2020年03月07日

オラベレを作る(1)

先月のGunPro誌では、巻頭でウィルソンコンバットによるベレッタのカスタムモデル、別のページでは本家ベレッタによる最新作・92Xが紹介されていました。
米軍制式の座を下りた事で、急速に旧式化したような印象を受けるベレッタ92系ですが、基本構造は従来通りで、外装カスタムによって進化を続けるというあたり、いよいよガバと同じ域に入って来たという事でしょうか。
ベレッタ社が「まだまだ行けますよ」とアピールするのはセールス上のパフォーマンスとも考えられますが、ウィルソンがカスタムするという事は、そのポテンシャルの高さを認めているという事なので、ちょっとポイントが上がります。
モデルガンマニアとしては、ガバをそうして来たように、これからは積極的にベレッタもカスタムしていきたいと思います。

オラベレを作るためのベースには、マルシンのCQBが適していると思います。
オラベレを作る(1)
適しているというか、もう十分なカスタムです。
ブリガーディアスライドにフロントセレーション、短縮したバレルにスケルトンハンマー、トリミングされたバックストラップや、ローカットされた分解レバーなど、これに流行のG10グリップでも付ければ、もう最新のカスタムベレッタとして通用しそうです。

しかし私には、昔からベレッタの外観で気にくわないところがありました。
それがトリガーガードの形状です。
優雅なデザインの中で、スクエアのトリガーガードだけが完全に浮いています。

それもそのはず、ベレッタ社はもともとトリガーガードはラウンド形状でデザインしていましたが、XM9トライアル中、米軍からの要望で指掛け付きのトリガーガードに変更したのです。つまり92F(S)のトリガーガード形状は、デザインなんてお構いなしの米軍による産物。
ベレッタ92系の中では、「92SBが最も美しい」と評する人がいるのも納得です。

しかし時代は流れ、サポートハンドの人差し指を掛ける構え方はスタンダードではなくなり、トリガーガード前面の指掛けの需要はほとんどなくなりました。
近年のベレッタのトリガーガードは、ウィルソンカスタムや92Xのようにラウンド状に先祖返りか、M9A3のようにフラットにされているかのどちらかです。

というわけで、オラベレはトリガーガードを丸くします。
オラベレを作る(1)
ガリガリ削っていきます。
こういう加工をする時に毎回思うんですが、HWって結構固いんですよね(笑)。
こんな固い物が破損するなんて、あらためて発火の衝撃を実感します。
まあ固いから破損するというのもあるんですが。

オラベレを作る(1)
形が出来たところで、ペーパーがけをして表面を整えます。

とりあえずトリガーガード形状の加工は完了。
オラベレを作る(1)
やはりこのほうがデザイン的に優美です。

あとはリアサイトをカスタムするのと、グリップの交換を予定しています。
グリップはいくつかアイディアがあるので、色々試してみようと思います。


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この記事へのコメント
あ、ベレッタが顎鬚を剃って男前になった!って感じですね。
Posted by とんぼ at 2020年03月07日 09:45
トリガーが、もう気持ち長いほうが?って、また言ってしまった。
Posted by コンバット渡辺 at 2020年03月08日 22:27
>とんぼさん
言い得て妙ですね!

>コンバット渡辺さん
前に指摘されて以来、私もトリガーの短さが気になるようになりました。
知らなければ良かった(笑)。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2020年03月11日 23:27
 
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