2016年05月12日

不発知らずのCPF/Wキャップカート

不発知らずのCPF/Wキャップカート
C-TecのWキャップカート【CPF】についてもう少し書きます。

先日の記事で、「不発が起きない」と書きました。
その後発火しても、不発はゼロです。
マルシンのモデルガンは、CPカートほど打撃力を必要としないPFC向けに作られているので、他社モデルガンと比べてハンマースプリングが弱いです。それでCPカートを使うと、打撃力が不足して不発となる事があります。しかしこのCPF/Wキャップカートでは不発がゼロ。これには少々驚きました。

下の写真は従来のCPカートに空キャップとインナーをセットし、デトネーターの付いたバレルに入れて、プライマー部分を押した状態です。
不発知らずのCPF/Wキャップカート
これだけプライマーが移動します。逆に言えば、これだけ押し込まなければ発火しないという事です。
実際には火薬ぶんの厚みがあるので、もう少しストロークは短くなると思いますが、まあ大体こんなものでしょう。

同じようにCPF/Wキャップカートに空キャップをセットして押し込んでみた状態がこちら。
不発知らずのCPF/Wキャップカート
明かにストロークが短いです。少し押し込めば発火するという事です。

リムケース部分の合成画像。
不発知らずのCPF/Wキャップカート
寸法から考えると、火薬ギリギリのところにFピンがセットされているようです。
普通のカートリッジでは、これだけFピンと火薬が近いと、なんらかの衝撃が加わってFピンが少し動いただけで火薬と接触し、暴発する危険があります。
しかし、以前の記事で述べた通り、CPF/Wキャップカートは、従来のCPカートと異なり、Fピンがケースに固定されて動かないので、ここまで火薬と接近させる事ができるのでしょう。
それでもプライマーとキャップ火薬が動くと暴発する可能性はあるので、その不安は拭えないですが、この発火性能は特筆すべきだと思います。

現在マルゴーで購入できる製品は、パワーがかなり強く、銃に負担がかかる物でしたが、まだモニター販売という事で、今後改良される事でしょう。
抜群の発火性能はそのままに、パワーがマイルドになれば、かなり遊べるカートリッジになるはずなので、楽しみです。


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この記事へのコメント
キャップ火薬1個だけではブローバックしないのでしょうか?
しないのであれば、「スタンダードモデル」として楽しめますね。
或いはキャップ火薬2を、発火済みの撃ちガラにすれば、ブローバックのパワーも下げるのではないでしょうか?
Posted by とんぼ at 2016年05月12日 01:53
面白いカートですよね。
前方の中空インナーにパウダーを・・・などとイケないことを考えてしまいます(笑)

不発知らずということは・・・充分このまま撮影用に使えますね。

いずれにしても発売が楽しみです!
自分はMGCのデザートストームに使ってみたいです。
Posted by ももろう at 2016年05月12日 14:32
>とんぼさん
おっしゃる通り、後ろの火薬のみだとスタンダード発火になります。
火薬2を撃ちガラにするというのは、思いつきませんでした。
火薬1のガスは全部抜けるわけではないので、おそらくPFCよりもパワーが弱くなってしまうと
思いますが、うまく工夫すればアルミ製のPFCとして使えそうな気がしてきました。
アイディアありがとうございます!

>ももろうさん
確かにパウダーなどを仕込みやすい構造に思えるのですが、PFCと同じでガスが抜けるのはブローバック
開始後、デトネーターがプラグから離れた瞬間となるので、火がポートから漏れると思います。
マルシンキャップでも、かなりポートから火花が飛び出すので。。。
MGCのデザートストームに使用予定ですか!貴重な記念モデルなので、壊れない事を祈ります(^^;;;
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2016年05月13日 01:36
 
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