2022年02月28日

M9A1にハンマーストップを付ける


マルシンのM9A1に、タナカのSIG(EVO2)に付いているハンマーストップのような物を付けます。
要するにビーバーテイルに対するバッファーです。

矢印の箇所にバッファーを装着します。
発火した際、ハンマーがフレーム後端にガンガン当たり、破損する可能性があるからです。

以前、CQBモデルを発火していたところ、

見事にココが破損しました。実はMSGkenkenさんからバッファーの装着を勧められていたのですが、気にしないで発火してたらこのザマです。人の忠告はきちんと聞くべきです。
特にCQBモデルは、通常の92FSとフレーム形状が微妙に異なっており、グリップの付け根あたりがわずかにえぐれています。これによってハイグリップしやすいのですが、細いぶん弱いはずです。

M9A1のバックストラップも、同様のトリミングがされているので、対策したほうがよさそうです。


3mm厚のゴム板を、9.5〜10mm幅に切り取って、フレームのラインに何となく合わせるように斜めに削りました。

で、これを貼りつけます。
今回はセメダインXを使いました。

黒いゴムでなので外観もあまり崩しません。

M9A1をベースに製作したウィルソンカスタムにも同様の対策をしました。

ゴムが緩衝材になるのは勿論ですが、ハンマーが根元に近い部分で止まってビーバーテール後端に当たらなくなるので、効果を期待したいところです。

前述通りM9A1とCQBはグリップがトリミングされているので特に弱そうだから対策したわけですが、通常モデルの92FSなどでも破損したという話を聞きました。
自分はまだ経験ありませんが、92FSのHWモデルには順次同様の対策をしていこうと思います。
  

Posted by Red at 18:32Comments(4)モデルガン

2022年02月23日

マルシンM16シリーズ(M655)


マルシンの金属モデルガンM16シリーズが再販されました。これはM655CARBINEです。
マルシンのM16シリーズは初めて購入しました。もともとMGCのM16A1とタニオ・コバのM4MGを所有しておりどちらも作動は快調。対してマルシンのM16は上級者でも快調作動は難しいモデルとして知られています。それでもレシーバーが金属製なので根強いファンがいる人気モデルではあります。特に発火派ではない方にとっては、金属製というのは何物にも代え難いアドバンテージでしょう。自分の場合には発火して遊ぶので、MGCとタニコバがあればわざわざ動きの悪いマルシンを購入する理由がありませんでした。

再販される少し前、マルシンの公式ツイッターに、快調に発火作動する動画がアップされました。
あれだけ動くのなら楽しそう。価格も金属製の長物で4万円台は、現在のモデルガンシーンにおいては破格の安さ。というわけで買ってしまいました。
マルシンからはM16A1、M655CARBINE、XM177E2の3機種がラインナップされていますが、自分はサイズも年代も中間にあたるM655をチョイスしました。バレルはM16A1より短く、しかしストックはM16と同じ固定ストックというのが絶妙なサイズです。ガバに対するコマンダーみたいな感じ?

箱から出し、作動チェックもそこそこに、チャンバー付近に少しオイルをさしただけで早速発火してみました。

すると…、ノートラブルで完璧作動!

で、その動画を当方のツイッターにアップしたところ、予想以上の反響がありました。
マルシンのM16をよく知らない自分としては「なかなか調子いいじゃん」ぐらいの感じだったのですが、作動させるために悪戦苦闘して来られた旧製品のオーナーの方々には、その動画は驚愕を超えて衝撃映像だったようです。

その後も何度か発火しましたので、動画をまとめました。

ジャムも起きるので「タニコバ並み」とまでは言えませんが(価格も設計された時代も違うので当然です)、しかし少なくともこのような動画が撮影できたのは事実であり、それだけでも旧製品オーナーにとっては異次元の出来事らしいです。
あとでネット上で旧製品を調整されている方々の記録を見ました。ボルトすらまともに動かないほどだったんですね…。それに比べると確かに…(笑)。

旧製品に比べ内部も調整されているようですが、最も変わったのはカートリッジのようです。

プラグにOリングが付き、プライヤーはリムケースと別パーツになっています。旧カートは、MP40カートのようにリムケースにFピンが直接立っているような一体構造だったそうです。この銃はセンターファイヤーではなく、カート全体を押し込んで発火させるサイド発火ですから、新カートのようにプライマーが前進できる構造にする必要はありません。なぜこのように変更されたかと言うと、おそらく発火時の圧力を高めるためだと思います。

自分は旧カートを持っていないのでMP40用カート(右)との比較になりますが、旧タイプの形状ではFピンの周りがポケットになっているため、キャップからカート底までの空間が広くなります。新カートはFピン部分を別体にする事で底上げされた形になっています。これだとキャップから底までの距離が狭くなっていますから、発火した瞬間に気圧が高くなりパワーアップに繋がると考えられます。
このような理屈でプライヤーが別体になったと考えると、カート組み立て時にプライヤーのOリングにはオイルを塗る必要はないと思われます(プライヤーは動かないので)。ケース内側とプラグのOリングにはオイル必須です。

作動不良としては、まず発生したのはダブルフィードです。
チャンバーに2発入り込もうとして詰まっちゃう状態。これはマガジンリップを少し締める事で解消されました。

しかしマガジンリップを締めすぎたためか、別の理由かは分かりませんが、今度はマガジンからうまく給弾されずにボルトがカートを押し出す途中で止まってしまう問題も起き始めました。ボルトが止まらなければ問題なさそうなんですが。

ハンマーのテンションによって持ち上げられたボルトが、レシーバーエクステンションの内側に当たって抵抗になっているようです。これがボルトの動きを悪くしてそう。
とりあえずボルトキャリアの上部をペーパーがけし、コンパウンドでも磨いてツルツルにしました。

その箇所にオイルも塗布(グリスのほうがいいかも知れませんね)。
これでボルトの動きはだいぶスムースになりました。カートの送り込みも良い感じになり、カートがきちんとチャンバーに送り込まれれば作動は安定する感じです。これでしばらく様子を見てみようと思います。

外観にも触れておきましょう。
今回から、ガスチューブが追加されています。

モデルガンでは必要ないのでダミーですし、ハンドガードをつけるとほとんど見えなくなりますが、やはりないと寂しいでしょう。このような細かい改良も好感が持てます。


旧製品ではレシーバーのガタツキもあったそうですが、気になるようなガタツキはありません。
金属レシーバーいいですね!

初めてのマルシンM16系なので、少しずつ研究していこうと思います。
  

Posted by Red at 01:16Comments(14)モデルガン

2022年02月20日

タナカ3月の新製品は8連発リボルバーR8

タナカから3月発売の新製品が発表されました。
少し前からモザイクのかかった動画で予告されていたので感づいていた方も多いと思いますが、その新製品とは8連発リボルバー・S&W M&P R8です!

画像はタナカの公式HPより

スイングアウトされたシリンダーに、8個のリムが並ぶ様はモデルガン史上初の光景(笑)新鮮です!
R8は数年前にペガサス式のガスガンとして同社から発売されているモデルですが、私はモデルガン化されるのを楽しみにしていました。この銃は、モデルガンのほうが圧倒的に面白さを堪能できるはずだからです。
8発のカートはフルムーンクリップでまとめられ、そのまま装填可能。クリップなしでもOKと、この点だけでもいじって楽しそうなモデルです。

リボルバーなのに装弾数はガバと同等、それでいて.357マグナムを使用、銃の上下にピカティニーレール装備(トップは取り外し可能)と、スペックとしても非常に凶暴な銃です。外観はクセが強いので好き嫌いが分かれるでしょうが、モノとしての面白さはめっぽうだと思います。
新時代の銃が少ないと言われるモデルガン、特にリボルバーはその傾向が強いですから、R8は間違いなく新風を吹き込む新製品となるでしょう。まさにタナカのチャレンジ精神が形になったような製品。これを皮切りにバリエーション展開にも期待してしまいますね。
発売日が待ち遠しいです。
  

Posted by Red at 01:00Comments(6)モデルガン

2022年02月15日

USPのトリガー戻り不調


タナカのUSPを発火した時、トリガーが戻らない事があります。
スライドはきちんと作動してハンマーもコックされるのだけど、トリガーが引かれたまま。エボHPモデルでも、個体によってこの症状が起きます。
この問題はエボ化される前のABS時代から起きていて、ずっと謎でした。

自分としても、あれこれ原因を探って、試行錯誤してたんですよ。
どうやらトリガーというよりも、トリガーバーの動きに問題があるという事は分かりました。

トリガーバーをじっと見ると、フレームと干渉しそうな箇所があります。

そこでフレームに干渉しそうなエッジを落としたり、


トリガーバーと当たりそうなフレーム側を削ったり、


トリガーバーを押し上げるトリガー・バー・ディテントとの接点を磨いたり、


キャッチの角を落としたり磨いたり、

色々やったけど、全部ハズレ!
まったく改善しませんでした。

しかし、ようやく原因が特定できました。

どうやら、ハンマーと干渉していたようです。
ディスコネクターで押し下げられたトリガーバーが、ハンマーの下に当たって止まっていたのです。それでトリガーが戻らなかったわけですね。
銃に組み込まれた状態では見えにくい場所なのでなかなか分かりませんでした。モデルガンを調整する時は透視能力が欲しいです。


というわけで、ハンマーの当たる箇所を削り、トリガーバーのほうも角を落としました。そしてどちらも磨いて、たっぷりとグリスアップ。
するとウソのようにトリガーがスルスルとリセットされるようになりました!積年の悩みが解消。いま自分のUSPは絶好調です。
  

Posted by Red at 18:01Comments(4)モデルガン