2023年09月17日
コルト・コブラR-model

タナカからコルト・コブラが発売されました。
実銃はディテクティブスペシャルをアルミフレームにした軽量化モデルという位置付けです。
ディテクティブもコブラも長年に亘る製造期間の中で幾度も改良がなされていますが、素材が異なるというだけで両者の見た目は基本的に同じです。
モデルガンではどちらもHW材で再現されるので単なる刻印違いになるかと思いきや、先行して発売しているディテクティブとは異なる年代の物をモデルアップする事で見事に差別化が図られています。
5月に発売されたディテクティブスペシャルR-model(写真下)との比較。

コブラのほうが年代的には前のタイプで、1951年頃のモデルが再現されているようです。程なくしてコブラも下のディテクティブと同じ見た目になります。『Gun Professionals』2018年2月号を見ると、Toshiさん所有のコブラ(1959年製)は下のタイプです。
バレルには「COBRA」の刻印。
そして一見して分かる違いがエジェクターロッドの短さと先端形状です。

エジェクターロッドが短いので、当然カートを押し出せる距離も短く、操作するとチーフスペシャルのような印象を受けます。

モデルガンでは問題ないですが、実銃ではチャンバー内に貼り付いた空ケースを確実にエジェクトさせるにはもっと長いほうが良いはずです。S&Wリボルバーと違いロッド先端でシリンダーをロックするわけではないのでロッドを延長する事には問題なく、後の改良に繋がったのだと思います。
モデルガンを実際に操作してみると、このような改良の歴史がよく理解できますね。
もうひとつの特徴がベークライトグリップです。

1911A1のグリップと同様の樹脂製グリップで、タナカではこれをABSで再現しています。
内側にはウェイトが仕込まれており、そのおかげで実銃に迫る重量を実現しています(実銃との差はわずか5g!)。

サイドプレートの馬の刻印も中央付近に変更されています。
このような細かい部分の再現も抜かりないですね。
内部機構はディテクティブと同じなので作動性能についてはまったく心配ありません。
5月にディテクティブが発売されてから4ヶ月経つわけですが、けっこう頻繁に動かして遊んでいますが懸念されていたシリンダーが動かなくなる症状はまったく起きていません。さらに2次出荷分やポリスポジティブと発売されてかなりの挺数が市場に出回っていると思われますが、問題が起きたという話は聞きません。タナカによるコルトDフレーム機構は完成の域に達していると考えられます。
これほどの傑作に仕上がっているのですから、タナカのコルトDフレームには、さらなる展開を期待してしまいます。

Posted by Red at 14:53│Comments(2)
│モデルガン
この記事へのコメント
久しぶりです。最近のタナカリボルバーは、中々良い物が、出来てますね。所で、最近コクサイのM586のフレームがてに入ってのですが、Kフレームのパーツ流用したら、シリンダー、ヨーク、サイドフレーム、ハンマー、ラッチボルト以外は、流用できたのですが、流用出来ないパーツマルシンM586のパーツ多少加工しての流用は、可能でしょうか?宜しくお願い致します。
Posted by usp at 2023年09月18日 18:16
>uspさん
私はM586はコクサイもマルシンも所有していないので分かりかねます。
しかしよく考えると現役でリリースされているM586はマルシンだけなので、次の再販では購入を検討しようと思います。
私はM586はコクサイもマルシンも所有していないので分かりかねます。
しかしよく考えると現役でリリースされているM586はマルシンだけなので、次の再販では購入を検討しようと思います。
Posted by Red
at 2023年09月21日 00:05
