2018年08月12日

GM-7バレル用フィードランプ

先日、GM-7バレルをMGCガバ(GM12)に移植する際にはフィードランプの増設か必要だという話を書きました。
その試作が完成。

金属でも作れますが、まずは樹脂製です。
強度的に問題がなければ、樹脂のほうが安いので耐久性も見たいところです。
背面にはネジ穴があり、デトネーターの固定によく使われるイモネジ(M3×0.5)をしめられるようになってます。


これをどのように固定するかというと、まずバレルのチャンバー下に穴を空けて貫通させます。


続いてその穴に、タップでネジ溝を切ります。


裏側(リンク側)からイモネジをねじ込んで行き、フィードランプを一緒に締め込みます。


原理はこんな感じです。バレルにネジ止めするわけです。

固定位置が大丈夫な事を確認したら一旦外し、バレルとフィードランプの接触面に接着剤を付けて再度ネジを締める事で確実に固定します。

フィードランプが付いたところで、あとは変換用のバレルリンク

これを付けて発火テストです。
確認したいのは、「固定したランプが外れないか」と、冒頭で書いた通り「樹脂の耐久性」です。

使用機種は
MGC/新日本模型のMEU。


以下のカートで発火しました。

オープンプラカート 50発
MGC・CPカート(真鍮) 12発
C-Tecマイルドキック 16発
イージーCPカート 16発
ポリマーCPカート 16発
BWCダブルキャップ 22発


以上、計132発ほど撃ちましたが、固定しているフィードランプは外れる事なく持ちこたえてくれました。
また樹脂製ランプの耐久性も悪くなく、金属である必要もなさそうです。

ランプの形状や角度は、以前GM12用のカスタムフィードランプを製作した時のデータを流用しています。
様々なカートが使えるように試行錯誤したので、どのカートでもフィーディングは問題ないのですが、アルミオープンだけは使用不可です。

カートの先端がシャーシの内側に当たり、どうしても止まってしまいます。
これを解決するには、シャーシを削るか、さらに張り出した形状の専用フィードランプを作るしかありません。

しかし、アルミオープン以外は、現存するあらゆる.45カートに対応できそうです。
マガジンリップ、リコイルスプリング、エキストラクターなどの微調整は必要な場合がありますが、デトネーターの交換で様々な種類のカートが使えるGM-7バレルの魅力を活かせるフィードランプになりそうです。

このフィードランプを作ろうと思ったのは、Vショーなどでモデルガンマニアと話している中で、需要があると感じたからです。
GM-7バレルをMGCのガバに付けたいと考えている人は多く、これまでも変換用のリンクを販売してきましたが、「フィードランプはどうすれば良いのか?」と聞かれると、先日書いたような内容を説明するしかありませんでした。結局、“自分でなんとかして”という事ですので、話を聞いてバレルの交換を断念される方もいます。
誰もがフィードランプを自作し、シャーシに穴を空けて固定できるような技術や環境、時間があるわけではないので、交換するだけでそのまま使える完成品のバレルを必要とする人がいるのです。

今回のフィードランプがうまく行けば、GM12のバレルを外してポン付けできるバレルをVショーなどで販売する事ができます。

とりあえず最初の実験は好成績でしたが、GM-7バレルには、今回穴を空けた箇所の付近が破損するという唯一の弱点があるので、もう少し耐久テストを続けたいと思います。
  

Posted by Red at 23:32Comments(2)モデルガン