2016年03月20日

USPエキストラクター調整


タナカのUSPです。
ちょっと前に、スライドが常に前進した状態であるという記事を書きました。

ショートリコイルの為に斜めになっているバレル基部が消耗しているのが原因ではないかとのご指摘を頂いたんですが、自分もそう思って新しいバレルに交換してみたものの、改善は見られなかったのです。
またコメントの中で、その箇所に紙などを当てて厚くして確認してみてはどうか、とのアドバイスも頂きました。
なるほど、と思って厚紙を貼り付けて組み立ててみると…


見事改善しました!
しかし、新品のバレルに交換してもダメという事は、バレルというよりもこの部分が噛み合うロッキングピース側が摩耗しているのではないかと睨んでいます(もしくは両方)。
この件は引き続き研究していきます。

とりあえず、スライドが少し前進していても、今のところ発火に影響はないので、本日は排莢に関する調整です。

USPのエジェクションポートは比較的小さいため、フルサイズの9ミリカートだとエジェクションポート前方に弾頭部分が当たり、スライドが傷ついたり、排莢方向が不安定になったり、排莢できずにジャムったりします。全長の短い爆音カートや、.380カートだと安定して排莢するんですが…。
で、純正のパラカートでも当たるのは問題だという事で、昨年10月にモデルガンパーツショップM9の店長が、ブログで対応策を公開されました。
ずっとやってみようと思っていたのですが、ようやく試す事ができました。

まずは、エキストラクターの爪の奥にある段を削り落とし、ツライチにします。


削った状態がこんな感じ。


次に、エキストラクタースプリングにゲタを履かせてテンションを強くするとの事なんですが、適当な部材がなかったので、真鍮線をコイル状に巻いて作りました。

これをエキストラクタースプリングの下に入れて組み込みます。


出っ張りを削った分、エキストラクターの角度が今までと変わった事が分かります。少々違和感がありますが作動優先。それにチャンバー内にカートが入っている時は今までと同じ角度なので、インジケーターにもなって良いと考えます。

で、発火してみました。

すごい!快調に排莢します!発火店長さすがです!
この調整方法は、エキストラクターの保持力を強化し、しっかりと最後までカートを咥えさせる事で排莢を安定させているとの事です。
純正パラカートとPFCで試してみましたが、どちらも横から斜め後ろ方向へキレイに排莢してくれます。
久々にUSPで気持ちよく発火できました。おすすめです。
  

Posted by Red at 23:52Comments(2)モデルガン