2021年04月09日

快音トップ互換テスト

タナカのSIG P229用.357SIGカートリッジに採用された快音トップ。
いわゆるインナーFピンに4つの穴が空けられている、中空インナーです。
快音トップ互換テスト
左が従来のEVO2カート用トップ、右が快音トップ。

この快音トップ、全体の寸法は従来のトップと同じなので、9ミリEVO2カートに使用した場合にどうなのかをテストしてみました。
ちなみにそれぞれのトップの使用回数は大体同じぐらい(10回前後使用)です。

快音トップ互換テスト
自分はEVO2カートを組み立てる際、ついついトップを深めに入れてしまいます。空気圧でトップが浮き上がってくる事があるからですが、説明書に基づけばライナーとトップをツライチにするのが正解。

今回は、Mk25で2マグ、グロック17で1マグ発火テストを行いました。
ノーマルトップと快音トップを組み込んだ2種類の9ミリEVO2カートを用意し、どのような違いがあるのかの比較です。

マガジンには、

 ノーマル
 快音
 ノーマル
 快音
  :
  :
 ノーマル
 ノーマル
 ノーマル
 快音
 快音
 快音

という感じで、最初は交互に、ラストはそれぞれが3発連続になるようセットして発火しました。

その結果です。

■Mk25

 発火音:快音トップのほうが、やや「高い」と感じた。

 リコイル:グリップしている手の感触では、大きな違いは感じられなかった。

 作動:快音トップでは、2マグ中2回ジャムが発生した(フィーディングトラブル)。

■グロック17

 発火音:Mk25よりも、快音トップの音の「高さ」が顕著に感じられた。

 リコイル:グリップしている手の感触では、大きな違いは感じられなかった。

 作動:快音トップでは排莢方向がやや乱れた。具体的には上方へ排莢するようになり、1回だけ前方に飛んだ。

3マグだけのテストなので結論めいた事は言えませんが、一応今回のまとめとしては、
発火音に関しては、音が大きいというよりも甲高いという印象。ただ、音が高いと耳に来るので、結果として音が大きく感じられます。
Mk25のフィーディングトラブルは通常でもたまに起きる事なので、快音トップが原因かどうかは不明ですが、一応自分はフィーディング対策はしており、ノーマルトップでは問題は起きず、快音トップでのみジャムが発生したのは事実です。
グロックについては、トップの違いで排莢方向が変わる理由がイマイチ分かりません。ガスが開放される時の、トップの傾き方の違いなのか?トップの重さの違い(快音のほうが0.1グラム重い)によるものなのか?それともパワーの違いによるものなのか?
手の感触ではパワーの違いをほとんど感じませんでしたが、作動に違いがあるという事は、やはりパワーが違うのかも知れません。Mk25のフィーディングトラブルも、スライドが十分に後退せず、カートをマガジンから送り込むためのスライドの戻りが弱い事が原因かも。

GunPro誌でレポートされたくろがねゆうさんの記事によると、快音トップは、従来トップに比べてOリングの消耗を抑えられるとの事です。
EVO2カートのOリングは消耗しやすく、しかも一般的な規格のOリングでなはいためタナカから購入するしかなく、しかしタナカからこのOリングが安定供給されない現状があるので、本当にOリングが消耗しにくくなるのなら快音トップには期待したいところです。

今後、P228など別の機種でもテストしようと思います。


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