2018年05月19日

ザ・スッピン


マルシンの新コンセプト商品、『組立キット ザ・スッピン』を購入しました!

メーカーで行う加工を省略するなどして、通常の組立キットよりもコストを抑えた製品です。第1弾はブローニング・ハイパワー。
その価格は、1万円切り。ショップでの実勢価格はなんと8千円台!とても安い!
マルシンのキットは(素組みでも一応OKとは言え)どのみちパーティングラインの処理や擦り合わせ、塗装などは行わなければいけないわけだから、多少工程が増えてもそのぶん安くしてくれるのはユーザーとしては大歓迎なわけです。

というわけで、この『スッピン』が発表されてから結構楽しみにしていたのですが、「どこまでスッピンなのか?」という不安もありました。特殊な工具や治具がないと仕上げられないほどだとさすがに困ります。


箱は最近のマルシンの定番、白い紙箱です。

開封。

パッと見は普通のキットと変わりません。


スライド、フレームを見ても、通常のキットや、パーツ注文で届くパーツとあまり違いがないようにも思えます。

しかしよく見ると、

マガジンキャッチの穴の中に削りクズが残っていたり、トリガーガードの裏に大きめのバリが残っていたりします。
この辺は若干、工程を省略している事がうかがえますが、マルシンのキットは通常版でも派手に残っているパーティングラインを処理しなければいけないので、これぐらいなら何の問題もありません。

通常キットとの一番の違いは金属パーツでしょう。

黒染めされていません。
内部パーツはともかく、トリガー、ハンマー、スライドストップ、マガジンキャッチ、エキストラクター、ハウジングなどの外装パーツは塗装やブルーイングなどをする必要があります。ブルーイング派の人は、メーカーの塗装を落とす手間が省けて、逆に好都合かも知れません。
まだ組んでいないので分かりませんが、物によってはフレームに組み込む際に削るなどしてフィッティングが必要かも知れません(まあ通常キットでも加工しないとピンが通らない穴とかあるんですが)。


付属カートは3発のみ。ここでもコストが抑えられています。
火薬セット用のローダーは、おなじみの茶色ではなく黄色。これは最近の仕様っぽいですが、自分は初めて見ました。

開封しての第一印象としては、危惧していたほどヤバイぐらいのスッピンではないな、という感じです。
初心者にはお勧めできないものの、中級者以上であれば通常のキットよりもお得感はあると思います。そのため結構人気のようで、品切れのショップも出て来ているみたいですね。
予備パーツ代わりに1セット買っておくのも良いと思います。

『ザ・スッピン』は、近年のモデルガンユーザーのニーズを捉えた面白いコンセプトだと思います。
ベレッタやガバでの展開にも期待。
  

Posted by Red at 13:33Comments(2)モデルガン