2021年06月16日

S&W M59レストアその3

MGCのS&W M59レストアの続きです。
前回は汚れを落としましたので、今回は外観の仕上げ直しです。

スライドの側面などに傷はあるのですが、完璧にキレイにするのは大変なので、そこまでするつもりはありません。まあ傷も歴史という事で。
S&W M59レストアその3
それにしてもエジェクションポートがボコボコです。

ストーブパイプジャムでこうなったのでしょうか?
これは少し修正しておきます。
S&W M59レストアその3
完璧には修正できませんが、みっともなくない程度にしました。

S&W M59レストアその3
バレルのチャンバー入り口もボロボロ。

S&W M59レストアその3
ここはフィーディングに影響するところなので形を整えて磨きます。

S&W M59レストアその3
…あんまり変わらない気がするけど(笑)、まあフィーディングがスムースならOK。

S&W M59レストアその3
イモネジはサビサビなので、ステンレス製の物に交換。
これでもうサビないでしょう。

グリップスクリュー。
S&W M59レストアその3
使用には問題ないですけど、ボロっちいのでちょっとキレイにしましす。
S&W M59レストアその3
表面を磨いてから塗装します。

S&W M59レストアその3
退色したほかの金属パーツも一緒に塗装。
塗料は俺の定番、ミッチャクロン→ブラックスチール→ダークパーカーです。

S&W M59レストアその3
一部パーツは焼き付け塗装をしました。
もちろんファインスプレーブラッセン→アトム耐熱スプレーの二度焼きです。

S&W M59レストアその3
コントロールレバー周辺もヒドい有様。
なんでこんな事になるのか(笑)。
ある程度の傷は歴史という事で許容できますが、これはやはりダメです。

S&W M59レストアその3
ボコボコの表面を平らにすべく削りはじめたところ、そのカスはアロンアルファのような臭いがします。
それで何となく理由が分かりました。

実は、コントロールレバーを制御する小パーツ、、、
S&W M59レストアその3
ここに入るべき小さなスプリングとベアリングボールが紛失しているのです。
これがないとレバーがプラプラしてしまいます。
で、プラプラしないようにレバーをスライドに接着剤で貼りつけたのではないかと思うのです(笑)。
前にも書きましたが、この銃はもともと父の所有物で、自分が子供の頃に譲り受けたのです。親父がやったのか、ガキの頃の自分がやったのか…。どちらにしても許せませんね。

足りないスプリングとベアリングは、どちらも3ミリ径の物を東急ハンズで買ってきました。
S&W M59レストアその3
スプングは2〜3ミリカットします。
ボールは40個入り。。。こんなにいらない。。。

S&W M59レストアその3
寸法バッチリ!
組み込んで動かしてみると、クリック感も復活です。

S&W M59レストアその3
見た目もまあ、許容範囲でしょう。
やっぱり完全にキレイにはできません。

謎のスムースグリップ。
S&W M59レストアその3
こういうオプションパーツがMGCかサードパーティーから発売していたのかと思ったんですがね、、、
S&W M59レストアその3
裏を見ると何やら鉛筆で下書きした跡があるし、削り方も荒すぎ。
どう見てもお手製ですよねコレ。
しかし父はこういう工作をする人間ではないので、ホント謎です。
ちなみに父は辛うじて健在ですので、今度聞いてみます。

よく分からないですが、レア物でもなさそうなのでテキトーに亜麻仁油を塗り込んでおきます。
S&W M59レストアその3

これでだいたいお掃除と仕上げ直しは終了ですが、まったく手を加える必要がなかったバーツが、
S&W M59レストアその3
リコイルスプリングガイド。
約40年前の製品、発火しっぱなしで掃除した形跡もなし。それなのにリコイルスプリングガイドだけはわずかな擦り傷があるだけでピカピカ!スゴくないですかコレ。
特殊なコーティングがされているんでしょうか。

というわけで、各所にシリコンオイルをさして組み上げます。
S&W M59レストアその3
謎グリップも、オイルで仕上げたらちょっと味がある(笑)。

S&W M59レストアその3
外装の小傷などはほとんど諦めたので劇的に美しい見た目になったわけではありませんが、ザラザラだったフレームはツルツルになり、ギシギシ動いていたスライドはスルスル作動するようになりました。

しかし、この木グリだとあまりM59っぽくありませんね。
M459からグリップを拝借して換装。
S&W M59レストアその3
やあやあ、やっぱりM59はコレですね。
シビれるカッコよさです。

S&W M59レストアその3
作動重視の発火マシーンとして設計されているので、ショートリコイルはオミットされています。
まさにMGC。小林イズムの化身と言っても良いかも。

S&W M59レストアその3
父は箱も残していました。
発泡スチロールの特製ケースと黒バレルは、初期の仕様らしいですね。
という事はやはり40年物。
次は発火調整です。


同じカテゴリー(モデルガン)の記事画像
X-PFC搭載M9/92FS
ハイパワーのシアースプリングを弱める
スモルトVer.3スクエアバット
イングラム用エクステンションバレル
GM-7のリアサイト用ネジを探す&10-8風サイト製作
M9がハイパワーとカート共通化?
同じカテゴリー(モデルガン)の記事
 X-PFC搭載M9/92FS (2024-03-28 16:14)
 ハイパワーのシアースプリングを弱める (2024-02-03 01:02)
 スモルトVer.3スクエアバット (2024-01-21 21:39)
 イングラム用エクステンションバレル (2024-01-15 23:24)
 GM-7のリアサイト用ネジを探す&10-8風サイト製作 (2023-11-25 00:18)
 M9がハイパワーとカート共通化? (2023-10-29 23:55)
この記事へのコメント
M59いいですねー。
MGCが元気な頃が懐かしいです。
当時、小学校高学年から中学生位の時期でしたので購入することが
できなくてGun誌の広告を食い入るように見ていた記憶があります。
2年前位に未発火の固体をやっと入手致しました。
固定スライドのガスガンに付けていた木製グリップを付けてみたいと思っています。まずはガスガンを探さないと...。
レストアが終了したらお父様にぜひお見せください。
Posted by je at 2021年06月19日 09:05
>jeさん
M59のツートンは15,000円だったらしいですから、当時のモデルガンの物価から考えるとかなりの高額モデルですよね。
今の価値観では5倍以上?
ガスガンの木グリ見つかれば良いですね!
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2021年06月20日 23:30
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。