2017年08月27日

カート立て50発用


カートリッジに火薬を詰める事だけに特化したカート立てを作ったと先日書きましたが、これが予想外に需要があったようです。やはりみなさん、火薬をセットする際にカートが倒れたり滑ったりするのが煩わしいと感じているのですね。
わざわざこれにお金を出す人はいないだろうと思いつつも、一応DMM.makeに出品しておいたら、結構受注されているみたいですし、7月のVショーにもごく少数を持って行って販売したら、購入してくださる方が数名いました。
さらに「50発用を作ってほしい」というリクエストが複数の方からありました。

自分としては、1回に50発のカートを作るというのは、オープンカート以外にあまり考えられず、背の高いオープンカートなら実弾用の空箱が使えるので必要ないと思っていました。
このカート立てはCPカートを分解して立てた時に最適な高さに設計しており、それら閉鎖系カートでは1度にそんなに多くのセットをする事はあまりないため、16発立てられれば十分と考えていました。
ただよく考えると、サブマシンガン向けには需要があります。モデルガンカーニバル東京では、毎回トンプソン用のカートを200発からセットして持って来られる方もいらっしゃいます(笑)。一杯カートを作る人ほど、ズレたりコケたりが苦痛に感じる事は容易に想像されます。3Dプリンター製なので値段もそこそこしてしまうのですが、それでも必要というわけです。

設計自体は16発用を流用してコピペみたいな感じで簡単にできるので、とりあえず.45用の50発立てを作りました。



需要のほどは分かりませんが、別に在庫を抱えるわけでもないので、これもDMM.makeに出品しています。
「9ミリ用」、「イングラム/M59/.380用」も順次追加していきます。
  

Posted by T.K.Red at 14:00Comments(4)DMM.make出品

2017年08月18日

DMM.makeより承認されました

DMM.makeに出品中のデトネーターが、「武器や凶器になりえる」として出品を取り下げるよう連絡があった件は無事解決し、販売継続を承認されました。

前回の記事をアップした翌日に、DMM.make宛に追加で意見を送りました。

●このデータは「モデルガン」という玩具に使用する、「デトネーター」という部品である。
●モデルガンとはどのような物か。
●デトネーターは、モデルガンが武器になる事を防ぐために考案された部品である
●半世紀以上に渡り、ほとんどのモデルガンに取り付けられて販売され続けている。
●余談ながら、御社イメージキャラクター・北野武さんの映画に登場する小道具の銃にも、必ず取り付けられている。
●警察の銃器対策課などに相談し、判断を仰いでもらっても構わない。

といった内容を、なるべく噛み砕いて説明しました。
これを受けてのDMM.makeの回答は、
「他のユーザーに誤解を与えないよう、写真をケアする」
「凶器になりえない事を明記する」
以上の条件で、そのまま販売する事を承認する。

という内容で、良い方向に着地できました。気にかけてくださった皆様、ありがとうございました。
正直、理由は一切述べずに「弊社が不適当と判断した」とか言って切り捨てられる事も予想していたので、きちんと意見を聞いて判断してくれた事は素直に嬉しいです。

確かに、自分も発火写真を掲載していたので、これは大いに誤解を招く要素だったと思います。うかつでした。今後はパーツ写真だけ掲載する事にします。
ともあれ、これで無事デトネーター等の製作を続けられる事になり、安心しました。
同時に、3Dプリンターでのパーツ製作には、強固な倫理観と自制心が必要であると、気を引き締め直すきっかけとなりました。
  

Posted by T.K.Red at 23:48Comments(7)DMM.make出品

2017年08月16日

DMM.makeからメールが

以前書いた通り、デトニクスでBWCのダブルキャップカートを使用するためのデトネーターをDMM.makeに出品しています。

で、本日DMM.makeよりメールがあり、
「武器や凶器となりえるデータは造形できない」
「クリエイターズマーケットから取り下げて欲しい」

との指摘を受けました。

どうやら、注文された方へも「商品に問題がある」との事でキャンセルメールが届いているようです。

言うまでもなく、デトネーターは実銃には存在しないパーツですから、どう頑張っても武器や凶器にはなりえません。デトネーターを使って実銃を作る事は出来ないわけです。
それどころか、バレルにデトネーターを組み込むと、弾丸の発射は100%不可能になりますから、むしろ「武器や凶器にならないようにするための物」であると言えます。

DMM.makeへは、上記の趣旨を返信し、再考を求めています。
というわけで、結論が出るまではご注文されてもキャンセル扱いとなってしまうのでご注意ください。

そもそも小林太三さんが前撃針(デトネーター)方式を考案したのは、改造防止が目的のひとつであると、『Gun Magazine』2013年10月号の『ヒゲKOBA回顧録』に明記されています。
それまでの、コブラキャップをカートのお尻にセットする後撃針方式だと、カートの中に物を詰めて発火の力によって詰め物を前方へ飛ばせるからです。

これに対し、デトネーターを用いる方式であれば、

発火のためにはデトネーターが必要

デトネーターを保持するためにインサートも必要

デトネーターとインサートがあるから弾は飛ばせない

となりますから、改造防止策として極めて効果的かつ合理的です。
つまりデトネーターこそ、モデルガンが武器にならないための重要なパーツであり、モデルガンが健全なホビーとして発展してほしいという小林さんの願いが込められているのだと思います。

…という話を、モデルガンのモの字も知らない人に分かってもらうためには、一体どこから説明を始めれば良いのか悩みますね。特にDMMのような一般企業に、このような特殊な物を正しく理解してもらえるかは分かりません。
一般企業の一次判断としては正しいとも考えられますし、文句を言っても仕方ないので、自分としては可能な限り丁寧に説明し、正しく理解してもらえるように努めていこうと思います。

3Dプリンターによるチタン製のデトネーターを作った例が過去にないので、今後も予想だにしないトラブルが発生するかも知れませんが、その時のために出来る事は、「絶対に大丈夫な物しか作らない」事です
このブログでも繰り返し述べている事ですが、トイガンには、(特に金属で)「作って良いパーツ」と「作ってはいけないパーツ」があり、3Dプリントで手軽にパーツ類が作れるようになった以上、クリエイターも買う側も、銃刀法を遵守し、業界自主規制も尊重する義務があります。
自分も3Dプリンターによる違法なパーツ製造を行う者が現れないよう、積極的に注意喚起して行きたいと思います。
  

Posted by T.K.Red at 21:53Comments(4)DMM.make出品

2017年08月06日

カート立て


カートリッジスタンドを作りました。
カートに火薬をセットする際、テーブルに並べてやるとカートが倒れたりして、地味にやっかいです。
実弾用のアモケースを使うという手もありますが、底が深くてオープンカート以外ではやりにくいです。MTMの50発用とかは、フタが自然に閉まってくるし…。

というわけで、モデルガンのカートにサイズを合わせ、3Dプリンターで作りました。

.45の16発用です。
閉鎖カートの場合にはそんなにバカスカ撃つわけではないので、2マガジン分も作れれば十分でしょう。

設計は直方体に凹みを作るだけなので簡単だと思っていましたが、コスト削減のために裏側を肉抜きしました。

これが意外と難しかったです。大変とか面倒くさいとか言うよりも、どうやってこの形を作るか?と、頭を捻る感じです。

9mm用も作りました。

地味ですが、こういうものがあるだけでカートのセットが少しずつ楽になります。
  

Posted by T.K.Red at 21:24Comments(5)DMM.make出品

2017年07月09日

デトニクス用ダブルキャップデトネーター

今年は3Dプリントによる、チタン製のデトネーター作りを研究しています。
CAWのデトニクスでPFCを使用するためのデトネーターは先日紹介しましたが、お次はBWCのダブルキャップカート!

このカートを使用するための中空デトネーターです。
コンパクトガバにダブルキャップの組み合わせはワクワクします。

というわけで、製作したデトネーターがこちら。

形状はご覧の通り、下はMGC/CAWのそれと同等で、先端がBWCカートに対応する形状、そして内部は貫通しています。


銃側の加工箇所は、エキストラクターの爪を削ってBWCカートのリムに最適化するぐらい。
また装填時にストーブパイプジャムが起きがちだったので、マガジンリップを少し締めました。
そしてBWCのカートはややパワーが強いので、リコイルスプリングガイドに、GM-7用のリコイルバッファーを装着。


使用するモデルガンは、ABS製のシルバーモデルとしました。HW製のブラックモデルでは、スライドが破損する可能性が高く、またパーツ供給も安定していませんので、パワーの強いカートはなるべく避けたいところです。

で、その発火ですが、先に説明しておきますと、発火性能や作動についてはほとんど問題ないのですが、ひとつ想定外の出来事がありました。
それは、新品のデトネーターを使用すると、プロップパウダーを使用したような、強いマズルフラッシュを発するのです。

このデトネーターはチタンの粉末をレーザー焼結によって固めて成形しているのですが、成形時にはサポート材と呼ばれるチタン製の支えが必要となります。建設現場の足場のようなものです(ちょっと違うけど)。完成後は業者のほうでそれを取り除いて出荷してくれるのですが、ホール内部はこのチタンのサポート材が完全に取り切れていないものと想像されます。その残ったチタンが粉末状となり、発火すると燃えるのだと思います。
調べると、完全に固まったチタンは耐熱製も優れていて燃える事はありませんが、粉末のチタンは確かに燃えるようです。マグネシウムほどではありませんが、結構な閃光です。

デトネーター完成後、まもなくの状態で発火。

ご覧の通りです。約30発ほど発火した後に撮影した画像ですので、これでもやや抑えられています。


70発ほど発火したデトネーター。

まだ火花がほとばしっています。


約120発ほど発火したデトネーター。

やっと納まってきた感じです。

撮影しているシチュエーションが違うので、純粋な比較にはなっていませんが、雰囲気はお分かり頂けるでしょうか?最初の写真と比較すると、120発目の写真はショボく見えるかも知れませんが、これでもスゴイ迫力です。
やはりコンパクトガバにダブルキャップは迫力あります。

チタン製のデトネーターはこれまでに何本も試作していますが、このようなフラッシュホール型の貫通タイプはどれも同様で、しばらくは強いマズルフラッシュを放ちます。貫通していない従来型のデトネーターではそのような事はありませんから、やはり貫通型は内部に残りカス(?)のような物があるのだと思います。そしてこれは水洗いやブラシなどで擦るぐらいでは取れないので、半分固まっているような状態なのでしょう。たぶん。

3Dプリント製のデトネーターも、チタン製のデトネーターも過去に例がないため、参考にできる物がありません。また自分は焼結金属やチタンの性質などに関しても全くの無知なので、本当に手探り状態です。
完成直後に強いマズルフラッシュを放つデトネーターがアリか?ナシか?の判断もつきかねますが、ひとりで臨床試験をやっていても仕方がないので、とりあえずDMM.makeで販売してみる事にします。
かなりの数を発火しても変形や崩壊はないので、使用に際しては問題ないはずです。

ご興味のある方で、上記のような事情をご理解頂ける方は、↓よりご注文ください。
http://make.dmm.com/shop/180012
後日、発火動画も撮影しようと思います。
  

Posted by T.K.Red at 14:48Comments(0)DMM.make出品

2017年06月10日

エボカート用ローダー完成&販売


今年に入ってから、タナカのオート用カートリッジに5ミリキャップを一気に15発装填できるローダーを開発してきましたが、ようやく完成しました。



試作品をこのブログで紹介した際に、「ぜひ欲しい」というありがたい声を複数頂戴していました。
Vショーなどのイベントで販売する事は可能ですが、それだけだと東京近郊以外に住んでいる方は入手できません。
ネットショップのような通販ビジネスをやるバイタリティはないので、どうしようかと考えていたところ、DMM.makeが面白いサービスを提供している事を知りました。

DMM.makeは、こちらから設計データを送ると、それを3Dプリントして郵送してくれる、いわゆる3Dプリントサービスなのですが、それを「出品」する事もできるのです。

こちらが設計した3DデータをDMM.makeにアップしておく

それを見た人がDMM.makeに注文

注文を受けたらDMM.makeが3Dプリントして注文者へ発送(送料無料)


つまり、こちらはデータをアップしとくだけ。造形も発送もDMMがやってくれるし、注文を受けてから造形なので在庫も持たない。注文者の個人情報はこちらに来ないので、その点も安全。そして送料無料…とイイ事ずくめ。
ユニクロがオリジナルデザインのTシャツを、同じような方法で販売できるサービスを行っていますから、これは新しいビジネススタイルなのでしょう。
DMM.makeにはエアガンのパーツを出品している人は結構いるようで、他には鉄道模型やカメラのアクセサリーなどが多いようです。3Dプリントはあまり大きな物は作れませんから、模型のような物に適しているのだと思います。

とにかく、DMM.makeのクリエイターズマーケットにショップサイトを作りました。
アドレスは↓です。
http://make.dmm.com/shop/180012

注文を受けてから造形するので、一般的な通販よりは届くまでに時間がかかりますが、それでも1週間程度です。ご興味のある方はぜひご利用ください。

また今後も便利グッスを出品していきますし、何度か紹介しているチタン製のデトネーターをはじめとしたカスタムパーツも出品予定です。

思えば、パテと純正ローダーを貼り合わせて作った試作初号機、


初めて3Dプリントに挑戦した試作2号機、


夢の15発一発装填を可能にした試作3号機、


そして今回の完成品


…と、順調に進化を遂げられたのも、くすのき工芸さんや名古屋のフォートレスさんなど、たくさんの方からアドバイス、ご意見、激励を頂いたおかげです。
この場を借りて御礼申し上げます。
  

Posted by T.K.Red at 22:24Comments(11)DMM.make出品