2016年01月03日
タナカM9、オープンカートへの挑戦2
今日はタナカ製M9のオープンカート化の続きです。
先日の記事の中で、「デトネーターの全長は62mmで正解」と書いたにもかかわらず、いざ発火すると「バーストが頻発」と書いているのは、矛盾していると感じるかも知れません。バーストの原因はデトーターの長すぎが原因である事が多いからです。
デトネーターの長さは正しいのにバーストが発生するとしたら、その原因としてまず考えられるのは「カートストッパーが適切でなく、カートが奥まで入りすぎている」という事が挙げられます。今回もこれは否定できません。今のところカートストッパーは針金をコイル状に巻いて作った仮のものだからです。
もうひとつ、オープンデトネーター方式ならではの要因もあります。
CPやPFCなどの閉鎖系カートを発火した時、デトネーターは前方(マズル側)へ押されるように力が加わりますが、オープンデトネーターの場合は、後方(射手側)へ引っ張られる事もあるようです。
これはデトゴムが膨らむ事で発火ガスをシールし、カートが後退しはじめた後、膨らんだデトゴムがカートの内側に張り付いて、一緒に引っ張られているのではないかと想像します(単に、インサートにぶつかって跳ね返っているだけかも知れませんが)。もちろん、デトネーターはイモネジで固定しているので、引きずり出されるのは固定用溝の幅だけという事になりますが、それでもスライドの閉鎖による衝撃は強いですし、デトネーターの先端は非常に高温になっていますから、少しでも火薬に触れれば暴発する可能性は高いと考えます。
前回、バーストした後のチャンバーを覗くと、デトネーターが後方へ飛び出して来ているのが確認できましたし、同じ現象はグロックでもありました。
閉鎖系カートのように前方へ押される場合は、バレル内のインサートがその動きを受け止めますが、後方へ引っ張られた場合にデトネーターの動きを止めるのはイモネジです。そしてイモネジに横方向の力が加わると、バレルのネジ穴が変形してしまいます。それは困るので、やはりデトネーターが引っ張られるという現象を、根本的に解決すべきなのでしょう。GM-7ではそのような現象は起きないので、各所のバランス調整がうまくいけば可能なのだと思います。
前置きが長くなりました。2回目の発火実験です。
前回との変更点は、
1)リコイルスプリングをGM-7用の弱いものへ変更
2)デトゴム固定用のワッシャー及びEリングを装着しない
の2点です。
いずれもデトゴムへの負担軽減が目的です。デトゴムの負担が軽減されれば寿命が延びて嬉しいのはもちろん、その他にも発火時にカート内の圧力が弱まり、前述したようなデトネーターが引っ張り出される現象も起きなくなるのではないかと考えての事です。
ちなみにワッシャー、Eリングを装着しなくても、デトゴムが先端から抜ける事はありません。
結果。
バーストは減り、前回に比べてパワーが安定しているように感じた。
ただし、デトネーターが引っ張られる現象は何度か発生。これはデトネーターの固定用溝の幅を、イモネジに合わせてタイトにし、遊びをなくすしかないか?
またリコイルスプリングを弱くしたことで、閉鎖不良が起きるようになった。具体的にはマガジンからチャンバーへ送り込む際にスライドが止まってしまう。これはマガジンリップを広げる事で解決できるか?それでダメならフィードランプをもっと削る必要があるかも。
オープンカートは色々と難しいです。しかし完成すればカートのセッティングの手間が大幅に省け、手軽にパンパン撃てるので頑張りたいです。
先日の記事の中で、「デトネーターの全長は62mmで正解」と書いたにもかかわらず、いざ発火すると「バーストが頻発」と書いているのは、矛盾していると感じるかも知れません。バーストの原因はデトーターの長すぎが原因である事が多いからです。
デトネーターの長さは正しいのにバーストが発生するとしたら、その原因としてまず考えられるのは「カートストッパーが適切でなく、カートが奥まで入りすぎている」という事が挙げられます。今回もこれは否定できません。今のところカートストッパーは針金をコイル状に巻いて作った仮のものだからです。
もうひとつ、オープンデトネーター方式ならではの要因もあります。
CPやPFCなどの閉鎖系カートを発火した時、デトネーターは前方(マズル側)へ押されるように力が加わりますが、オープンデトネーターの場合は、後方(射手側)へ引っ張られる事もあるようです。
これはデトゴムが膨らむ事で発火ガスをシールし、カートが後退しはじめた後、膨らんだデトゴムがカートの内側に張り付いて、一緒に引っ張られているのではないかと想像します(単に、インサートにぶつかって跳ね返っているだけかも知れませんが)。もちろん、デトネーターはイモネジで固定しているので、引きずり出されるのは固定用溝の幅だけという事になりますが、それでもスライドの閉鎖による衝撃は強いですし、デトネーターの先端は非常に高温になっていますから、少しでも火薬に触れれば暴発する可能性は高いと考えます。
前回、バーストした後のチャンバーを覗くと、デトネーターが後方へ飛び出して来ているのが確認できましたし、同じ現象はグロックでもありました。
閉鎖系カートのように前方へ押される場合は、バレル内のインサートがその動きを受け止めますが、後方へ引っ張られた場合にデトネーターの動きを止めるのはイモネジです。そしてイモネジに横方向の力が加わると、バレルのネジ穴が変形してしまいます。それは困るので、やはりデトネーターが引っ張られるという現象を、根本的に解決すべきなのでしょう。GM-7ではそのような現象は起きないので、各所のバランス調整がうまくいけば可能なのだと思います。
前置きが長くなりました。2回目の発火実験です。
前回との変更点は、
1)リコイルスプリングをGM-7用の弱いものへ変更
2)デトゴム固定用のワッシャー及びEリングを装着しない
の2点です。
いずれもデトゴムへの負担軽減が目的です。デトゴムの負担が軽減されれば寿命が延びて嬉しいのはもちろん、その他にも発火時にカート内の圧力が弱まり、前述したようなデトネーターが引っ張り出される現象も起きなくなるのではないかと考えての事です。
ちなみにワッシャー、Eリングを装着しなくても、デトゴムが先端から抜ける事はありません。
結果。
バーストは減り、前回に比べてパワーが安定しているように感じた。
ただし、デトネーターが引っ張られる現象は何度か発生。これはデトネーターの固定用溝の幅を、イモネジに合わせてタイトにし、遊びをなくすしかないか?
またリコイルスプリングを弱くしたことで、閉鎖不良が起きるようになった。具体的にはマガジンからチャンバーへ送り込む際にスライドが止まってしまう。これはマガジンリップを広げる事で解決できるか?それでダメならフィードランプをもっと削る必要があるかも。
オープンカートは色々と難しいです。しかし完成すればカートのセッティングの手間が大幅に省け、手軽にパンパン撃てるので頑張りたいです。
Posted by Red at 20:40│Comments(3)
│モデルガン
この記事へのコメント
こんばんは。
毎回、研究熱心に脱帽です★
頑張って下さいね!
楽しみにしてます。
毎回、研究熱心に脱帽です★
頑張って下さいね!
楽しみにしてます。
Posted by シリーズ70 at 2016年01月04日 00:08
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます!
本年も宜しくお願い申し上げます!
Posted by コバ at 2016年01月04日 15:47
>シリーズ70さん
亀の歩みで研究しているので、なかなか結果は出ません(^^;;;
>コバさん
あけましておめでとうございます。
今年も色々と教えてください。
さっそく、コバさん向きの記事をアップしました。
亀の歩みで研究しているので、なかなか結果は出ません(^^;;;
>コバさん
あけましておめでとうございます。
今年も色々と教えてください。
さっそく、コバさん向きの記事をアップしました。
Posted by T.K.Red at 2016年01月05日 23:05