2017年11月26日

エキストラクターを黒メッキ


BWCのキンバーCUSTOM TLE II です。
アウトレット品として購入したものですが、とてもお気に入りです。

この銃の特徴は、

外装式エキストラクター。フレアーカットとの組み合わせがデザイン的にも素晴らしく、ドキドキします。
スチール削り出しの特製パーツという点もありがたいのですが、発火するとサビます。
発火後に毎回エキストラクターを分解してクリーニングすればなんとか大丈夫ですが、ちょっと気を抜くと、すぐにうっすらと赤いサビが浮いて来てしまいます。
サビた時には磨き落としてリブルーする事で対応していましたが、面倒なので何か対策したいと思っていました。

で、以前SFAローデッドのマグキャッチに、黒ニッケルメッキをかけるという方法を試したのですが、1ヶ月半以上経過しても…

剥げる気配はなく、なかなか良い感じです。

というわけで、キンバーのエキストラクターも黒ニッケルメッキしてしまいます。

まずは全体を磨いて地肌を出します。
そして脱脂したあと銅メッキをかけます。

定石通り、銅メッキ→ニッケルメッキ(銀色)→黒ニッケルメッキの順番で重ねて行きました。
…が!
最後の黒ニッケルメッキがどうにもうまく乗らない。いくらやっても黒くならないのです。
マグキャッチとは材質が違うからかも知れません。
そう言えば最初の銅メッキも乗りが悪かった気がします。

それで思い出したのですが、真鍮にメッキをかけた時も、銅メッキは乗りが悪く、その上にニッケルメッキをかけてもすぐに剥げてしまいました。試しに銅メッキせずにいきなりニッケルメッキをしたところ、そっちのほうが良くメッキできた、という事があったのです。

金属によってメッキとの相性があるのでしょうか?
そういう知識がないのでよく分かりません。
特に自分の使用している「めっき工房」は、特別な技術で家庭での簡単なメッキを実現しているため、一般的なメッキとも異なるので余計に分かりません。

とりあえずここまでやったメッキを削り落とし、真鍮の時と同じようにいきなりニッケルメッキをしてみました。

しかし、真鍮だと金色が銀色に変わるのでメッキされていると分かるのですが、磨いたスチールだと色が変わらないのでちゃんとニッケルメッキされているか分かりません。

しかし、このあと黒ニッケルメッキにとりかかると、

おお!どんどん黒くなっていく!
理屈は分かりませんが、どうやらうまくいったようです。

一度全体が黒くなったら、スライド側面に露出する面をポリッシュし、脱脂してまた黒ニッケルメッキをかける…という作業を数回繰り返しました。

知識もノウハウもないため苦戦しましたが、なんとかイメージに近い仕上がりになりました。

黒ニッケルメッキは、やや黄色がかった黒なのでガンブルーとは違いますが、これはこれで味わいがあります。

メッキの強度や、肝心の耐サビ性能を早く試したいところですが、実はスライドとフレームをセラコート業者に出しているため、組み込む事ができず。
早く戻って来ないかな〜。
  

Posted by Red at 21:44Comments(4)モデルガン