2022年03月23日
S&W M&P R8

タナカの新製品、S&W PERFORMANCE CENTER M&P R8です。
モデルガン史上初の8連発リボルバーです!
とてつもない存在感!
形状のインパクトもさる事ながら、持つとズッシリと重いです。様々な方法で重量アップが図られているようです。
シリンダーをスイングアウトすると…

このような異様な光景です。
でも1日いじっていたら、6連発のシリンダーのほうが変に見えてきました(笑)。
とにかく、.357マグナムを8発装填できるという、大変面白いモノです。

バレルにはM&P R8の刻印と、8発装填のシリンダーをイメージしたような刻印が。
そしてバレル下にはアクセサリーレールを備えています。リボルバーなのに!
バレル左側面。

.357マグナムを8発も装填できるのは、この銃が大柄なNフレームだからです。
.44マグナム6発よりも、.357マグナム8発というファイアーパワーのほうが、実戦的な気がします。

サムラッチは現代仕様。その上にはロックするための鍵穴(ライブ)と、下にはS&Wパフォーマンスセンターの刻印が入っています。この刻印はちょっと薄めかな。

グリップはホーグをイメージしたようなラバーグリップ。
同社のスモルトに付いていたのと同仕様で、内部にはウェイトが仕込まれています。
リアサイトはVノッチです。

こういう形状のリアサイトは初めてですが、サイトピクチャーは良いと思います。
フロントサイトとマズル。

銀色のマズルナットと呼ばれるパーツは金属製の別パーツになっています。
ただモデルガン的な自主規制のためか、前方から押し込んであるだけで、社外製のダブルキャップ以上のカートを使うとガス圧で外れてしまいます。発火する人は何らかの方法で固定すると良いでしょう。
付属のマウントレールを取り付けた状態。

上にも下にも色々と付けられるわけです。リボルバーなのに!
そしてこのレールは金属製なので、付けるとまたまた重くなります。

製品にはマウントレールの他、カート8発とフルムーンクリップ1個、そしてカートをクリップに取り付けるための治具が付属します。至れり尽くせり!
カートをクリップでまとめておけば、スピードローダー不要でワッタッチ装填ができるわけですが、クリップなしでも普通に装填して撃てるところがこの銃の面白いところです。
カートは従来品に比べて形状が少し改良されていますが(ケースの口のあたりが丸められています)、従来のタナカ製.357マグナムカートも問題なく使えます。
アルタモント製のG10グリップを本体と一緒に購入したので取り付けようとしたら、ネジ穴の位置にちょうどハンマースプリングがあり、ネジが通らないという問題に直面し、どうしようかと思いましたが、各方面から情報を頂き、無加工でちゃんと付けられると分かりました。
今後購入される方もいらっしゃるかも知れないので、つけ方を共有しておきます。
最初に試すべきは、ハンマーを起こすことです。
メインスプリングが圧縮されるとわずかに位置が変わるので、ネジがメインスプリングを避ける事ができます。

この写真のように、まず左グリップを付けてネジを通し、然るのち右グリップを被せてからネジを締めるとうまく行くと思います。
この方法でうまくいかない場合は、グリップ前面にあるストレインスクリューを少し緩めるとメインスプリングの位置が変わります。

ただし緩めすぎるとハンマーの打撃力が低下しますので、わずかで良いです。
ストレインスクリューを緩めた上で、ハンマーを起こして取り付ければほぼ確実にグリップは付くはずです。
これでもダメなら、ネジの中央部分を削って細くする事になると思います。
G10グリップを取り付け、おまけにマルイのマイクロプロサイトとシュアファイヤーのレプリカライトを付けた状態。

まさにリボルバーの究極進化形という感じがします。
この銃は競技用ではなく、特殊部隊のシールドマン(盾を持った最前線の隊員)向けの銃との事です。
確実な作動や、様々な種類の弾薬への適応力といったリボルバーの利点に加え、8発の装弾数と、各種アクセサリーを搭載可能な拡張性が組み合わさる事で、ある意味「理想のコンバットガン」と言えるかも知れません。
とてもクセの強い外観なので、好き嫌いは分かれるでしょう。しかしこのM&P R8が極めて実戦的な銃である事は間違いなく、そのような銃に魅力を感じるのはガンマニアとして当然だと思います。そしてモノとしてもめっぽう面白い。
モデルガン史に新たな1ページを刻むタナカ渾身の1挺だと思います。

Posted by Red at 00:43│Comments(0)
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