシンのマグキャッチに接着か、見えない箇所でネジ留めというのがベターではないかと思いました。やはりマガジンキャッチ丸々は面倒くさいですし、高くつきそうです。
ガンダムマーカーは今年初めて使ったのですが、ペン型でとても使いやすいと感じました。まさに赤入れにピッタリだと思います。
しかし…自分のようにモデラーとかでない人間にとって、買ってもほとんど使わないんですよね…。セフティポジションの丸入れに年に一度使うかどうかです。そんなわけで、今回もだいぶ前に買ったきりほとんど使ってないタミヤカラーを使いました。固まって使い物にならなくなったら、今度はガンダムマーカーを買おうと思います。
>HANAREIKOさん
赤丸は塗料ではなく、紙を貼りつけるという手もいいですね!
マガジンキャッチは3Dモデリングで作るとしたら、大型ボタンの部分だけ作り、マルシンのマグキャッチに接着か、見えない箇所でネジ留めというのがベターではないかと思いました。やはりマガジンキャッチ丸々は面倒くさいですし、高くつきそうです。
Posted by T.K.Red
at 2021年12月08日 02:04
