2021年11月29日

グロックGen4追加工…しかし…


2年前に、グロック17のGen4を作りました。
ガスガン用のフレームを加工し、タナカの内部パーツを組み込んだのです。
かなりの大工事でしたが、無事に形にはなりました。

ただ、スライドアッシーは特にいじる事なくタナカのを乗せただけ。そこでスライド側も少し手を加えました。

まずは、「Gen4」の刻印を入れました。

レーザー彫刻機を買ったので、こういうのも気軽に入れられるようになりました。

続いてエキストラクターです。実銃通り段付きにする事にしました。

エキストラクターの一部に、ジーナスという金属用のパテを盛り、固まったところで削って形を整えます。

形ができたところで、焼き付け塗装を行いました。
普通の塗装でも良かったのですが、いま作っているベレッタカスタムでジーナスを盛った金属パーツに焼き付け塗装をする予定があるので、今回はジーナスの耐熱テストも兼ねました。

カタログスペックでは、220℃の高温まで耐えられる事になっています。
焼き付け塗装は150〜170℃で行うので特に問題は起きませんでした。


うまくできた!
と浮かれたのもつかの間、すぐに失敗したと気付きました。

エキストラクターのこの段は、ローディングインジケーターのはずです。
つまり、チャンバーに弾が装填された時だけ段の部分がスライド側面よりも飛び出て、指の感触などで装填済みと判断できる機能だと思うのです。

自分はエキストラクターの表面に盛っただけなので、チャンバーが空でも段の部分がスライド側面よりも飛び出ています。これでは意味がない…。

やってみて分かったのですが、ローディングインジケーターとして機能させるには、ただパテを盛って段を作るだけではダメで、エキストラクターの角度を変える必要があります。意外と奥が深い…。
あらためてゆっくり考えようと思います。このタイプのエキストラクターは、Gen3の途中から採用されているので、うまくいったらGen3用にも同じ物を作ろうと思ってましたが、まだ先の事になりそうです。まあ今回はジーナスへの焼き付け塗装の実験が出来たからイイでしょう。

タナカはグロックシリーズの改良を進めていますので、この機会にGen4も出してほしいところです。Gen5は内部構造がかなり変わっているので難しそうですが、Gen4なら出来そうですよね。

  

Posted by Red at 19:45Comments(0)モデルガン

2021年11月20日

ウィルソン92Gへの道(2)

マルシンM9A1をベースに、ウィルソンコンバットによるカスタムベレッタを作っています。

前回は、トリガーガードのラウンド化と、レール周りの加工を行いました。
このカスタムの肝はこの部分ですから、もう完成したも同然!と思っていました。
…しかし気付いてしまったんです。

フロントストラップのチェッカリング、横グルーブを増やさせないといけない!
M9A1のフレームがそもそもチェッカリング仕様なので、ここは触らなくてイイと思い込んでいました。
さてどうやってまっすぐ切ろうかと考えましたが、2本増やすだけなので、リューターでサクッと掘ってしまいました。

やっぱりフリーハンドだと線が歪みますね。まあ2本だけなので妥協。

フレームができたところで、バレルの加工です。
ウィルソン92Gのバレルは、CQBのように短くカットダウンされた上、リセスドクラウン、つまり銃口が一段下がった形状をしています。


まずパイプカッターでバレル先端を切断します。
この後マズルを加工するのですが、これ用の治具を作りました。

バレルを嵌めて、

この見えてる部分を削るわけです。

こんな感じに出来ました。
ちょっと削りすぎたかも知れません。

ウィルソン92Gのスライドにはウィルソンコンバットのロゴが入っていて、その刻印はぜひ入れたいと思っていましたが、それ以外の文字刻印にはあまりこだわらないつもりでした。
しかし、先日レーザー刻印機を買ったので、せっかくだからスライドとフレームの刻印はすべてリアルにする事にしました。

スライド、フレームとも元の刻印を瞬間接着剤で埋めます。

接着剤が固まったら、銃の側面とツライチになるまで削っていきます。

刻印の埋まり具合を確認するために軽く塗装した状態。

大丈夫そうです。
こんな風に埋めたところに、レーザーで奇麗に刻印できるのか、ジャンクスライドを使って実験をくり返しました。色々と試したので結構時間がかかりましたが、問題なく彫れると分かったので本番!


安い刻印機なので実物のように精細ではありませんが、

ウィルソンロゴの雰囲気は出ました。
文字も実物に準じています。


やはり「BERETTA」と書かれているとイイですね!

この後、仮塗装を落として塗装し直します。
まだ最後の難関、大型マグキャッチの製作が残っていますが、ゴールが見えてきました。
  

Posted by Red at 00:51Comments(8)モデルガン