2016年08月28日

C-Tec.45カートのマイルド化


C-Tecの.45口径CPカートです。構造がユニークなのと、アルミ製で軽いという点がとても良いのですが、難点はパワーが強すぎる事です。
9mmカートのほうは既にマイルドキックが発売されていますが、.45は発売されそうにないので、自分でマイルド化を試してみました。

C-Tecのパワーが強い主な原因は、リムケース側の全長が長い事です。このため、インナーのピストンストロークが長くなり、パワーが上がっているのです。

MGCのカート(左)と比べると、1mm長いです。
MGCは22mm、C-Tecは23mmです。
厳密にはカート内径のごくわずかな違いや、Fピンの形状なども関係してくると思いますが、このケース長の違いが、パワー差の大きな要因だと思います。

というわけで、C-Tecのパワーを落とすには、ケースの上の部分をカットして、全長を短くすれば良いというわけです。
この方法を最初に提唱したのは、輸入品マーケットのブログでした。その後発売された9mmルガー/マイルドキックの主な変更点が、このケース長の短縮だったので、きっとこれが正解なのだと思います。
9mmルガーのマイルドキックは、元のカートと比べて2mmほど短くなっていましたが、.45は一般的なカートとの差が1mmなので、とりあえずMGCと同じ長さにしました。


アルミを1mm短くするだけなので、ヤスリで削っていけば簡単だと思っていましたが、意外と時間がかかりました。結構面倒くさいです。


MGCカートと同じ長さになりました。
とりあえずこれで同程度のパワーになったと思いますが、ひとつ問題が…。
それは加工前のカート(下写真右)にあったような、面取りがなくなってしまう事です。

加工前のカートは、キャップやインナーが入りやすいように、フチの部分が斜めになっています。
大した問題ではないように見えますが、実際に使ってみると、このわずかな加工がないだけで非常にセットがしづらくなります。特にインナーを入れる際、Oリングがフチに当たってとても入れにくいのです。
というわけで、フチを少し斜めに削りました。

これでスムースにセットできるようになりました。細かく言うと、この斜めの部分からガスが早く漏れる事になりますから、この加工によりわずかにパワーダウンしていると思います。でも、問題になるほどではないでしょう。

とりあえずこの加工カートを使用し、B.W.C.キンバーを発火してみました。
MGCのカートとも撃ち比べてみましたが、パワー、発火音とも同等であると感じました。ただ、そもそもCPカート自体が強力なので、パワーを持てあましている感じはします。ケースをあと0.5mm〜1mm短くして、さらなるパワーダウンをしても十分かも知れません。

しかし、想像してたより加工が面倒なのと、削った部分はアルマイトコートがなくなってしまうので、腐食しやすくなると思います。
C-Tecから.45版のマイルドキックが発売されれば嬉しいですね。
  

Posted by Red at 13:21Comments(2)モデルガン

2016年08月23日

キンバー発火


先日購入したB.W.C.キンバーの発火です。
この銃は一般的なCPカートで発火する仕様になっています。
CP用のデトネーターがセットされている他、スチール製のシャーシ、そして非常に固いハンマースプリングが備わっています。
リコイルスプリングの固さはノーマルのGM-7とあまり変わらない感じなので、ハンマースプリングでパワーを吸収しようという事なのでしょう。
当方はオープンカートが好きで、ハンマースプリングとデトネーターを変更してしまうかも知れませんが、せっかくなのでCPで発火してみました。

とりあえず試したのは、MGCのリアルサイズカート。ついでにPFCも試しました。
どちらも真鍮製なので、ノーマルのGM-7ではエジェクターがやられます。

まずはCPから。


ガツンッと鋭いリコイルショック。やはりCPはキツイですなぁ。
それでもエジェクターは無事。さすがです。
あぁ、もちろんジャムや不発は皆無です。当たり前です。

続いてPFCでも試したところ、発火/排莢は問題ありませんが、スライドストップがかかりません。明らかにパワー不足です。以前、GM-7でPFC発火を試したところ、スライドストップも問題なく作動したので、やはりハンマーの固さでパワーが押さえ込まれているのでしょう。

さらにこれもオマケで、デトネーターだけ変更し、

イージーCPでも発火。

CPカートより、ほんの少しパワーが弱い感じですが、快調に作動し、きちんとホールドオープンしました。これはハンマーの強さは影響しなかったです(ただしピストンカップの消耗が早まる可能性あり)。
パワー的にはイージーCPぐらいがちょうど良い気がしますね。というか、イージーCPって結構パワーがあるのだと、再認識しました。

外装式エキストラクターはサビやすいので、発火後は毎回取り外してのクリーニングが必須っぽいです。

  

Posted by Red at 23:17Comments(2)モデルガン

2016年08月17日

グロックGen2.5

9月にタナカからグロック17の2ndジェネレーションが再販になるようです。

この写真の2ndフレームはかなり以前のもので、シボ加工の部分がラバーのような別パーツになっているバージョンです。これはこれで握った時のフィット感が結構イイんですが、経年と共に剥がれてくるのと、リアルさという点ではちょっと…。
もちろん、現行モデルはちゃんと実銃と同様の一体成形です。2ndのシンプルなフレームは味があるので、懐に余裕があれば今度の再販で抑えておきたいところです。

実銃の世界ではグロックで最も普及しているのが3rdで、その次が2ndだという記事を読んだ事があります。アメリカのシューティングレンジでは、今でもレンタルガンとして2ndが現役のようですし、3rdのフィンガーチャンネルが手に合わない人は、わざわざ2ndを探して購入するとか。
私としては3rdのグリップは手にフィットするので好きなんですが、ダストカバーの形状は2ndのほうが好きです。フィンガーチャンネルあり、アクセサリーレール無しの、Gen2.5なんてあればいいなぁ…。
…と思っていたら、実銃には非常に希少ながら存在するようです。


画像はhttp://www.glocktalk.com/threads/glock-21-gen-2-5.1561173/から拝借
モデルガン化されたらいいなぁ、コレ。

タナカの9月の新製品としては、他にS&W M500 10.5インチ、SAA1stジェネレーションシビリアン、パイソンR-モデル3インチなど。
R-モデルのコンバットパイソンいいですね。欲しくなります。
  

Posted by Red at 21:23Comments(6)雑談

2016年08月15日

キンバーCUSTOM TLE II(B.W.C.)


先日のブラックホール、B.W.C.のブースで購入したキンバーです。
当方、キンバーのモデルガンは持っていないため、「何か1挺ほしいなぁ」と思っていたところ、ちょうどB.W.C.ブースにて、ワケあり品が3万円という超破格の値段で売られていたため、即購入しました。キンバーでも、比較的シンプルなものがいいとも思っていたので、まさにそのものズバリと言えるようなモデルです。定価は約8万円、しかも4年ぐらい前の製品なので、欲しくても売っていないという商品。しかも飯野社長がサービスで予備マガジンを1本つけてくださり、お得どころではありません。

さて、ワケありというのは、フロントサイトが欠損している事です。

本来なら、ここにB.W.C.オリジナルの削り出しフロントサイトが装着されているらしく、そのプロポーションもGM-7のサイトとは若干違う(?)みたいですが、私はそこまでこだわらないので、
タクティカルベーシックのジャンクスライド、

これをヒョイッと取り外して移植します。
B.W.C.のサイトと寸法が違うのか、キンバーに取り付けようとしたら少し緩かったので、接着剤も少量使い、簡単に移植完了。

う〜ん、カッコイイ。
各部の仕上げが丁寧で感心します。


エジェクションポートのフレアーカットに、外装式エキストラクター(ライブ)の組み合わせがたまりませんね。
インジケーター用の穴もアクセントになっています。


リアサイトだけでなく、グリップセフティやサムセフティの形状、スライドストップのチェッカリング、マグキャッチなどにもこだわりが見られます。
グリップはGM-7付属のものを加工(塗装?)してあります。見た目としてはこれで十分ですが、やはりここはラバーグリップに変更したいところです。
CP仕様なのでハンマーが固く、そこも通常のGM-7とは印象が違う部分です。
う〜ん、いい買い物をしたなぁ。
  

Posted by Red at 21:11Comments(5)モデルガン

2016年08月13日

2016夏のブラックホール

ブラックホールの時期がやって来ました。という事で、本日行きました。

おなじみ、タニオ・コバのブース。
GMカスタムは少なめですが、オープンカート用の新型デトネーターの販売と、来月再販されるM4の告知などが注目を集めていました。
当方も新型デトネーターと、ブローバックトリートメントを購入。

耐久性を高めた新構造のデトネーター、そしてデトゴムの摩耗を減らすためのトリートメント(カートの内側に薄く塗る)です。
いずれテストしてみたいと思います。

そして今回一番の注目は、初出店となるB.W.C.ブースです。

コルトM45A1などの新製品を手にとって見たり試射できたりするほか、B.W.C.のカスタムガンやカスタムパーツなどが特別価格で販売されています。
で、コレ買っちゃいました。

キンバーCUSTOM TLE II。
フロントサイトが欠損しているというだけで(?)、3万円という超破格のプライス(定価は約8万円)。
ウチにはタクティカルベーシックのジャンクスライドがあるので、フロントサイトが無くても問題なし。即決でした。
他にもワケありのカスタムガンが、お手頃価格販売されていました。明日まで開催されているので、ご興味のある方は足を運ばれると良いかと思います。
  

2016年08月10日

ベレッタM9(タナカ)のパーティングライン


タナカのベレッタはマルシンのそれと違い、フレームの中央にパーティングラインがありません。トリガーガードの内側もキレイです。
メーカーで丁寧に消して仕上げているのかと思いましたが、MGCが金型を作る際に、その形状を工夫してパーティングラインが目立たないようにしてあると、以前教えて頂きました(もちろんタナカの仕上げも丁寧なのでしょうけど)。

よく確認すると、フレーム右側のエッジの部分がパーティングラインになっている事が分かります。

この部分で金型を分割しているという事なのでしょう。
エイミングする瞬間、トリガーフィンガーにやや食い込む感じがあったので、少しだけ削り落としました。この位置のパーティングラインなら、処理跡は何もしなくてもほとんど目立たないです。まあガンブルーペンでちょっと塗っておきますけど。

さて、今週末はブラックホール。タニコバから新しいデトネーターも発売されたし、BWCも出店するしで、いつになく楽しみです。
  

Posted by Red at 23:32Comments(0)モデルガン

2016年08月03日

ZEKEホローインナー

発売からしばらく経っているので、すでに入手されている方も多いと思いますが、私も遅まきながら入手して試してみました。ZEKE(ホビーフィックス)のホローインナー。GM-7用デトネーターとセットです。


CPカートリッジに使用する、いわゆる中空インナーです。
ただ穴が空いているだけではなく、マズル側に5ミリキャップを装填できるスペースが設けられています。

改銃屋がすでに同じような商品を販売していて、見た目で分かる大きな違いは、ZEKE製はヘキサゴン形状になっている事でしょうか。これが作動に影響するのかどうかは不明です。
ZEKEのようなメーカーが販売すると全国のショップなどに置かれるので、マニアにとっては入手しやすいかと思います。

インナーに5ミリキャップを装填するという点は、BWCのダブルキャップカートも同じですが、ZEKEのホローインナーはキャップを逆向きにセットします。

プロップ用途の場合にはこの向きの方が都合が良いと思いますが、キャップを穴にセットするのが、恐ろしく大変です。専用のローダーが発売されているので、それを使うのが得策。素手でやると指先が痛くなり、途中でイヤになります。
また構造上、5ミリの火薬をデトネーターが打撃して発火させるわけではありません。デトネーターの先端もそれを想定した形状になっておらず、この点もBWCと異なります。
インナー内部を通った火が5ミリキャップを着火させ、PFCのように5ミリキャップのお尻に穴が空いて前方へガスが抜けます。

商品はインナーだけなので、使うには別途ケースを用意する必要があります。
ZEKEの推奨はイージーCPカート(下写真左)です。

右のヘキサゴンCPや、一般的なCPカートでは使用できません。
デトネーターが太いため、先端の開口部が大きいイージーCPのようなカートでないと通らないからです。

というわけで、お楽しみの発火。
まずはインナーにMGキャップをセットして発火。

射手からも肉眼でマズルフラッシュが見られます。当然、音もバカでかいです。

続いてマルシンキャップ使用。

ドバッと2メートルぐらい火花が飛び出ます。

いずれも作動は快調で、ジャム、不発など起きませんでした。
迫力ある発火を楽しむには、良いアイテムだと思います。

ただ性能においては、BWCのダブルキャップカートとの差は、あまり感じませんでした。
既にイージーCPカートを持っていて、それを有効利用したい人や、プロップ用途の人は、このZEKEインナーを。イージーCPを持っていなくて、手軽に迫力ある発火を楽しみたい人は、BWCのダブルキャップカートを購入する、という感じでしょうか。

ちなみに、ZEKEインナーに5ミリキャップをマズル向き(BWCと同じ向き)にセットしても使用できるという話も聞いていたのですが、試してみたところイマイチでした。
5ミリキャップが発火しなかったり、キャップがカートから飛び出す現象が発生します。デトネーターの形状を考えると、当然と言えば当然ですね。
maimaiさんが動画をアップされていました。私の結果も、概ね同じです。
やはりキャップは射手向きにセットするのが基本のようです。

GM5用のデトネーターセットも発売されているので、今後の展開にも期待できそうです。
  

Posted by Red at 22:18Comments(16)モデルガン