2021年06月30日

M9A1開封ライブやります


本日、マルシンがM9A1を出荷したとアナウンスがありました。
当方、予約済ですので開封〜初発火の様子をYouTubeでライブ配信します。

ただ、タナカと違ってマルシンの場合はメーカー出荷からショップ入荷までどれぐらいかかるのか分からないので、明日入手できるか分かりません。明後日には間違いなく入手できるでしょう。

とりあえずライブ配信枠は明日、7月1日(木)22時から予約しましたが、明日購入できなければ7月2日(金)22時に順延となります。


追記:無事入手できたので7月1日(木)22時から配信します。

↓のリンク、もしくは当方のYouTubeチャンネルトップからお入りください。
https://youtu.be/p-kgSmCpHGk

今回もAIによる自動検閲の対策として、タイトルを工夫してあります。
また強制終了された時のために予備枠を設けており、説明文にあるリンクから移動して頂く事で、再開したライブをスムースにご試聴頂けます。
お時間あればぜひチャット機能にてお声掛けください〜。
  

2021年06月24日

M84用トリガーバー発売


マルシンのベレッタM84オーナーに朗報です。
モデルガン用ターゲットiSDでお馴染みの切粉さんが、マルシンM84用トリガーバー(真鍮製)を発売します。

マルシン製M84はリアルな外観と高い発火性能を持つ名機ですが、欠点は「トリガーバーが折れる」という事です。
昨年、ジュラルミン製トリガーバーを備えた「強化版」が発売されましたが、その強化トリガーバーがパーツ単体で販売される見込みはありません。
またマルシンのパーツ供給の悪さによって、従来タイプのトリガーバーも入手困難です。

おそらく、
「トリガーバーが折れたままのM84が眠っている」
「折れるのが怖くて発火も作動もできない」
という方が多いのではないでしょうか。

そんなわけで切粉さんがこの度、真鍮製のトリガーバーを製作され、切粉さんのネットショップ(BOOTH)にて販売されます。


純正トリガーバー(上)の形状が再現されています。

今回の発売に先立ち、当方はこのトリガーバーの耐久テストに協力させて頂きました。


マガジンセフティスプリングはトリガーバーに負荷がかかるので外している方も多いと思いますが、耐久テストなので装着して発火しまくりました。

カートはイージーCP。
最終的に、

発火総数112発(うちダブルアクション9回)


これだけ発火しても破損せず、まだまだ使えそうです。
耐久性は問題なし!純正パーツの代用品として十分という結論に達しました。

ちなみに、80発撃ったところで外してみたところ、少し変形していました。

これぐらい曲がっていても作動に問題はありませんでしたが、気になるので直してからテストを続けました。ペンチでグイッとやれば簡単に元の形に戻せます。この柔らかさが破損しない肝なのだと思います。

というわけで、とてもおすすめな切粉製トリガーバーですが、
ただし!
組み込む前に、銃の個体に合わせてハンマーとの接点などを自分で削って調整する必要があります。
切粉さんのブログで調整のポイントが解説されていますが、これぐらいの調整が出来るひと向け商品です。

今週末の6月26日(土)から販売するとの事ですが、大人気商品になりそうなので、どんどん増産してほしいです。
これからM84の購入を考えている方は「強化版」を購入される事をおすすめしますが、従来型をお持ちの方は、このパーツによって「折れやすい」「折れたらパーツが手に入りにくい」という不安から解消され、気兼ねなく遊べるようになります。
  

Posted by Red at 01:19Comments(5)モデルガン

2021年06月21日

父の日にモデルガンを撃たせる



先日来レストアしてきたMGCのS&W M59は、私が小学生の頃に父から譲り受けた物です。
モデルガンに夢中になっている私を見て、「そんなに好きならコレをやる」と出して来たのです。

父はかつて銃砲所持許可を受けて実銃の空気銃を所持し、歌舞伎町にあった射撃場へ練習に通ってたほどだから、射撃は好きでした。しかしガンマニアというわけではなく、私が知る限りモデルガンを所有していたのはこの1挺のみです。
MGCがM59を発売した時代はモデルガン全盛でしたから、流行り物を買ったというだけなのだと思います。父がドック刑事に憧れてたなんて話も聞いた事ありませんから、「とりあえず一番人気のヤツを」という感じで買ったのでしょう。
だから別に思い入れもなさそうでしたし、私がもらった時も、掃除された形跡はありませんでした。
そう、私がもらった小学生の頃に、すでにジャンク状態だったのです。それを30年あまり放置していたわけですから、

汚かったわけです。

今月、集中的にこれのレストアを行っていたのは、
むかし父からもらったモデルガンをレストアして、父の日に撃たせてあげる
という企画を思いついたからです(笑)。

というわけで、父の日にレストアしたM59を携えて実家へ。

辛うじて健在の父に、昔あなたからもらった物だと説明しましたが、まったくピンと来てない様子。だいぶもうろくしてますから、まあ予想はしてましたが。
しかし、「銃は覚えてないけど、この箱は覚えてる」との事。

確かに私がもらった時にもハコ推しで、「箱がカッコイイだろう」と言ってたのを思い出しました(笑)。
このM59の特製ケースのセンスの良さは、さすがMGC・小林さんですね〜。

もらった時から付いてた謎の木製スムースグリップは、裏を見ると削り方が荒く、明らかにお手製。

父はこういう物を手作りするような性格ではないので謎だったのですが、訊ねたところ薄っすら思い出したようで、好きモノの友人が作ってくれたのではないかとの事でした。その人物の事は私も知っていますが、確かに作りそうな人なので納得。

イージーCPカートをセットして父に撃たせようとしたところ、「イヤだ」「怖い」などと、元実銃所持者とは思えない発言(笑)。
ほとんど無理矢理発火させました。

不発、暴発する事なくキレイに排莢!
横で見ていた母にも撃たせ、自分でも撃ちましたが、まったくノートラブルで完璧に作動しました。
(その後、自宅に帰って撃ったら調子悪かったです。まだまだ調整は必要)。

当の父は喜ぶどころか、とても嫌そうな表情を浮かべながら自室へと戻って行きました(笑)。
まあ別に喜ばなくても、父に感謝するのが父の日であって、このような歴史に残る名機を授けてくれた父に感謝したから良いでしょう。
  

Posted by Red at 18:35Comments(9)モデルガン

2021年06月20日

S&W M59レストアその4

MGC製S&W M59レストアその1
MGC製S&W M59レストアその2
MGC製S&W M59レストアその3

ジャンクに近い状態のM59レストア企画。
前回までに洗浄、欠損部品の補完、仕上げ直しなどを行い、無事に組み上がりましたので発火編です。

M59は、カートが送り込まれた瞬間に発火してしまい、バーストするという持病があります。本ブログのコメント欄やメールなどでアドバイスをくださった皆様、ありがとうございます。

作動を確認するため、マガジンを抜き、トリガーを引いた状態でスライドを引きます。


で、スライドをリリースすると…


やはりハンマーがコック状態で保持されていません。
AFPBなどありませんので、これでは暴発してしまいます。

しかし、スライドを少し強めに引いて話すと、ハンマーはきちんとコックされます。
という事は、ガツン!とパワフルなブローバックであれば、問題なく作動する可能性があります。

とりあえず発火してみましょう。
デトネーター&カートは3種類あります。

上がイージーCP用、中央はタニオ・コバのオープンカート用、そして下がオリジナルのオープンカート用です。

まずはイージーCPカートから発火。
自分が子供の頃からジャンク状態だった銃が、ついに火を噴きます。

快調に作動!
15発中、不発0回、ジャム0回、バースト1回(2連発)。かなりの好成績です。

続いてオープンカート2種類でも発火しましたが、こちらはまあまあ。
不発、ジャム、バーストがボチボチ出ます。
特にオープンカートではフィーディングトラブルが顕著です。空薬莢のような形状だからだと思います。イージーCPカートもほとんどオープンのような形状ですが、わずかながら弾頭部分にアールがついているので、その微妙な違いがフィーディングに影響を及ぼしていると思います。

オープンカートでもマガジンリップの調整などで対処できると思いますが、何もせずに快調なイージーCPを採用する事にしました。

ところが!
その後発火していると、イージーCPでも調子を崩してきました。
やはり暴発が起きますね。そして不発も増えて来ました。

暴発については、ディスコネクターを潰すか叩くかして伸ばす方法が有効との事なのですが、もうひとつ簡単な対策を教わったので、そちらから先に試す事にします。

なんでも、「トリガートラベルを少なくする事で暴発しなくなる」との事です。
トリガーの裏に2ミリ厚のゴム板を貼るだけでいいとの事。

最初は外観を崩さないように、トリガーの付け根のところに1ミリ厚のゴム板を貼って実験。これでダメなら2ミリ厚の大きめを、それでもダメならディスコネ加工を、という作戦です。

結果から言うと、効果アリ!
カート内にきちんとオイルを塗布し、ガツン!とブローバックするようにしたのも良かったかも知れません。
でも本当はシアーとのディスコネクトを根本的に直したほうが良いですね。しばらくはこれで様子を見てみますが、いずれきちんとやりましょう。

不発については、ハンマーが変形してサイドが膨らみ、リリースされた時にスライドと緩衝するために打撃力不足になっているようでしたので、膨らんだぶんを削っておきました。


まだ不完全ながら、ボロくなったせいで調子が悪いというわけでもないでしょうから、ここから先はレストアというより“発火調整”という事になりますね。
モデルガンとして普通に遊べるようになったので、あとはゆっくりやっていこうと思います。


  

Posted by Red at 23:24Comments(2)モデルガン

2021年06月18日

「けん銃」がなくなる!改正銃刀法で

令和3年6月16日に、改正銃刀法が公布されました。今から9ヶ月以内に施行されます。
今回の改正の目的は、主にクロスボウに対する締め付けです。今後は許可を受けなければ所持できなくなると、警察庁のホームページに詳しく記載されています。

クロスボウは畑違いなので当方から言及する事は何もありませんが、一応このサイトの下のほうにある、銃刀法の「新旧対照表」を見ました。
今までの銃刀法と新しい銃刀法の主な違いは、当然の事ながらクロスボウに関する記述が増えているところなんですが、他にも変更点がありました!しかも我々ガンファンが注目すべき点が…。


「けん銃」という表記が「拳銃」に変わっています。
上の画像は冒頭部分ですが、これ以外の箇所もすべて「けん銃」から「拳銃」になっています。相当な量です。たぶん、クロスボウに関する記述よりも「拳銃」への変更箇所のほうが多いです(笑)。

だからと言って、我々に何か影響があるわけではないんですけどね(あ、『モデルガン女子』『モデルガンと銃刀法』を書かれているコダマジンガーさんは改訂しないといけませんねぇ)。
そもそもなぜ法律では「けん銃」という表記だったのか、そちらのほうが謎です。草案を書いた時代は手書きだったでしょうから、書いた人が「拳」という字が思い出せなかったとか?「銃」と書き間違えないようにひらがなにしたとか?(笑)
追記:以前は「拳」は常用漢字ではなかったため、法律ではひらがなで書かれたという事を教えて頂きました。ありがとうございます!

いずれにせよ、現在では「けん銃」と表記するのは法律上だけですし、内閣府令ではすでに「拳銃」となっていますから、統一を図るという点でも変更は妥当だと思います。
先の広島ハイパト事件を報じるニュースでも、「けん銃」と表記している記事があり、これは法律用語に基づいて表記しているか、警察発表通りに書いていると思われます。今後はこのようなニュースも「拳銃」に統一されるのでしょう。

というわけで、長らく法律用語としておなじみだった「けん銃」はこれにてなくなります(たぶん)。もちろん、「模造けん銃」も「模造拳銃」に変わります。

また改正銃刀法施行時には、内閣府令も改定されますので、我々はこれにも注目すべきです。模造拳銃や模擬銃器に関する決まりは、銃刀法よりも内閣府令に細かく記載されています。
以前、内閣府令の中で「金属製」と表記されていた箇所が、一部「金属性」に人知れず書き換えられていたという事を、小林社長が指摘されていました。
我々は銃刀法及び内閣府令があるからこそ、大手を振ってモデルガンで遊べています。正しい知識は持つべきだし、最新の情報に対してアンテナをはっていなければならないと、改めて感じています。
  

Posted by Red at 01:24Comments(10)雑談

2021年06月16日

S&W M59レストアその3

MGCのS&W M59レストアの続きです。
前回は汚れを落としましたので、今回は外観の仕上げ直しです。

スライドの側面などに傷はあるのですが、完璧にキレイにするのは大変なので、そこまでするつもりはありません。まあ傷も歴史という事で。

それにしてもエジェクションポートがボコボコです。

ストーブパイプジャムでこうなったのでしょうか?
これは少し修正しておきます。

完璧には修正できませんが、みっともなくない程度にしました。


バレルのチャンバー入り口もボロボロ。


ここはフィーディングに影響するところなので形を整えて磨きます。


…あんまり変わらない気がするけど(笑)、まあフィーディングがスムースならOK。


イモネジはサビサビなので、ステンレス製の物に交換。
これでもうサビないでしょう。

グリップスクリュー。

使用には問題ないですけど、ボロっちいのでちょっとキレイにしましす。

表面を磨いてから塗装します。


退色したほかの金属パーツも一緒に塗装。
塗料は俺の定番、ミッチャクロン→ブラックスチール→ダークパーカーです。


一部パーツは焼き付け塗装をしました。
もちろんファインスプレーブラッセン→アトム耐熱スプレーの二度焼きです。


コントロールレバー周辺もヒドい有様。
なんでこんな事になるのか(笑)。
ある程度の傷は歴史という事で許容できますが、これはやはりダメです。


ボコボコの表面を平らにすべく削りはじめたところ、そのカスはアロンアルファのような臭いがします。
それで何となく理由が分かりました。

実は、コントロールレバーを制御する小パーツ、、、

ここに入るべき小さなスプリングとベアリングボールが紛失しているのです。
これがないとレバーがプラプラしてしまいます。
で、プラプラしないようにレバーをスライドに接着剤で貼りつけたのではないかと思うのです(笑)。
前にも書きましたが、この銃はもともと父の所有物で、自分が子供の頃に譲り受けたのです。親父がやったのか、ガキの頃の自分がやったのか…。どちらにしても許せませんね。

足りないスプリングとベアリングは、どちらも3ミリ径の物を東急ハンズで買ってきました。

スプングは2〜3ミリカットします。
ボールは40個入り。。。こんなにいらない。。。


寸法バッチリ!
組み込んで動かしてみると、クリック感も復活です。


見た目もまあ、許容範囲でしょう。
やっぱり完全にキレイにはできません。

謎のスムースグリップ。

こういうオプションパーツがMGCかサードパーティーから発売していたのかと思ったんですがね、、、

裏を見ると何やら鉛筆で下書きした跡があるし、削り方も荒すぎ。
どう見てもお手製ですよねコレ。
しかし父はこういう工作をする人間ではないので、ホント謎です。
ちなみに父は辛うじて健在ですので、今度聞いてみます。

よく分からないですが、レア物でもなさそうなのでテキトーに亜麻仁油を塗り込んでおきます。


これでだいたいお掃除と仕上げ直しは終了ですが、まったく手を加える必要がなかったバーツが、

リコイルスプリングガイド。
約40年前の製品、発火しっぱなしで掃除した形跡もなし。それなのにリコイルスプリングガイドだけはわずかな擦り傷があるだけでピカピカ!スゴくないですかコレ。
特殊なコーティングがされているんでしょうか。

というわけで、各所にシリコンオイルをさして組み上げます。

謎グリップも、オイルで仕上げたらちょっと味がある(笑)。


外装の小傷などはほとんど諦めたので劇的に美しい見た目になったわけではありませんが、ザラザラだったフレームはツルツルになり、ギシギシ動いていたスライドはスルスル作動するようになりました。

しかし、この木グリだとあまりM59っぽくありませんね。
M459からグリップを拝借して換装。

やあやあ、やっぱりM59はコレですね。
シビれるカッコよさです。


作動重視の発火マシーンとして設計されているので、ショートリコイルはオミットされています。
まさにMGC。小林イズムの化身と言っても良いかも。


父は箱も残していました。
発泡スチロールの特製ケースと黒バレルは、初期の仕様らしいですね。
という事はやはり40年物。
次は発火調整です。
  

Posted by Red at 20:13Comments(2)モデルガン

2021年06月14日

改造ハイパトで逮捕の件


残念なニュースに関して触れておきましょう。
みなさんもう報道で目にしていると思いますが、内容としては、
広島県の歯科医師が、改造したモデルガン3挺を所持していたとして銃刀法違反で逮捕
との事です。
改造されたのは、報道されている写真を見る限り3挺ともMGCのハイパトのようです。ちなみに報道では「誰が改造したか」については触れられていません。改造された物を購入したり譲り受けた可能性もあります。

ツイッターには、「どうして所持しているのがバレたのだろうか?」というツイートがありました。反社会勢力ならともかく、社会的地位のある人になぜ容疑がかかったのか?と普通の人は疑問に思うのかも知れません。モデルガン界隈の人なら、警察がどのようにしてこの容疑者に行き着いたのかだいたい予想がつきますよね。

1)持主がネット上に画像などをアップしていた

2)ネットオークションなどで取引した相手が違法な物を扱って逮捕され、そこから別の取引についても調べて容疑がかかった(いわゆる芋づる式)

3)近しい人からのタレコミ

だいたいこの中のどれかではないでしょうか。

逮捕=有罪ではないので、今回の事件も結審するまでは推定無罪が原則である事は重々承知していますが、警察が違法認定して逮捕に踏み切っていますので、少なくともバレルとシリンダーのインサートが除去されていたのだという事は容易に想像できます。そうであるなら違法認定されて当然です。

よくある勘違いとして、

模造けん銃や模擬銃器は金属性である事が認定要件なので、樹脂製モデルガンにインサートがあるのは自主規制であって、樹脂製モデルガンのインサートを除去しても違法ではない


というものがあります。
「インサートを除去した樹脂製モデルガンが模造けん銃や模擬銃器にはあたらない」というのはその通りです。しかしそれが「違法ではない」というのは間違いです。
撃針から銃口まで一直線に筒抜けになっていれば、弾丸を発射できる構造なので、それは「真正銃」です。素材が何かは関係ありません。樹脂だろうと何だろうと「ホンモノの銃」と認定されます。そうなれば所持しているだけで逮捕です。当然です。
だから報道では「改造モデルガン」と称されていますが、インサートを除去した時点でそれはもう「モデルガン」ではありません。「銃」を所持していたのです。

押収されたハイパトの、バレルやシリンダーや撃針が補強されていたかどうかは分かりません。しかしそれも関係ありません。
たとえ1発で本体がバラバラに壊れても、弾が前に飛べば違法な銃として立件されるからです。
また撃針がプライマーより柔らかい材質であっても、科捜研や科警研はその撃針で発火可能な特殊な実包を作成してテストし、実銃認定します。
実際にそのような事例が過去にあるのです。
「樹脂製であればインサートがなくても大丈夫」などというのは間違いであり、樹脂製でも不正な改造を行えば逮捕されるという事は、今回の件でもハッキリしています。

法律がおかしいとか、警察のやり口が汚いとか、トンデモ判決だとか色々な考えをお持ちの方がいるでしょうが、まあそれらは40年間言われ続けている事なので、とりあえず置いておきましょう。

我々モデルガン愛好家は、
インサートをいじらない
こんな簡単なルールを守るだけで、何ら問題なく平和に趣味を続けられます。

逆に、インサートを除去すれば必ず逮捕されます。
あなたの部屋は隠しカメラで監視されていて、インサートを除去した瞬間に警察が踏み込んできます。そう思っておいたほうがいいです。
交通違反や軽犯罪と同様に考えてはいけません。たとえ不起訴になって前科がつかなくても、逮捕されれば20日間臭い飯を食わされ、社会的地位も失います。年配の方なら晩節を汚す事になるでしょう。人生台無し。そこまでしてモデルガンを違法な状態へ改造したいでしょうか。
インサートは、我々マニアを守るための物です。そう考えればインサートが愛おしく思えます。


がんじがらめと思えるような銃刀法ですが、そんな規制の中でも素晴らしい作動性能や外観を持つモデルガンを我々は手にする事ができます。メーカーの弛まぬ努力のおかげです。どこに不満があるでしょうか。メーカーの努力を無にするような事はしないでもらいたい。

今回の事件で残念でならないのは、樹脂製モデルガン時代の幕開けを告げるべく小林さんが魂を込めて誕生させた名作・ハイパトが、このような形で世間の好奇の目にさらされた事です。

銃器やトイガンを愛好している方は、あなたの愛するガバメントやパイソン、ベレッタ等が、このような不埒な事件の押収品として世にさらされる事がないよう、その愛銃を守ってあげてください。

最後に念のために明記しておきますが、モデルガンのインサートを除去する事はほぼ不可能と言えます。インサートを除去できるようでは組合の認可が下りず、販売できないからです。
今回押収されたハイパトも特殊な工法で超鋼材がインサートされていますので、製品の安全性に問題があったとは言えません。かなり特殊な道具を用いて、異常な執念で改造したと想像されます。
モデルガンのインサートを除去しようとしても無駄です。まあ、99%のマニアはそんなこと百も承知なのでやろうともしないでしょうけど。挑戦するのはアホだけです。
  

Posted by Red at 23:28Comments(12)雑談

2021年06月11日

MPSタナカ用強化Oリング再販!


モデルガンパーツショップM9のブランドであるMPSから、タナカのEVO2カート用 強化Oリングが再販されます!これはタナカのオート愛用者にとって超朗報。

「再販」と言っても知らない方が多いかも知れないですが、この強化Oリングは3年前に販売されていた物です。
タナカのEVO2カートは性能抜群ですが、Oリングが消耗しやすいという欠点があります。
パーツショップM9はこの問題点を解消できる、特殊素材の消耗しにくいOリングを取り扱っていたのです。
私は実際にこのOリングを愛用していましたが、とても優れていました。
一般的なCPカートやPFCではOリングの消耗を気にする事はあまりないと思いますが、この強化Oリングを使用すると、それと同じぐらい消耗の不安から開放されます。
Oリングがヘタらないという事は、銃の作動も安定するのでイイ事ずくめ。発火音も少し大きいです。

しかし私が買い足そうとした時にはすでに売り切れ、長らく欠品していました。
あまりにも欲しすぎて、M9の店長に再販してもらえないか直談判した事もあるのですが、このOリングは一般的な規格ではないためコスト高になってしまうなどの事情をうかがい諦めました。

そんなOリングがこのほど再販。これはタナカ製オートのオーナーみんなに使ってもらいたい神Oリングです。
先頃登場した快音トップにももちろん対応します。快音トップ自体でもOリングの消耗は抑えられますから、強化Oリングを装着すれば無敵になる事でしょう。

再販日は6月15日以降で、現在モデルガンパーツショップM9で予約を受け付けています。
私は即予約しました。皆さんもなくならないうちにどうぞ。
  

Posted by Red at 22:21Comments(2)モデルガン

2021年06月08日

S&W M59レストアその2

前回の記事の通り、MGCのS&W M59のレストアを進めています。

とりあえず分解して状態を詳しく見ます。


フレームの内部がかなり汚いです。
おそらく発火してそのまま。手入れされている印象はまったくありません。
フレーム内部に水を流して歯ブラシでゴシゴシやれば、まあだいたい汚れは取れました。


バレルやメカブロックなどは超音波洗浄機で洗浄。
40年来の汚れがドバーーーッと出て来ます。


マガジンスプリングは、サビトリ液を薄めて浸しておきました。


マガジンチューブのほうは、サビトリ剤は使わず、コンパウンドで磨きました。


超音波洗浄機で汚れを取った金属パーツを、さらにコンパウンドで磨きます。


メッキされたフレームの表面は、サビ?で触るとザラザラします。
表面も曇ってますし、色も黄色がかってる感じです。


メッキを剥がさないように気を付けながら、コンパウンドで磨きます。
おっ!結構キレイになります。力入れてもメッキ大丈夫そうだし。ピカール大活躍。


結局ピカピカ、ツルツルの表面になりました!
もちろん、新品のようとは言えませんが、元の状態から考えたら十分すぎる蘇生具合。
MGC絶頂期なのでメッキの品質も良いのかも知れません。

とりあえず今回はここまで。まだ続きます。
さすがはMGC、破損している箇所はたぶんありません。キレイにして組み直すだけで、普通に動きそうです。
  

Posted by Red at 22:52Comments(3)モデルガン

2021年06月01日

S&W M59レストア


MGCのS&W M59です。
かなり古いモデルです。40年物ぐらい?
謎のスムースグリップが付いてます。
実はこの銃、父が買った物です。

まったく手入れされてないため、

とりあえず通常分解してみたら、かなりスパイシーな状態。
今月はこれをレストアしようと思っています。
小林メカなので、汚れが落ちれば生き返るのではないかと期待しています。
目標はタニコバのイージーCPカートでの発火です。
さて、どうなる事やら。
  

Posted by Red at 21:36Comments(6)モデルガン