2014年09月15日

CAW製コルト・ローマン レビュー

CAW製コルト・ローマン レビュー

CAWローマン。
価格面などから、「誰が買うんだ?」というネガティブな意見が聞かれましたが、とりあえず私は買いました(笑)。
これは私がMGCのローマンを偏愛しているからであり、普通の感覚ならまず買わないでしょう。
MGCローマンは、マルイのエアコキで遊んでいた小学生時代の私に、モデルガンの魅力を教えてくれた銃です。きっかけはもちろん刑事ドラマで、「団長のサイドアーム」、「ユージの愛銃」(第1シリーズ)、その他多くの刑事たちが愛用する、あの“太くて短いヤツ"に憧れたわけです。エアガンではモデルアップされていなかったので、必然的にモデルガンの世界に足を踏み入れました。
確実な発火性能と、どんなに酷使しても壊れないMGCのローマンは、モデルガンの楽しさを知るには充分でした。
そんな思い入れのあるローマンの引退試合という事で購入しました。
価格に対して散見する評価は至極まっとうであり、私も同意見。この先購入したい高額モデルのためにモデルガン貯金をしているので、この出費は辛いところです。
そもそも金型が傷んで最後のロットになるというのも本当かどうか分かりません。単なるセールストークかも知れませんが、騙されてみました。

前置きが長くなりました。
CAWローマンの箱です。
CAW製コルト・ローマン レビュー
私は同社のDAリボルバーは持っていないので分かりませんが、他のリボルバーと共用でしょうか。
ニューローマンの箱をわくわくしながら開けるのはこれで3度目。そしておそらく最後です。

CAW製コルト・ローマン レビュー
じゃーん。
見慣れたニューローマンそのもの。でも「新製品」だと思うと感慨深いです。
表面の仕上げは綺麗だと思います。MGC末期のHW製はヒケや油ジワがかなり出ていた事を考えると、かなり頑張って仕上げた事がうかがえます。
グリップはHW製。ABSのローマンしか知らない人は、かなり重く感じるはずです。

CAW製コルト・ローマン レビュー
ニューローマン3世代。
左のABSモデルは80年代後半に新宿のMGCで購入。
中央のHW+マルベリ木グリは2000年代前半に上野のMGCで。
そして右のCAWローマンはネットショップで。時代は変わりましたね。

CAW製コルト・ローマン レビュー
私も含め、シリンダーインサートの改良を望む声は多かったわけですが、結局MGC時代のままです。

では変更された箇所を見ていきましょう。
CAW製コルト・ローマン レビュー
まずバレル右側面の刻印がリアルになりました。

CAW製コルト・ローマン レビュー
エジェクターロッドの先端の形状が変更されています。MGCのは先端が窪んでいました。実銃がこうなのでしょうか?それとも加工上の都合でこうなったのか?理由は不明です。

CAW製コルト・ローマン レビュー
グリップ底部。下のCAW製は刻印が省略されています。
上のMGC製に入っている「075710」というシリアルナンバーは、小林さんが設計を完了した日(75年7月10日)であり、「意味のある数字」なのでこれは省略しないでほしかったです。

CAW製コルト・ローマン レビュー
ハンマーコック。
シリンダーハンドの長さが改良されているので、かなり早い段階でシリンダーが回りきります。タイトー時代のローマンも改良されていましたが、それ以上です。ゆっくりコックしても確実にシリンダーがロックされます。
シングル時のトリガーの切れが悪いです。これは慣らしを行えばよくなるのかな?

CAW製コルト・ローマン レビュー
グリップに隠れていたサイドプレートを止めるネジは、六角になっています。
またで囲った部分に、小さくSPGマークが入っています。グリップを付けるとまったく見えません。

CAW製コルト・ローマン レビュー
これぞ小林メカ!
ローマンと言えばこの内部構造です。
サイドプレートはかなりタイトにはめ込まれています。この辺りはCAWっぽいですね。

というわけで、今回のローマンはほぼ「記念モデル」。
思い入れのある人は、一度店頭で手にとってみるだけでも良いと思います。
きっと青春時代がよみがえるでしょう。



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この記事へのコメント
右側の刻印のちっちゃくまとまった感じが、
MGCオリジナルと文字の分布自体が全然違って新鮮ですね。
紅白背表紙の頃のGun誌のイチローさんのスナブノーズ特集で、
この小さい刻印が写っていたのを思い出しました。

しかし、CAWのMGC再販物の価格がじわじわ上がっていくのは
勘弁して欲しいです。とても私には手が出せません…。
金型の傷みから表面の修正に手間がかかるとかつてMULEのブログに
書いてありましたが、それが価格上昇の原因ならいっそBWCみたいな
一切の表面仕上げをしてないキットで出してくれればいいのにと思います。
Posted by リオ(9パラ好き)リオ(9パラ好き) at 2014年09月17日 23:31
刻印は確かに新鮮に感じます。
価格は本当に厳しいですね。リボルバーだから余計高く感じるのもあると思いますが。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2014年09月19日 19:54
こんばんは。
コルト・ローマン・・・私はあぶ刑事世代ではなく、西部警察世代。
・・・カンケーありませんが(笑)
MGC製ローマン3インチはバレルピンがあり、すっぽ抜けますと、
バレルも当然ですがすっぽ抜けました・・・。
しかし、CAW製ローマン3インチにはバレルピンが存在しません。
気にせず発火できますね。クオリティーは別としまして。
カートも単純なところが当時のリボルバーの良い所でした。
CAW製カートもMGC製カートを引き継いでいるところに感銘を受けました。
Posted by コバ at 2015年03月30日 18:48
・・・失礼しました。
4インチでした・・・(汗)
Posted by コバ at 2015年03月30日 22:20
私もヤフオクで新品未開封の2インチクラシックモデルを購入しました。
 このモデルは中学生当時、モデルガンにハマり切っていた頃を思い出します。
 刑事ドラマ「太陽にほえろ」では主役級のステージガンでしたね。
Posted by オタキ at 2019年10月16日 04:46
>オタキさん
クラシックモデルは、バレル部分の金型がなくなっているので、CAWのクラッシクは新規でバレルを作っているそうです。
今後の販売があるかどうかも分からないので、ぜひ大切にしてください!
当時の刑事はみんなローマンクラシックでしたね。
現在の刑事ドラマはSAKURAが目立つようになりましたので、時代の流れを感じます。
Posted by T.K.RedT.K.Red at 2019年10月16日 17:57
 大切にしたいと思います。 
ローマンの凄いところは
1.故障しない
2.シリンダークレーンとフレームがピッタリ収まっている
3.ゆっくりハンマーを起こしてもシリンダーが回りきりロックされる

現在では当たり前なのですが当時では珍しかったと思います。
 
 
 
Posted by オタキ at 2019年10月18日 20:31
 
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