2022年03月07日

モデルガンヒストリカルノート

モデルガンヒストリカルノート
3月3日に、ホビージャパンより新しいムック『モデルガンヒストリカルノート』が発売されたので購入しました。
モデルガン関連の書籍は数年ごとに発刊されており、前回は2018年の『モデルガンクロニクル』でした。今回発売された『モデルガンヒストリカルノート』は、前書『モデルガンクロニクル』の続編と言って良いでしょう。

くろがねゆう氏によるビンテージモデルガンの紹介記事が、旧Gun誌やGun Professionals誌から再掲載されているのは共通しています。
その他にモデルガンを取り巻く歴史について特集されているのも同じなのですが、前書『モデルガンクロニクル』では、戦後間もなく海外製の玩具を販売した事から始まり、その後のモデルガンの発展、法規制、樹脂化、そしてS&W M59でモデルガン人気が絶頂を迎えるところまで書かれていました。

そのM59を表紙に据えた『モデルガンヒストリカルノート』では、トイガンの主役がエアガンに取って代わられる80年代からの歴史が綴られています。
巻頭から紹介されているのは、エアガンのSS9000と、マルゼンKG9。モデルガンのムックでありながら、エアガンの歴史も詳細に書かれているので、エアガンファンにもお薦めしたい本です。『モデルガンクロニクル』と併せて読めば、日本におけるトイガンの歴史教科書となる、非常に資料的価値のある2冊です(※『モデルガンクロニクル』は、MGC創業者の神保氏からの指摘を受け、『Gun Professionals』2019年5月号に一部訂正する記事が掲載されています)

自分はこの『モデルガンヒストリカルノート』のほうがリアルタイム世代なので、非常に興味深く読み進めているところです。

“なぜモデルガンはトイガンの主役ではなくなったのか?”
それがこの本のテーマと言ってよいかも知れません。しかしその答えは、本の序盤に的確に書かれています。

「銃の形をした模型、または玩具を手にしたとき、そこから弾が出て欲しいと思う人は、弾の出ないモデルガンを好む人よりずっと多い。」

当たり前の事ですが、とても説得力のある的を射た文章です。
しかし最後には、「それでもモデルガンは消えなかった」という言葉で締めくくられており、間もなく発売されるタナカの新製品モデルガン・R8の雄姿が表3(裏表紙の裏側)を飾り、今も続くモデルガンの息吹と未来を感じさせる本に仕上がっていると思います。
おすすめです。


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