2014年11月19日

SIG P226×爆音カートの話

SIG P226にマックジャパンのPFC用変換デトネーターを使用しての発火作動は、いまのところ絶好調です。
しかし、先頃発売された「爆音カートは使えない」という話を先日書きました。
爆音カートはPFCよりも全長が短いため、デトネーターがカートストッパーの役目を果たすタナカのSIGでは、チャンバーに入ったカートが定位置で止まらず、エキストラクターがリムをうまくとらえられないのです。

ところが!友人は爆音カートが問題なく使用でき、絶好調だというのです。

本日、その理由が判明しました。

私が使用しているのはSIG P226のアーリーモデル、友人のはレイルドモデルなのです。
アーリーモデルのエキストラクターは内装式、レイルドモデルは外装式です。
比較したところ、内装式のほうがテンションが強いです。おそらくエキストスプリング自体も強いですし、外側に逃げられないぶん、余計にテンションが高まっていると思います。
ブリーチにカートを押しつけてみると、外装式のほうは簡単にエキストがかかりますが、内装式だとかなりの力が必要です。

つまり、外装式エキストラクターのレイルドモデルでは、カート先端がカートストッパー(デトネーター)に届く前にエキストがリムを咥えてしまう(発火時、カートはエキストのみで保持されている)のですが、内装式エキストのアーリーモデルでは、エキストのテンションが高いためにそれができないのだと思います。

というわけで、P226のレイルドモデルをお持ちの方は、爆音カートが使えるようなのでご安心ください。

ただ、その際にはP226用よりもグロック用の変換デトネーターを使うほうがサイズ的には適していると思います。

上が爆音プラグ+グロック用デトネーター+ショートプラグ
下がPFC+P226用デトネーター+ロングプラグ
PFCで発火する際、プラグはロングがお勧めです。メーカー推奨はショートですが、ショートだと不発が出ます。
爆音カート使用時にはグロック用デトネーターにするとカートストッパーの位置が少し後ろになるため、きちんとカートを止めてくれます。そして先端が長いぶんはショートプラグを使用。結果、各部の全長は同じぐらいになります。

この組み合わせなら、アーリーモデルでも調整次第で爆音カートが使える可能性があります。
でもタナカのSIGって、エキストを調整したくてもなぜか分解できない事になってるんですよね。。。

  

Posted by Red at 23:58Comments(4)モデルガン