2020年08月31日

オラベレを作る(4)グリップ選び


カスタムベレッタ作り、最重要とも言えるグリップ選びです。
どんなグリップパネルにするかで見た目の印象がかなり変わるので悩みどころです。

とりあえずラバーグリップ。ガバメントではパックマイヤーが定番ですが、ベレッタの場合はホーグのイメージがあるので、まずはホーグ製ワンピースラバーグリップを付けてみます。

決して悪くはないですが、やはり今となってはひと昔前のスタイルという印象です。
せっかくカスタムガンを作るので、ナウいスタイルにしたいところです。
あと、ワンピースタイプだとフロントストラップも覆うため、ただでさえ太いと言われるベレッタのグリップが、さらに太くなりますね。
というわけでホーグは残念ながら却下。

続いてはリカバー・タクティカルBC2を装着。

かなり攻めたスタイルになりました(笑)。まるでポリマーオートです。
このアイテム、お持ちの方はお分かりだと思いますが、本来は↓

このようにトリガーガードまで覆ってしまう物です。
しかしこれだとせっかくラウンドに加工したトリガーガードが隠れてしまうため、トリガーガード部分を切断してしまいました。
リカバー・タクティカルはレール部分とトリガーガード部分に左右のパーツを固定するネジがあり、その1つであるトリガーガードを無くしてしまったためにややガタつきます。
これを採用する際には、どこかにネジ穴を増やすなどの必要があります。

個人的にはこの見た目、結構好きなのですが、フレーム全体を覆っているわけですから、当然フレームが分厚くなってます。
ブリガーディアスライド自体が厚いのに、フレームも厚くなると相当ゴツイ銃という印象になってしまいました。
というわけでこれも却下ですが、たまにはこんなスタイルにして気分転換するのもいいかも知れません。

続いてVZ製のG10グリップです。

まあ、最終的にはやはりコレかな〜という感じですね。
G10グリップは実銃の世界を席捲していてナウい事は間違いないですし、実際に装着して握ると、本当にその良さが分かります。
硬質感と手への食い付きが段違い。モデルガンなので標的への命中率など関係ありませんが、シビアな競技や実戦に使用する実銃の場合、一度G10グリップを使うとラバーには戻れないかも知れません。

しかし、G10グリップを付けた途端に、ウィルソンコンバットのカスタムベレッタに似てきました。
同じではないんですが、ぱっと見、似ていると思います。
もっとも、ガバメント系のカスタムだってビーバーテールやストレートハウジング、ロングトリガーなど定番と言えるスタイルがあるように、カスタムベレッタだって似たようなスタイルになってもおかしくないでしょう。今後、ベレッタはM9A3のようなスタイルか、ウィルソンカスタムのようなスタイルのどちらかが(あるいはその両方が)定番のカスタムスタイルとなっていくのかも知れません。ならば積極的にマネていくのも手です。

そこでウィルソンに倣ってグリップスクリューもヘキサゴンタイプに変更します。

ガーダー製のマルイ92F用が同じネジ径なので流用できると思い、購入しました。

しかし、径とピッチは同じですが、長さがガーダーのほうが長かったです。

左がマルシン純正、右がガーダー。
この長さだとフレームをわずかに突き抜け、マガジンを引っ掻いてしまいます。

というわけで、削って長さを調整。

マルシンと同じ長さまで削らなくても、ほんの僅か(0.2mmぐらい)削るだけでOKでした。


銃のほうが丸みを帯びた外観になっているので、マイナスネジよりもヘキサゴンのほうがマッチしているように感じます。
とりあえず現在のオラベレはこんな感じです。
  

Posted by Red at 13:08Comments(0)モデルガン

2020年08月29日

C-Tec/CP-Wキック


上野のTake Fiveへ行ったら、ちょうどC-Tecの新製品、CP-Wキックというカートリッジを入荷したところだったので、専用の中空デトネーターと共に買って来ました。
タニオ・コバのGM-7/7.5用です。


パーツ構成はこんな感じ。
一般的なCPカートと同じように見えます。


こんな感じでセットします。
通常のCPのセットにプラスして、インナーFピンの上に7ミリキャップをセットするのです。
過去に他のメーカーやショップから、これと同じ仕組みのダブルキャップ発火が提唱された事がありましたが、今回発売されたC-TecのWキックは地味ながらも独自のアイディアが盛り込まれています。
その一つは、パワーについてです。
この仕組みの欠点は、ローパワーになるという事です。プライマー側の火薬の爆発力で、通常はインナーFピンだけを押し出すところを、もう1個のキャップも一緒に前進させるため、パワーをロスします。それに加えて、弾頭側のキャップがあるせいで、インナーFピンは通常よりも前進のストロークが短くなり、ここでもパワーが発揮できません。
これらの欠点を、Wキックは解決しています。

まず、リム側のケースが長いです。

左のマイルドキックのリムケースは全長21mmで、Wキックは3ミリ長い24mmです。
マイルドキックよりも前に発売されていたカート(通称ハードキック・笑)は23mmでしたので、それよりも1mm長いです。

さらにインナーFピンは短いです。

左がマイルドキックで一般的なCPカートと同じサイズ、右がWキックです。
ケースの延長と、インナーFピンの短縮で、ストロークを取り戻しているわけです。
また、インナーのOリングからFピン先端までの長さを短くするという事は、火薬面とOリングまでの距離が近くなるという事であり、発火時にガスがより高圧縮され、瞬発力が増すものと思われます。

中空デトネーター。

下はZEKEのホローインナー用で、C-Tecのほうが0.5mmぐらい長いです。
これぐらいの差なら共用できそうに思えますが、Wキックカートの能力を引き出すにはこの専用のデトネーターを使う必要があります。
理由は後述。

カートにはメインスプリング用のスペーサーが付属しています。

メインスプリングハウジングの底に入れて、スプリングに下駄を履かせます。
ハンマーが強くなるので、不発を減らすほか、ブローバック時のパワーを押さえ込んで銃の破損防止が見込めます。

GM-7で発火!

ドバッとマズルフラッシュが噴き出します。
リコイルは強すぎず弱すぎません。絶妙にパワーがコントロールされている感じがします。
撃っていてとても気持ちが良いショックです。
もちろん、不発や暴発、ジャムなどゼロです。


発火後、カートを分解すると、前方のキャップの底をインナーFピンの頭が打ち抜いて刺さった状態になっていました。
これにより、前方のキャップがカートから飛び出す事はありません。
おそらくインナーFピンの形状と、デトネーター先端の形状の組み合わせでこのように突き刺す事を可能にしているのだと思います。デトネーターが専用のものでなければならないと書いた理由はコレです。

GM-7/7.5シリーズに、また選択肢が増えました。
GM-7デビュー時から1つ1つカートの種類が増える様子を見続けてきた者としては、様々なカートの利点欠点を把握しているので、好みや用途に応じてカートを使い分ける事ができます。
しかし、初めてGM-7シリーズを購入する人は、あまりにもカートの種類が多くてワケが分からないかも知れません(笑)。
しかし、選択肢があるという事はイイ事です。カート選びに悩めるなんて、贅沢な悩みだと思います。
  

Posted by Red at 15:56Comments(4)モデルガン

2020年08月27日

タナカの新作はSIG P228!


本日発売の専門誌にて、噂のタナカの新作モデルガンが発表されました。それは…
SIG P228 エボリューション2・フレームHW
これはまさにファン待望のモデルガン化です!!

実銃のSIG P228はP226のコンパクトモデルにあたる銃であり、M11として米軍の一部に採用されたほか、多くの法執行機関でも採用されています。
そのため『24』や『CSI』、『NCIS』など海外ドラマで登場する機会も多く、ファンが多いわけです。

タナカにSIG P228をモデルガン化してほしいという要望は、モデルガンファンの間では古くからありました。そしてそれは決して非現実的ではないと考えられていました。
タナカはモデルガンでP226を、ガスガンでP228をそれぞれモデルアップしている実績があるからです。
反面、かつてのP226モデルガンは耐久性に大きな問題があり、同じ技術でコンパクトなP228を作れば、スライドが1発で吹き飛ぶ事は目に見えていたのも事実です。

しかし近年になってP226はEVO2へと進化し、驚異的な耐久性と快調作動を手に入れています。
現在のタナカの技術力をもってすれば、完成度の高いP228モデルガンも夢ではないでしょう。
まさに満を持してのモデルアップと言えます。

一般にコンパクトモデルは快調に作動させる事は難しいと言われていますが、デザートイーグルをあそこまで仕上げて来たタナカですから、期待せずにはいられません。
そして、P228が完成すれば、米軍仕様のM11、ほぼ同スペックのP229、シングルスタックのP225など、様々な展開が考えられますので、これまた夢が広がります。

発売はタナカの公式ブログによると、年内を目指しているとの事。
年末か、年明けだとしてもそう遠くありません。

いや〜、2020年ってイイ年だなぁ。
  

Posted by Red at 12:35Comments(4)モデルガン

2020年08月25日

オラベレを作る(3)ノバック風サイト

カスタムベレッタを作ってます。
以前、少しだけ書いたんですが、ノバック風リアサイトを作っていました。

ガバ用のノバックサイトを参考に3DCADで設計していましたが、当然の事ながらガバとはスライドエンドの形状はまったく違うので、単にサイズを縮小するだけではダメで、多少のアレンジをしなければなりません。アレンジをするとノバックっぽくなくなるなぁと思いつつも、一度樹脂で3Dプリントしてみました。

こんな感じ。
設計通りに造形されています。
さっそくスライドに取り付けてみると…

なんか後ろが浮いてる(笑)。
完全に設計ミスです!
なぜこのような失敗をしたのか分からないのですが、こういう失敗は結構よくあります。
採寸や数値入力の段階でミスっているのでしょう。これが素人クオリティです。
自分のような素人の場合、造形して現物を見てみないと問題は発見できません。そして現物を見ると思わぬ問題点を発見できる事もあるのでトライ&エラーです。

この結果を受けて設計を修正したところ、前回の設計で不満だったところも修正する事が可能になり、ちゃんとノバックっぽい形になりました。
↓が修正版。

全体を研磨し、塗装した物です。

後ろから見ても、ノバックっぽくなりました。

いずれホワイトドットを入れる予定です。

まだ修正の余地はあるものの、一応満足いく形になりました。

ところが!
ガバだとリアサイトをノバックに変えると見た目の印象がガラっと変わりますが、ベレッタのリアサイトって小さいから、

こうして見ても、あんまり印象変わらないですね。。。
まあいいか。

ブリガーディアスライドはフロントもドブテイルになっているので、フロントサイトも作ってみようと思います。
  

Posted by Red at 19:21Comments(4)モデルガン3D造形

2020年08月24日

DEカート立て&ローダー出品


タナカのデザートイーグル用.50AEカートリッジを14発立てられるスタンドと、7発同時に火薬をセットできるローダーをDMM.makeに出品しました。

●カート立て単体

●カート立て&ローダーのセット

7連ローダー単体でも出品申請していますが、なぜかまだ審査が通りません。審査を通ったセットに同じ物が含まれているのに…。
追記:この後、紆余曲折あってローダー単体も出品できました。


素材はナイロンとMJFが選べます。サイズの関係でどちらも色は選べませんが、ナイロンは白、MJFはグレーとなります。
MJFはポリアミドという樹脂らしいのですが、この素材がDMM.makaeに追加されて以来、私は気に入ってよく使っています。
ナイロンもかなり精密な寸法で造形されますが、MJFはそれ以上に誤差が少なく、グレーなので汚れが目立たないというメリットもあります。
ナイロンより値段は少しだけ高くなりますが、数百円の違いなので自分としてはMJFがおすすめです。


火薬をセットする際、カートを立てられるだけでかなりストレスが減るのでこれを作っているわけですが、タナカのカートはケース側の全高が長いので、MTMなど実物のカートケースを入手できればそれを使用するのもアリだと思います。
現状では.50AE用の実物カートケースは国内でほとんど流通していないようですが、デザートイーグルのヒットを受けて、いずれどこかのショップが輸入する可能性があります。またショットシェル用のケースなど代用できる物もあるかも知れませんので、うまくそういう物を入手できる方は、当方製作のスタンドは必要ありません。

いずれにせよデザートイーグルは絶好調モデルですので、各自工夫して火薬のセットを楽にし、バリバリ発火しましょう!
  

Posted by Red at 22:42Comments(3)DMM.make出品3D造形

2020年08月23日

アルミ製爆音プラグ

マックジャパンのKenさんから、アルミ製の爆音プラグを頂きました。

超軽いです。
これを先日紹介したアルミ製のPFC『MF9』にセットすると、めっぽう軽いカートになります。


Kenさんは爆音プラグを考案された時、樹脂製、アルミ製、真鍮製の3種類を試作されています。
発火音を大きくしつつ、ブローバックパワーも維持するのに適していたのは、樹脂、アルミ、真鍮の順番です。軽いほうがプラグとキャップを前進させる事に火薬の爆発力を浪費せずに済むからです。
しかし樹脂は耐久性が低く、割れてしまったり、デトネーターに食い込んで動かなくなるなどのトラブルが発生、アルミはそういった問題は起きないものの、コストが上がってしまいます。トラブルを防ぎ、価格も抑えるという総合的なバランスから、最終的には真鍮で製品化されています(5ミリキャップカート用は樹脂製)。
爆音プラグ完成当初、MJマガジン購読者の中から、希望者に試作のアルミ製プラグが配布されたと記憶しています。
自分はその時にアルミ製の爆音プラグ(ショート)を入手し、シュマイザーで発火しましたが、確かに真鍮製よりもバランスが良いと感じました。

そして今回、アルミ製のPFC『MF9』に使ってみて欲しいとの事で、ロングタイプのアルミプラグを作ってくださいました。

真鍮プラグとは、排莢方向が変わりました。若干、右斜め後方に飛びます。
これはカートの重心位置が変わり、強くスピンしているという事だと思います。
カートをアルミ製にするメリットのひとつとして、軽量化による排莢具合の違いが挙げられます。そういう意味では、アルミプラグによる排莢方向の変化は意義深いと思います。
発火音については、耳で分かるほど大きくなったという事はありませんが、やや音の質が変わったという印象を受けます。

いずれにしても僅かな差なので、アルミ製爆音プラグはニッチもいいところですね(笑)。理想を追い求めるならアルミ製になろうかと思いますが、コストパフォーマンスを考えると製品版が真鍮製となったのは妥当だと思いますし、アルミ製のPFC『MF9』を販売する事になっても、付属するプラグは真鍮になると思います。
しかし今回、素材や重量の変化で排莢具合にどれだけ、どのような違い出るかという貴重なデータをとる事ができました。

※アルミ製PFC『MF9』は、販売実現に向けて準備中です。ご興味のある方は、いましばらくお待ちください。
  

Posted by Red at 17:27Comments(0)モデルガン

2020年08月22日

SIGの新製品が!

快調作動のデザートイーグルをスマッシュヒットさせたばかりのタナカが、またまたモデルガンの新作を作ってます!
アームズマガジンのYouTubeチャンネルで先行公開された動画を見ると、不鮮明ではありますがSIGである事は分かります。

こ、これは…ファン待望のコンパクトモデルなのか!?P228とか…。
タナカの公式ブログによると、年内発売を目指してるそう。
27日発売の雑誌で情報が解禁されるそうなので、要チェック。

すごいぞタナカ!
  

Posted by Red at 02:00Comments(3)モデルガン

2020年08月17日

オラベレを作る(2)延長トリガー

今までブログの本文で言及した事はなかったのですが、コメント欄にて「マルシンのM9系はトリガーが短い」と何度か話題に上りました。
自分はそんなにベレッタマニアではないので、正直言われるまで気付きませんでした。
しかしタナカのベレッタと比較すると、その違いは一目瞭然です。

言われるまで気にも留めていなかったのに、意識して見るとマルシンの短さは確かにマヌケに見えて来ます。

そんなコメント欄でのやりとりを見た知り合いが、なんと延長トリガーを作ってくださいました。
写真の右がそれです。

マルシンの純正トリガーに、金属パテで延長分を成形したそうです。
強度は十分なので、折れる事はないでしょうとの事。


正面から見ると、その長さがよく分かります。
4ミリ延長しています。

ありがたく使わせて頂く事にし、表面を研磨した後、塗装しました。

塗料は自分の定番、ミッチャクロン→ブラックスチール→ダークパーカーの順番で重ねています。

塗装が出来たところで、せっかくなので現在製作しているカスタムベレッタ↓

こちらに組み込む事にしました。写真は前回、トリガーガードをラウンドにした時の物です。

ところが、ここで問題発生。
トリガーが長すぎて、引き切れないのです。
そう言えば送って頂いた時に、「削らないとトリガーガードに当たって引き切れないから、好みの長さに削ってください」と言われていたのを失念してました。。。

塗装してしまいましたが、先端を削り、削ったところだけ再塗装しました。

上写真はトリガーを引き切った時。
トリガーガードに当たるギリギリのところまで詰めました。

トリガーリセット状態ではこんな感じです。

タナカほどの長さではありませんが、元の状態よりは良いです。
気にしない人はまったく気にならない違いだと思いますが(笑)。

しかし、タナカのトリガーはあんなに長いのにトリガーガードに当たらないという事は、引いた時の弧の軌道が違うのでしょうね。
そっくりに見えるマルシンとタナカ/MGCのベレッタですが、細かい点で色々違いがあり、日々新しい発見があります。
  

Posted by Red at 23:31Comments(7)モデルガン

2020年08月15日

デザートイーグルカート用スタンド

デザートイーグルの.50AEカートリッジに火薬をセットする際のカートスタンドと7連ローダーを3Dプリンタで作りました。

スタンドにはカートを14発立てられます。
火薬セットの際には、カートを安定して立てておけるだけで作業が格段にはかどります。


7連ローダーを使って、1列一気に火薬を押し込む事ができます。
まあ7発ぐらいなら普通のローダー使ってもそんなに手間と時間はかかりませんけどね。
ローダーはおまけですな。


このカートは、弾頭部をねじ込んだ後にトップ(インナーFピン)を必ず押し込まないといけないので、それも7発同時にできるようにしました。

今まで.45や9ミリ用で同様のスタンド&ローダーを作りましたが、.50口径はやっぱり規格外にデカイです(笑)。

スタンドの設計はこれでOKでしたが、ローダーは少々修正したい箇所があるので、直したらDMM.makeに出品します。
  

Posted by Red at 21:41Comments(2)モデルガン3D造形

2020年08月15日

大門死す!

渡哲也さんが亡くなりました。
世代によって色々思い出はあるでしょうが、自分にとってはもちろん大門軍団の団長です。
西部警察の団長のショットガン捌きのカッコ良さが、自分が銃好きになるキッカケでした。

2003年、テレビ朝日開局45周年記念作品として西部警察の連続ドラマ復活が企画され、撮影を開始したものの役者が運転する車が暴走、撮影を見物していたギャラリーに突っ込む事故が起きて製作は中止となりました。
この後、渡哲也さんは負傷者1人1人の病室を訪れ、土下座して謝罪したといいます。
事故自体は褒められたものではないにも関わらず、逆に渡さんの株が上がる結果となりました。その男気を象徴するエピソードだと思います。
そして石原プロの解散を決めてこの世を去りました。葬儀は家族葬、お別れ会なし。
まさに立つ鳥跡を濁さず。最後までなんとカッコイイのでしょうか。
自分もかくありたいと思わせる生き様でした。
ご冥福をお祈りします。
  

Posted by Red at 00:05Comments(5)雑談映画・テレビ

2020年08月14日

デザートイーグル100発撃っても大丈夫


タナカのデザートイーグル、発火数100発を超えました
ネット上の情報でも100発ぐらいとっくの昔に達成している人が多いですし、同じミリブロの『お庭番の日々』さんなんかは200発オーバーの記事をアップされたばかりなので、100発超え程度では全然未熟者なわけですが、しかし破損を心配して発火や購入を躊躇されている人もいるようなので、一応100発超えたところでモデルガンの状態を報告しておきます。


素晴らしいのは、発火を繰り返してもマガジンを含め、金属パーツにサビがほとんど出ない事です。
もちろん発火の度に普通のクリーニングは行っていますが、メーカーが耐サビを意識して作っている事がうかがえます。

破損報告も上がっているスライド後端。

異常なし。
ここの破損について、すごくたくさん報告が上がっているわけではないですし、破損したケースもかなり早い段階で起こっているようですので、やはり破損した個体に不具合があったのではないかという印象を受けます。もちろん、不幸にも破損した場合は初期不良としてメーカーに対応してもらえる事案でしょう。
とりあえず100発撃っても大丈夫でした。


心配していたビーバーテールも異常なし。
窪み形状や、ハンマースプリングのテンション変更などで見事問題を解決しているようです。
ビーバーテールの破損報告はまだ目にしていません。


発火時に分解ラッチの軸に強く当たるバレル基部にはわずかに変形が見られます。
しかし作動に問題が起きるような変形ではなく、本当にわずかです。
ここの変形が大きく、スライドが規定位置よりも前に出てしまうという報告も聞いていますが、自分の場合には100発撃ってこれぐらいなので、相当撃っても大丈夫だと感じます。
ただ、強い力が加わる箇所である事は間違いないので、USPなどで補強パーツが付いたように、いずれなんらかの対策はなされるかも知れません。
ご自身で補強されている強者もいらっしゃいますが、とりあえず自分はノーマルのままでしばらく遊ぼうと思います。

このバレル基部の変形が激しい場合、カートのパワーが出過ぎている可能性が考えられます。
取扱説明書には、スリーブの内側にオイルを薄く塗布するよう書かれていますが、トップ(インナーFピン)のOリングにオイルを付けるようには書かれていません。

一般的なCPカートでは、インナーFピンのOリングにもオイルを付ける習慣がありますが、それをするとパワーが上がる可能性があります。
自分は説明書通り、スリーブ内部のみにオイルしています。

また、購入直後の記事で、カートの組み立て方について記載したのですが改めて書いておきます。

.50AEカートは、弾頭部をねじ込んだ後に、ローダーの細い方を差し込んでトップ(インナーFピン)を押し込んでおく必要があります。
これ絶対です。
トップを押し込むとしばらく間、トップと火薬の間の空気が圧縮された状態になります。そして少し経てば空気が漏れて圧縮状態ではなくなります。
事前にトップを押し込んでおかないと、チャンバーに送り込まれた時にデトネーターでトップが押し込まれる事になるのですが、それだとカート内部の圧力が高いのでスライドの閉鎖不良が起きたり、不発の原因となります。
…ココまでは前の記事でも書いたのですが、事前にトップを押し込んでおかないとパワーが強くなるという事も加えておきたいと思います。
デトネーターでトップが押し込まれ、カート内の気圧が元に戻らないまま発火すると、火薬のパワーだけでなく圧縮された空気が開放されるパワーも加わりますから、銃には通常以上の負荷がかかるはずです。たぶん。特に連射すると顕著だと思います(デトネーターで空気が圧縮されてすぐに発火するから)。

まあ色々とゴタクを並べましたが、要は説明書通りにやるのが一番という事です。
そして説明書通りの使用方法で発火すると、とにかく恐るべき絶好調。
100発撃っての成績は、

 給弾不良 0回
 排莢不良 0回
 不発 1回
 暴発 0回

という、驚異のスコアです。
箱出し無調整でこの性能は本当にスゴイです。
そして、慣れてくるほどリコイルショックの強さを感じるというのも面白いです。最初はおそらく迫力に圧倒されてリコイルの感触をきちんと感じ取れていなかったのでしょう。
慣れてくるほど、その強烈さが分かってきました。手首を捻らんばかりとは、まさにこの事。
早くダブルキャップカート発売されないかな〜。
  

Posted by Red at 01:52Comments(3)モデルガン

2020年08月08日

アルミ製PFC【MF9】完成

念願のアルミ製のプラグファイヤーカートリッジ(PFC)が完成しました!

この写真を見ただけでは、マルシン純正の真鍮カートと区別がつきませんが(笑)、このカートのケースはアルミ製です。

マルシンのモデルガンで採用されているPFCは非常に優れています。CPよりもパワーが控え目なために銃に優しく、さらにマックジャパンの爆音プラグを使用すれば発火音が小さいという弱点も克服されます。一時期はタナカのモデルガンにも変換デトネーターを組み込み、フィードランプなどを加工して片っ端からPFC対応にしたほどです。
しかし、世のトレンドはアルミカートです。軽快に排莢し、銃への負担も少ないアルミカートこそが発火モデルガンの主流になって来ているのは当然の流れと言えます。
なので、PFCのアルミ化はここ数年の悲願でした。

しかし、本家マルシンはもちろん、サードパーティーがアルミ製PFCを製造・販売してくれる可能性はほぼゼロです。
仲間と話していても、アルミ製PFCを切望する声は多かったため、まずはごく近しい仲間数人だけで、コストとの折り合いが付く数を自主製作するに至りました。

旋盤業者やアルマイト業者との折衝、発注などの実務を行ったのは、YouTubeの発火動画でお馴染みのMSGkenkenさんです。ほぼMSGkenkenさんによる製品と言えます。
私は仲間への連絡係をしたぐらいで、あまり何もしてません(笑)。待っていただけで素晴らしいカートが仕上がって来ました。

カート名は、モデルガンフリークス共同企画という事で、【MF9】と名付けられました。

上下ケースはアルミ製。インナーFピンとプラグは真鍮製です。
爆音プラグ(ロング)標準装備です。
アルミはアルマイト処理をしてありますが、調色が素晴らしく、真鍮とほぼ同じ色に仕上がっています。


左が今回製作したMF9、右がマルシン製92F用カートです。
基本的にはマルシンの92F用の設計を元にしていますが、左のMF9は、実包のようにテーパーがついているのがお分かり頂けるでしょうか?


このように並べるとテーパー付きという事が分かりやすいです。

マルシンのベレッタで発火!

カートの重量は純正真鍮カートの半分です。
軽快に飛んでいきます。
発火性能は純正カートと同等ですが、MF9のほうがややパワーが強いかも知れません。しかしCPカートと比べると圧倒的に優しいです。

こうして大満足のアルミ製PFCを手にする事ができたわけですが、我々と同じようにアルミ製PFCを待望されている方が全国におられるのではないかと考えています。
そこで、次回生産時には購入を希望する方々に届けられるような環境を整えたいと考えています。
少数生産なのでどうしても単価が高くなり、一般の流通ルートで販売するのは難しいです。
それでもどうにか皆様に届けたいと考えていますので、ご興味のある方は続報をお待ちください!
  

Posted by Red at 23:37Comments(22)モデルガン

2020年08月07日

デザートイーグルのスライドクラック対策

先日発売された直後から、絶好調で絶賛されているタナカのデザートイーグル.50AEです。
現在、ネット上で「スライドにクラックが入った」という報告が数件見られます。
下写真赤線の箇所にヒビが入ったようです。


そして、当ブログのコメント欄にて、evo7さんより「ストライカーストップにわずかなバリがあり、スライドに強く当たった傷がある」という情報が寄せられましたので、それを確認すると共に、当方は未破損ですが事前に対策を施す事にしました。

ストライカーストップというのは、ガバで言うところのFピンリテナーです。

外し方もガバと同じで、Fピンを押し込みながらずり下げれば外れます。


確かに、矢印の箇所が尖っています。
バリか、発火による変形か、成形時の歪みかは分かりませんが、とにかく出っ張っています。

スライド後端を下から見た写真。

こちらも確かに、トゲが当たる場所がえぐれています。
ここからクラックが広がるという可能性は十分考えられます。
ストライカーストップ(Fピンリテナー)は、スライド後退時にハンマーの圧力によって上方に押し上げる力がかかりますから、発火を繰り返せばこの傷は深くなっていくでしょう。

もしくは工場での組み立て時に、強い力でストライカーストップを組み込んだ事ですでに浅くクラックが入っていた可能性も考えられます(この場合は初期不良)。

このストライカーストップのトゲがクラックの原因であれば、対策は簡単。

ヤスリやリューターなどで出っ張りを削り落とします。


削った後はサンドペーパーで磨いて仕上げれば丁寧ですが、そこまでしなくても、指で触って出っ張りを感じなくなればOKでしょう。
まだ発売されて間もないのでクラックの要因や効果のほどなど分からない事も多いですが、破損していない方もやっておいたほうが気は楽になると思います。

また、前述した通りFピンリテナーはハンマーによって押し上げる力がかかるので、自分の場合、マルシンガバやハイパワーなどは背面下部を斜めに削っています。

マルシンガバのリテナーです。右側が加工したものです。
このように斜め削る事で、ハンマーによって押し上げる力を逃がせると思うのです。

この加工はMGCガバのリテナー形状に倣っています。
この加工をすると、スライドの後退も若干スムースになるはずで、それは普通のモデルガンではイイ事なのですが、スライドスピードが変わればバランスを崩す可能性もあります。
デザートイーグルのストライカーストップも同様の加工をしようと思いましたが、せっかく神バランスで調整されているのでやめました。もうしばらくはこのまま遊ぼうと思います。

なお、タナカは新製品のパーツ販売は数ヶ月間行わないのが通例です。
スライドにクラックが入ったという報告はわずかで、今回販売されている数からすると稀な例だと思いますが、不幸にもスライドにクラックが入ったという方は、タナカへ問い合わせてみてください。修理対応となるはずですし、この時期だと初期不良扱いではないかと思います。
  

Posted by Red at 15:12Comments(4)モデルガン

2020年08月07日

俺のハイパワーですと

マルシン工業の公式ツイッターによると、近く再販されるブローニングハイパワーの組み立てキットを対象に、「俺のハイパワー」フォトコンテストを開催するそうです。
モデルガンメーカー主催のこういう企画は珍しいですね。ちょっと面白いし、何よりもメーカーがこのように企画などを開催し、盛り上げようとする姿勢はとても良いと思います。

入賞者に贈られるという豪華景品の中身とは…
 金賞 金メッキのハイパワー
 銀賞 ニッケルシルバーのハイパワー
 優秀者 HWグリップ&マルシンロゴ入りエプロン
などです。
メッキのハイパワーよりも、マルシンエプロンのほうが興味あります(笑)。

応募できるのは今度再販されるキットだけとの事で、その再販はどうやら12月のようです。
で、応募締切は2月の頭なので、1ヶ月ぐらいしか時間は与えられていません。
せっかくメーカーが企画してくれているので、1個買って応募しようかな〜と考えていますが、だいぶ先の事だから忘れてしまいそうです。
みなさんもぜひ応募してみてください!忘れなければ。
  

Posted by Red at 00:56Comments(2)モデルガン

2020年08月03日

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE

毎月1挺モデルガンを買うシリーズ、7月分を先日アップしたばかりですが、もう8月分です。
実際には7月31日に買ったんですが、8月分とさせてください(笑)。
延期になっていたタナカの新製品、デザートイーグル.50AEがついに発売になったのです。

いや〜、仕上げて来ましたねタナカさん!
外観、作動性能ともに抜群!これは驚異の完成度です。
すでにネット上もお祭り状態。モデルガン業界もまだまだ希望がありますね。


デザートイーグルを象徴するマズル周り。
ド迫力の銃口に、ライフリングも特大です。
バレルは強化樹脂との事で、P226EVO2に採用されている素材と同じでしょうか?バレル以外はHW製で1キロオーバーの重量級です。


IMI製デザートイーグルの実銃通りにシャープな刻印が入っています。
表面の仕上げも丁寧です。


ホールドオープン。
規格外の後退量でこれまたド迫力。
発火すると、このストロークでドカドカ動くわけです。


アサルトライフルのようなロータリーボルトの形状が再現され、その下には特大カートリッジ。
モデルガンならではの胸が高鳴る光景です。


強烈なブローバックの衝撃を受け止めるビーバーテールは破損の不安がありますが、過去に発売されていたデザートイーグルのモデルガンと比べると、窪みが大きくなっているほか、厚みが1mm増しているという情報をネットで見ました。
別パーツによる補強や緩衝はありませんが、対策はされているようです。


このモデルガンが発表された時から注目していたのがカートリッジです。
.50口径はやはり特大。しかしアルミ製なので、驚くほど軽いです。初めて持った時、本当にビックリしました。
弾頭部分が銅色のアルマイト(?)で、見た目もカッコイイですね。
ちなみに予備カートは7発セットが7,000円也。
1発1,000円!
値段も規格外ですが、その高価なカートが1マガジン分の7発標準で付いています。太っ腹!


カートリッジの構造。
スリーブもアルミ製です。EVO2カートはケースがアルミでもスリーブは真鍮でしたので、今回もきっと真鍮だと思っていたので、良い意味で裏切られました。
そしてスリーブのアルミ化が、カート全体の軽量化に大きく貢献しています。
ちなみにスリーブを用いるのはパラカートから続くタナカ伝統の方式ですが、しかし今回のカートは従来のタナカのカートとはやや異質です。
どこが違うかと言うと…

このように、最初にスリーブをケースに入れ、然る後プライマー(アンビル)や火薬、Fピン(トップ)をセットするのです。
従来のタナカのカートは、まずスリーブ側を組み立ててから、それをケースにセットするという順番です。
最初にスリーブを入れるのなら、CPカートとほぼ同じですね。
ならば別に2重構造にしないで、スリーブを廃してケースを厚くすればイイのではないかとも思いますが、耐久性や気密性、ピストンストローク、メンテナンス性などでアドバンテージがあるのかも知れません。
単にタナカのアイデンティティかも知れませんけど、この辺はよく分かりません。


ブレット部分を締めた後に、ローダーを使ってFピン(トップ)を押し込む必要があります。
普通のカートではこれをしなくてもあまり問題ありませんが、この.50AEでは必須です。
おそらく、普通のカートよりもストロークが長いため、これをやらないとチャンバー内でデトーターに押し込まれた時、Fピンと火薬の間の空気圧が高くなりすぎてしまうのだと思います。気圧が高すぎると、閉鎖不良や不発が発生します。
事前にローダーで押し込んでおけば、発火までの間に徐々に空気が抜けて通常の気圧になります。
万一ローダーを紛失した場合は、一度全弾手動で装填/排莢をすると良いでしょう。

購入した日に、YouTubeライブで開封〜初発火の模様を生配信しました。

ライブ配信では2マグだけの発火でしたが、全弾パーフェクトに作動し、驚異の発火性能を見せつけられました。
リコイルは重く素早いスライドの動きで、ドンッ!というショックを感じます。
文字通りの箱出し快調です。


その後も発火テストを行ってますが、ノートラブルです。
この巨大なカートが真鍮製だったら、排莢もボトッと落ちる感じでしょうが、超軽量アルミカートのこと、スポーーーンと気持ちよく飛んでいきます。
発火音はバレルが長い事もあってか、それほど大きな音ではありませんが、強烈なリイコルショックのおかげで、迫力不足という感じは一切しません。
9月発売予定のダブルキャップカートで撃ったら、一体どれほどの迫力になるのか、非常に楽しみになります。


このデザートイーグル.50AEは発売前から注目度が高く、予約数がメーカーの想定を超え、延期にならなければ発売日に予約全数を納品できない事態になるところでした。
その期待に応える見事な仕上がりで、発売直後からツイッターではDE祭り状態です。モデルガン業界では久々のヒット作と言って差し支えないでしょう。
タナカからデザートイーグルが発表された時、その機種選定にネガティブな意見も聞かれましたが、結果がすべてです。タナカの勝ち。

おそらく初めてのモデルガンにデザートイーグルを選んだ人も多い事でしょう。
タナカも、これがエントリーモデルになるという事は十分意識しているようです。
その現れが、調整不要の快調作動、1マガジン分のカート付属、3万円代前半という価格設定なのだと思います。実際、銃本体にプラス1,000円で火薬とマルイのシリコンオイルを買うだけで、この迫力を体感できます。今後モデルガンの世界への門戸となる重要な製品となるでしょう。

そしてマニアの方々には説明するまでもありませんが、この製品の原形がハドソン産業にあるという事は紛れもない事実であり、ハドソンの功績も忘れてはいけません。
それに数多くの改良やアイディアを盛り込み、驚異の発火マシーンに昇華させたタナカの手腕には脱帽。ここまで仕上げて来たのだから、もはや単なるリバイバルとは言えません。
あとはこの快調さが長く続いてほしいのと、破損しない事を祈るのみです。
  

Posted by Red at 16:39Comments(12)モデルガン