2017年12月21日

MGCガバWキャップ発火調整


前回の続き。
リアルサイズカートを使用するMGC系のガバメント(GM12)に、BWCのカートを使用するダブルキャップ発火への道です。

デトネーターはもうこれで完成。カートストッパーから先端までの距離や、先端形状はデトニクス用の寸法を流用できるので、比較的簡単に出来ました。
後は銃本体の調整です。

■エキストラクター
MGC系列の製品はエキストラクターの加工は不要だという事が分かりました。やるとするなら、下側のエッジを斜めに落として、リムが入りやすくするぐらいでしょう。

CAW製のMGCリバイバルシリーズはエキストラクターの加工が必要です。CAWのCPカートはリムが薄く、エキストラクターの爪もその形状に合わせてあるため、加工しないとキツすぎてはまりません。

下からカートを入れてみて、リムがスムースにはまるように爪の形を整えます。
削りすぎて緩くなると排莢不良の原因となるから少しずつ。

■フィードランプ
カートをマガジンに装填して手動でチャンバーへ送り込もうとしたところ、フィードランプにカートの先端が突っかかる給弾不良が発生。

マガジンに5発装填ぐらいなら問題なく送り込めるのですが、7発フル装填すると初弾〜2発目が必ずこうなります。
これはフラッシュホール型のデトネーターを通すためにカート先端形状がノーマルのCPカートと異なる事が原因と思われます。

自分の知る限り、GM12のフィードランプは、下の2種類の形状があります。

たぶんですが、奥のフラットな形状の物はリアルサイズカート化されたばかりの頃のもので、手前のくぼみがあるタイプはMGC後期に見られたものだと思います(この辺の変遷は詳しくないので、おそらくですが)。ちなみにCAWのフィードランプは手前の形状です。

試してみたところ、奥のフラット形状のフィードランプでは、加工なしでOKでした。7発フル装填でも問題なく送り込まれるようです。
写真でもお分かり頂けるかと思いますが、両者はくぼみの有無だけでなく、長さも異なります。フラットタイプのほうが長く、よりカートに近いところまで突き出るのです。フラットタイプでフィーディングがうまく行くのは、この長さが大きく貢献している気がします。
もちろん、手前のタイプのくぼみの形状がBWCカートの先端形状と合わないという事もあるでしょう。

従ってMGC系のガバメントで、フラットなフィードランプが付いているモデルであれば、エキストもフィードランプも加工する必要がなく、デトネーターの交換のみで発火できるという事です。たぶん。

で、くぼみタイプのフィードランプは、削ってBWCカートがスムースに送り込まれるように調整しなければなりません。

少しの加工で済むかと思ってたら、かなり形を変えてしまいました…。
しかしこれでフィーディングも快調になりました。

■発火

チャンバーにプラス1発の8発装填で5回、計40発発火したところ、
閉鎖不良 1回
不発 1回
暴発 0回
排莢不良 0回

スプリングの調整無しで、なかなかの好成績!

さらなる発火テストを続けていきます。

しかし、デトネーターの交換だけでなく、フィードランプを削らないといけないというのも面倒なので、

フラットタイプのフィードランプを参考に、専用のフィードランプも製作中です。
デトネーターと一緒に交換するだけで快調に作動するならベストです。
  

Posted by Red at 00:45Comments(18)モデルガン