2016年04月27日

マルシンガバのスライドストップ不良

マルシンガバのスライドストップ不良
最近、少しずつ調整しているマルシンのガバメントです。
今日はスライドストップに関して。
結構な頻度で、最終弾発火後にスライドストップがかかりません。
マガジンの問題や、ブローバックのパワー不足など色々と原因は考えられますが、私の個体でよく発生しているのは、
マルシンガバのスライドストップ不良
発火しているうちに、スライドストップレバーが浮いてきてしまう現象です。この状態ではスライドストップはかかりません。

なぜこのようにレバーが浮いてきてしまうか考えてみたんですが、
マガジンにカートが多く入っていると、カートを送り出す瞬間に弾頭側が下がる、つまりおじぎする形になります。
マルシンガバのスライドストップ不良
この時に弾頭部分がスライドストップレバーと接触、外側へと押しているのではないかと思うのです。
しかもこの瞬間、スライドがどのような位置にあるかと言うと、
マルシンガバのスライドストップ不良
ちょうど分解用ノッチとレバーが合わさるタイミングなのです。おそらく、これによってスライドストップレバーが外れてしまうのでしょう。
ちなみにコマンダーはノッチの位置がフルサイズガバとは異なるので、たぶん大丈夫だと思います。

スライドストップレバーを射手側から見た画像です。
マルシンガバのスライドストップ不良
矢印の部分がカートに当たって左側へ押されていると思われます。

で、MGCのスライドストップレバーがどうなっているか見てみると、
マルシンガバのスライドストップ不良
問題の箇所が大きくえぐられていて、カートと接触しないようになっています。さすがです(GM-7も同じ)。

というわけで、MGCのをお手本に削りました。
マルシンガバのスライドストップ不良
少々いびつですが(笑)、自分用なのでこんなところです。ここまでやらなくても、少し削って当たりを浅くするだけでも効果はあると思います。
素材自体は固い物ではないので、結構サクサク削れました。

これでスライドストップレバーが抜ける事はなくなりました。
完動まであと一歩です。
マルシンガバのスライドストップ不良


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この記事へのコメント
小さな加工ですが、大きな効果がありますね。
Posted by とんぼ at 2016年04月30日 02:04
私、古いサイド発火のガバをさわったらスライドストップのフレームに入った所が全て崩れ崩壊してしまいました。やはりパーツか本体か買い替えていかないとダメですね。それで最近マルシンのPFCカートは長くしてしまい、逆に不調になっていると聞きました。もしご存知でしたらご教授ください。 あ・スライドストップがコマンダーと共用でないと初めて知りました。いつもありがとうございます。
Posted by 目から鱗 at 2016年04月30日 11:56
>とんぼさん
モデルガンの調整は、小さな加工の積み重ねですね。そして最初からそういう細かい部分もきちんと
考えられているのが、小林さんの設計。まさに教科書です。

>目から鱗さん
崩壊したのは、この記事で加工している部分という事でしょうか?
亜鉛合金(たぶん)は、経年劣化が著しいと言いますし、スライドストップは特によく動く箇所ですし、
火薬カスなども浴びやすい位置なのでダメになってしまったのかも知れませんね。
昔の事はあまり詳しくないのですが、PFCは最初からリアルサイズだったと聞いていますので、長さに
変更はないと思います。MGCの話ではないですか?
ただ、マルシンはよくカートの仕様を変更するので、大昔のものと比べると、異なる点もあるかも知れません。
ちなみにコマンダーとフルサイズガバで異なるのは、スライドの窪みの位置で、スイライドストップレバーはコマンダーと共用です。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2016年04月30日 19:04
大感謝です(≧ω≦)

最近、マルシンのコマンダーHW完成品を購入しました。

慣らしで、手動排莢を何度か繰り返していたのですが、T.K.Redさんと同じく、何発かカートの装填・排莢をしていくとスライドストップが徐々に外側へ押し出され、最終弾を排莢してもスライドストップがかからない症状が出ていました。

(ちなみに、私の購入したコマンダーはスライドとフレームの上下にクリアランスがあるためか、分解用ノッチの位置に関係なくスライドストップが押し出され、外れてしまうようでした)

どうしたものかと悩んでいたところ、T.K.Redさんの記事を拝見し、私も早速スライドストップの加工を行いました。

MGCのGM-5用スライドストップの形状を参考にクラフトヤスリの半丸で削り取り、また、マガジンフォロワーとの接触部分もギリギリまで削り、カートとの接触を極力抑えるようにしました。

結果、装填・排莢を繰り返しても、カートがスライドストップと接触し、外側へ押し出されるような現象はゼロになり、最終弾排莢後はスライドストップがきっちり機能し、ホールドオープンするようになりました。

僅かな調整で快調作動、素晴らしいです!

教えて頂き本当に助かりました。
また一段と愛着のある銃になりました。
本当にありがとうございます。

そして、改めて小林さんの設計が素晴らしいと感心しました
Posted by あかつき at 2017年05月24日 00:18
>あかつきさん
記事がお役に立てて何よりです。
コマンダーでも同じ症状が出るのですね。そのような情報も貴重です。
マルシンのガバ/コマンダーは、比較的安価で発火が楽しめるモデルガンなので、快調作動のための情報は、
なるべく発信していきたいです。
小林さんの設計が素晴らしいというのは同感です。発火モデルガンの教科書ですね。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2017年05月26日 13:49
 
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