2016年05月06日

C-Tec9mmダブルキャップカート【CPF】


斬新なカートリッジを精力的にリリースしてくれているC-Tecが、今度はオート用の9ミリダブルキャップカートを製作。マルゴーでモニター先行販売されているので、買って来ました。
マルシンとタナカのベレッタ92系、その中でもHWモデルに向けた商品です。
その名もCPF/Wキャップカートリッジ。

MSGKenkenさんが、早々に動画をアップされているので、まずはそちらをご覧頂いたほうが良いかと思います。

かなり快調に作動しているので、期待しての購入です。

ダブルキャップカートは、これまでも様々な物が考案されてきましたが、このカートは構造が非常にユニークです。


マニアの方なら見ただけで大体の理屈は分かると思いますが、一応説明すると、
 ●後方からの打撃でプライマーと火薬1が前進
 ●火薬1がFピンに当たって発火
 ●Fピンはガス抜き穴のある中空構造で、そこを通って火花が前方へ抜ける
 ●抜けた火花が火薬2に引火
 ●ガス圧により火薬2のキャップとインナーが前進してブローバック
 ●火薬2の底に穴が空き、インナーを通ってマズルへガスが抜ける
という仕組みです。

CPカートと違い、Fピンはピストンの役割を持たないため、Oリングなどはありません。

これを見た時に「OリングがないとFピンがカート内で動いてしまい、火薬1に接触して暴発してしまうのではないか」と不安になりました。

しかし、よく見ると、

リムケースの内側に段が付いていて、Fピンを入れると、

こんな具合でフタをするように固定され、これ以上は下(後方)へ行きません。
つまり火薬が前進しない限り、Fピンと火薬が接触する事はないわけです。
さらにブレットケースをかぶせて閉めると、Fピンは前へも移動せず、完全に固定されます。
一見するとCPとPFCを合体させたような構造に思えますが、MSGKenkenさんが動画内で述べられている通り、リボルバーとPFCの合体という方が適していると感じます。

インナーは横から見ると爆音プラグに似ていますが、

内部が一段下がっていて、デトネーターが奥まではまるようになっています。

マルシンのHW製ベレッタ92FSを使用し、お楽しみの発火です。

これは…面白い!
マズルフラッシュがハッキリと見え、発火音はやや低音がかった重みのある音です。
作動も非常に快調。

24発ほど発火してみましたが、一度も不発が起きませんでした。これは気持ちがいい。
マルシンの銃はハンマースプリングが弱いため、CPカートを使用すると打撃力が不足し、不発が起きる事があります。
このカートで不発がないのは、火薬と近い位置でFピンがしっかり固定されているためではないかと想像します。

パワーは少々強めです。その事は説明書にも記載されていて、貴重モデルなどでは使用できません。また予備バレルは用意したほうが良さそうです。
92F用という事で、タナカのグロックやSIGなどに対しては明かにオーバーパワーなので、使用は避けたほうが良いでしょう。

しかしこれはかなり面白いカートなので、他の銃にも使えるマイルドキックや、.45ACPなど、今後の展開に期待です。
  

Posted by Red at 19:24Comments(0)モデルガン