2020年08月03日

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE

毎月1挺モデルガンを買うシリーズ、7月分を先日アップしたばかりですが、もう8月分です。
実際には7月31日に買ったんですが、8月分とさせてください(笑)。
延期になっていたタナカの新製品、デザートイーグル.50AEがついに発売になったのです。
毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
いや〜、仕上げて来ましたねタナカさん!
外観、作動性能ともに抜群!これは驚異の完成度です。
すでにネット上もお祭り状態。モデルガン業界もまだまだ希望がありますね。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
デザートイーグルを象徴するマズル周り。
ド迫力の銃口に、ライフリングも特大です。
バレルは強化樹脂との事で、P226EVO2に採用されている素材と同じでしょうか?バレル以外はHW製で1キロオーバーの重量級です。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
IMI製デザートイーグルの実銃通りにシャープな刻印が入っています。
表面の仕上げも丁寧です。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
ホールドオープン。
規格外の後退量でこれまたド迫力。
発火すると、このストロークでドカドカ動くわけです。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
アサルトライフルのようなロータリーボルトの形状が再現され、その下には特大カートリッジ。
モデルガンならではの胸が高鳴る光景です。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
強烈なブローバックの衝撃を受け止めるビーバーテールは破損の不安がありますが、過去に発売されていたデザートイーグルのモデルガンと比べると、窪みが大きくなっているほか、厚みが1mm増しているという情報をネットで見ました。
別パーツによる補強や緩衝はありませんが、対策はされているようです。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
このモデルガンが発表された時から注目していたのがカートリッジです。
.50口径はやはり特大。しかしアルミ製なので、驚くほど軽いです。初めて持った時、本当にビックリしました。
弾頭部分が銅色のアルマイト(?)で、見た目もカッコイイですね。
ちなみに予備カートは7発セットが7,000円也。
1発1,000円!
値段も規格外ですが、その高価なカートが1マガジン分の7発標準で付いています。太っ腹!

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
カートリッジの構造。
スリーブもアルミ製です。EVO2カートはケースがアルミでもスリーブは真鍮でしたので、今回もきっと真鍮だと思っていたので、良い意味で裏切られました。
そしてスリーブのアルミ化が、カート全体の軽量化に大きく貢献しています。
ちなみにスリーブを用いるのはパラカートから続くタナカ伝統の方式ですが、しかし今回のカートは従来のタナカのカートとはやや異質です。
どこが違うかと言うと…
毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
このように、最初にスリーブをケースに入れ、然る後プライマー(アンビル)や火薬、Fピン(トップ)をセットするのです。
従来のタナカのカートは、まずスリーブ側を組み立ててから、それをケースにセットするという順番です。
最初にスリーブを入れるのなら、CPカートとほぼ同じですね。
ならば別に2重構造にしないで、スリーブを廃してケースを厚くすればイイのではないかとも思いますが、耐久性や気密性、ピストンストローク、メンテナンス性などでアドバンテージがあるのかも知れません。
単にタナカのアイデンティティかも知れませんけど、この辺はよく分かりません。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
ブレット部分を締めた後に、ローダーを使ってFピン(トップ)を押し込む必要があります。
普通のカートではこれをしなくてもあまり問題ありませんが、この.50AEでは必須です。
おそらく、普通のカートよりもストロークが長いため、これをやらないとチャンバー内でデトーターに押し込まれた時、Fピンと火薬の間の空気圧が高くなりすぎてしまうのだと思います。気圧が高すぎると、閉鎖不良や不発が発生します。
事前にローダーで押し込んでおけば、発火までの間に徐々に空気が抜けて通常の気圧になります。
万一ローダーを紛失した場合は、一度全弾手動で装填/排莢をすると良いでしょう。

購入した日に、YouTubeライブで開封〜初発火の模様を生配信しました。
毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
ライブ配信では2マグだけの発火でしたが、全弾パーフェクトに作動し、驚異の発火性能を見せつけられました。
リコイルは重く素早いスライドの動きで、ドンッ!というショックを感じます。
文字通りの箱出し快調です。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
その後も発火テストを行ってますが、ノートラブルです。
この巨大なカートが真鍮製だったら、排莢もボトッと落ちる感じでしょうが、超軽量アルミカートのこと、スポーーーンと気持ちよく飛んでいきます。
発火音はバレルが長い事もあってか、それほど大きな音ではありませんが、強烈なリイコルショックのおかげで、迫力不足という感じは一切しません。
9月発売予定のダブルキャップカートで撃ったら、一体どれほどの迫力になるのか、非常に楽しみになります。

毎月1挺買う!デザートイーグル.50AE
このデザートイーグル.50AEは発売前から注目度が高く、予約数がメーカーの想定を超え、延期にならなければ発売日に予約全数を納品できない事態になるところでした。
その期待に応える見事な仕上がりで、発売直後からツイッターではDE祭り状態です。モデルガン業界では久々のヒット作と言って差し支えないでしょう。
タナカからデザートイーグルが発表された時、その機種選定にネガティブな意見も聞かれましたが、結果がすべてです。タナカの勝ち。

おそらく初めてのモデルガンにデザートイーグルを選んだ人も多い事でしょう。
タナカも、これがエントリーモデルになるという事は十分意識しているようです。
その現れが、調整不要の快調作動、1マガジン分のカート付属、3万円代前半という価格設定なのだと思います。実際、銃本体にプラス1,000円で火薬とマルイのシリコンオイルを買うだけで、この迫力を体感できます。今後モデルガンの世界への門戸となる重要な製品となるでしょう。

そしてマニアの方々には説明するまでもありませんが、この製品の原形がハドソン産業にあるという事は紛れもない事実であり、ハドソンの功績も忘れてはいけません。
それに数多くの改良やアイディアを盛り込み、驚異の発火マシーンに昇華させたタナカの手腕には脱帽。ここまで仕上げて来たのだから、もはや単なるリバイバルとは言えません。
あとはこの快調さが長く続いてほしいのと、破損しない事を祈るのみです。


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この記事へのコメント
配信お疲れ様でした。ホントに快調に動いてましたね~ 自分のは諸事情で木曜の入手になりそうですが、楽しみです。 ツイでスライド後部の破損も報告されてますので耐久性がちょい心配ですが、壊れたら直しながら撃ちまくりたいです。ともかく箱だし完動は凄いと思うし、これを機にモデルガン・ブームが起きたらいいですね~
Posted by momo1911momo1911 at 2020年08月03日 18:46
自分も早速発火しましたが絶好調で逆に調整のし甲斐がないですね(笑)
なんで一足先にWキャップ仕様にして動画でも作ろうかと目論んでたのですが普通のCPにするとなぜかパワーダウンしてうまく動きませんでした。
.44と比べても明らかにストロークが長いのに不思議です。
この純正カートが如何に高性能かと思いました。
おとなしく純正のWキャップカートを待ちます。。。
Posted by 1911tac1911tac at 2020年08月03日 20:43
> momo1911さん
ライブで箱出しで、完璧作動は自分でも驚きました。
スライド後端中央にクラックが入ったというツイートは自分も見ました。
今後も同様の報告が増えるかどうかは分かりませんが、今般の販売数を考えるとハズレ個体だったかも知れませんね。
タナカは半年は新製品のパーツを販売しませんので、該当の破損個体はタナカに送って修理対応という事になるわけですが、この時期なら初期不良扱いになると思います。
本当に、これを機にまたモデルガンが盛り上がってほしいですね〜。

>1911tacさん
やはり快調作動ですか!
CPにするとパワーダウンするとは興味深いですね。
単純にFピンをBWCやZEKEのものにするという方法も考えたんですが。
とりあえずしばらくは純正で楽しみましょう〜。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2020年08月04日 00:55
うちのは3マグ目でスライド後端にクラック入りました。
そのまま5マグ発火しましたが、クラック入っても発火性能には影響無いですね。
それ以上広がる感じでもないし。
それよりテイクダウンレバーの当たるバレルの根本の変形がヤバいです。
バレルがちょっと前にずれるくらいに変形してきてます。
ハドソンでは大丈夫だったのに~…
そのうち鉄ピンでも打ち込んでやろうかな…
Posted by evo7 at 2020年08月04日 20:05
>evo7さん
自分のも確認したら歪んでたんで基部強化してみました。
これでダメなら交換ですね。
https://d.kuku.lu/02ee352818
Posted by 1911tac1911tac at 2020年08月05日 11:57
>1911tacさん
縦に真鍮棒材入れて成形しようかと妄想してたんですが、さすがです!
evo2シリーズではバレル補強の追加が入ったんで、タナカが改良してくれると良いのですけど。
Posted by evo7 at 2020年08月05日 22:59
>evo7さん
これ多分他の個体でも起こりますよね。
改良は期待したいところです。
Posted by 1911tac1911tac at 2020年08月06日 06:19
>evo7さん
スライド後端のクラックは、ツイッターでも少しずつ報告が上がっていますね。
しかし3マグ目とか、1マグ目とか早い段階での症状のようですので、初期不良の可能性があると思います。
タナカは修理対応してくれるはずですから、ぜひ確認してみてください。
バレル基部は、確かにちょっと気になりました。
P226はビクともしてなかったので、やはり.50AEカートはパワーがあるのかも知れませんね。
自分も対策考えます。

>1911tacさん
モデルガンは発火時にバレルが前方へ負荷がかかるので、それを受け止めている箇所は対策が必須ですね。
そして、さすがの加工です!固い金属だと今度はテイクダウンレバー側がヘコみそうですが、真鍮なら大丈夫そうです。
自分も何か考えないと!
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2020年08月07日 00:18
スライド後端のクラックは、接着してペーパー掛けして黒染めして修復完了しました。
Fピンストップ上部のわずかなバリがスライドに強く当たった傷がありましたので、それが原因かも?ってことでFピンストップ上部を少し削りました。
再度割れないか発火してみます。
この件でタナカにクレーム入れるつもりはありませんよ?
破損するとむしろワクワクしながら直す人なんでw

タナカが破損対策でスライドもABSに変えてしまうのではないかと心配してます。
スライド軽くなるとBLKまで軽くなって持ち味消えそうなので、対策するなら他の方法でお願いしたいところです。
Posted by evo7 at 2020年08月07日 10:12
>evo7さん
ストライカーストップのバリの件、貴重な情報ありがとうございます!
DEオーナーは早急に共有すべき情報だと思いましたので、さっそく別記事を作成してアップしました。
ガバメントなどでも、スライド後端が破損するトラブルは、リテナーが原因である事が多いので、今回のクラックもおそらくこれが原因でしょうね〜。
evo7さんのように修復を楽しめる筋金入りの方は別ですが(笑)、この製品はビギナーも多く購入されているので、当方としてもなるべく情報は発信していきたいですし、メーカーにも丁寧な対応を望みます(スライドのABS化とかではなくて!)。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2020年08月07日 15:20
初めまして。カートのトップをヘキサゴンCPに替えるとリコイル少し強くなりました、
Posted by @sigeru at 2020年08月17日 02:21
>@sigeruさん
情報ありがとうございます!
ヘキサゴンのトップは若干短いはずですが、不発は起きませんか?
リコイルが強くなると、銃にも負担がかかるので、破損していないか小まめにチェックしてください。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2020年08月18日 01:09
 
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