2017年02月07日

エボカート用スピードローダー試作


タナカのP8が間もなく発売されますが、銃本体だけでなく、一新されるカートリッジにも注目しています。

下写真はエボリューションシリーズに対応した現行のカートリッジですが、これがEVO2カートリッジへとリニューアルされます。

EVO2カートの一番の特徴は、ケース全体がアルミになり、アルマイトコートされる事です。
アルミカートは銃への負担が少なく、エジェクト時の飛びも軽快。アルマイトは汚れにくいなど、利点が多いです。モデルガンメーカー純正の9ミリカートがアルミ化されるのは、おそらくこれが初めてだと思いますし、作動性能もアップしているらしいので期待が膨らみます。

しかし、タナカのパラカートは、
セットが面倒くさい。
性能が良い事は分かっているのですが、他のカートより部品点数が多くて非常に煩わしいのです。
だから、つい変換デトネーターを使って、PFCなど他社製のカートを使ってしまいます。

しかし、今回はせっかくカートリッジが一新されるわけですから、ぜひともこれを使い倒したいと考えてます(従来のエボリューションシリーズの銃にも使えるようですし)。
そのためには、少しでもカートの組み立てを楽にする必要があります。

そこで、スピードローダーを試作してみました。

下の写真はスリーブを5本立てる台座です。

本当は樹脂ブロックか何かに穴を空けて作ろうと思いましたが、とりあえず今回はパテで作りました。
これに立てた時点で、スリーブ内にオイルを吹いておきます。
そしてそこへ、

5ミリキャップを、シートから切り取らずに、そのままかぶせます。

続いてコレ。

タナカの純正ローダー5本。
間に1ミリ厚のABS板を挟んで接着した物です。
これを使って、

ズボッ!

一気にキャップ5発装填完了です。

思い付きで作ってみたのですが、ちゃんとできました。これで少しはセットが楽になりそうです。
このスピードローダーの利点は、5発同時にセットできるというだけでなく、5ミリキャップをシートからむしり取る手間が省ける事です。
7ミリキャップと違い、5ミリキャップはひとつひとつちぎらないといけないので面倒ですよね。
逆に言えば、この方法は5ミリキャップとスリーブを用いるパラカートだからできる技です。

そして台座の穴とロッドを3倍に増やせば15発同時装填もできるはずですし、理論上は最大50発同時装填まで可能なので夢が広がります。
しかし実際に数を増やすには、台座の穴やロッドの間隔が正確である事や、ロッドに曲がりが無いなどの精度が求められるでしょう。
実は今回の試作品は、タナカの純正ローダーや、ウチにある一番薄い1ミリ厚のプラ板など、あり物で作ったため、キャップ火薬の間隔とローダーの間隔が微妙に合っていません。プラ板が少し厚いのです。とりあえず今回は5発だけなのでそれでも使えましたが、ちゃんと寸法を決めて樹脂棒などの部材から作り起こしたほうが良さそうです。3Dプリンタがあれば一番ですね。
キャップ火薬の中心から、隣の火薬の中心までが8ミリ。
ローダーの太さが5ミリなので、ここから算出して寸法は決められます。
興味のある方はぜひ作ってみて欲しいですし、カートのセットを楽にするアイディアがあればぜひ教えて頂きたいです。
  

Posted by Red at 18:05Comments(5)モデルガン