2015年02月02日
グロックのスライド分解手順
以前、グロックのスライド破損対策に関する記事を書きましたが、
「予備のスライドを持っているが、ストライカーなどの内部パーツの交換方法が分からない」
というコメントを頂きました。
確かに説明書にはフィールドストリッピングの手順しか書かれておらず、ネットで検索してもスライドの分解に関する記述は発見できません。その為、自分も初めてスライドを交換する際に手こずった記憶があります。
というわけで、タナカ製グロックのスライドの分解方法です。
基本的にはスライド・カバー・プレートを下に引き抜くだけです。これを外せば内部パーツがすべて取り出せます。
ところが、普通に下に引っぱるだけではプレートは抜けません。初めての分解ではここでつまずくと思われます。決してスライドとプレートの間にマイナスドライバーなどを差し込んだり、ペンチで引っぱって力任せに外そうとしてはいけません。
まずはファイアリング・ピン・ロックを押しながら、ストライカーのコッキング・ピースを引き下げます。
すると、プレートに引っかかっていたスペーサー・スリーブが下がります。
この状態でプレートを引っぱれば外す事ができます。
固くて外しにくい場合は、この時こそ隙間にマイナスドライバーを差し込んで外します。今度は簡単に外れるはずです。
プレートさえ外してしまえば、あとはすべての内部パーツが簡単に取り出せます。
エキストラクターは斜めに引き出します。慣れていないと少々戸惑います。
エキストラクターを外せばファイアリング・ピン・ロックも外れるはずですが、たまにこのパーツが取れない事があります。
原因はエキストラクターの奥にある、リング状の部品に引っかかっているためです。
このリングはスライドと一体成形ではなく別部品です。
精密ドライバーなどを差し込み、リングを外す「フリ」をしてください。完全に外さなくても、外そうとしてリングが緩めば、ファイアリング・ピン・ロックは出てきます。
追記:1911tacさんより、下記のようなご意見を頂きました。1911tacさん、ありがとうございます。
「自分の場合は精密ドライバーで回転させて抜いています。
一面取ってある所をリング部分に来るように(反時計回りに90度)回せば簡単に抜けます。」
ちなみにこのリングはスライドと別部品ですが、パーツ表には載っていません。新品のスライドを購入すると付いてくるので、交換する必要はありません。
ここまで外したら、あとは逆の手順で新品スライドに組み込んでいきます。通常はあまり取り出す事のないパーツ類なので、分解した時にはクリーニングすると良いでしょう。
プレートをはめる時は、分解時と同様にコッキングピースを下げながら行います。
あとはリアサイトを横にスライドさせて外し、交換すれば完了です。
なお、以上の方法は自己流ですので、正しい方法やもっといいアイディアなどがあればぜひともご教示ください。