2016年09月17日

S&W M459(MGC)


MGC製のS&W M459です。HW製ですが、サイド発火です。
同社のS&Wオートは、結局最後までセンターファイアー化されなかったと認識しています。ショートリコイル機能もないし、内部構造もオリジナルなので、模型としての存在意義はあまりないのかも知れませんが、そのぶん発火性能は非常に高いです。
特に近年発売された、タニオ・コバの.380イージーCPカートと、M39/59用のデトネーターを使うと、なかなか調子よく動いてくれます。

現在発売中の『MJマガジン』9月号には、サイド発火式モデルガンを快調に作動させるコツが紹介されており、とても参考になります。
記事によると、サイド発火式で不発が起きる原因は、カートの重さに起因するとの事。プライマーとキャップ火薬だけを動かすセンターファイアー方式と異なり、サイド発火はカート全体を前方へ叩き込むので、カートが重いと勢いよく前進せず、打撃力が足らなくなるというわけです。
その点、タニオ・コバのイージーCPカートはアルミ製で軽いため、不発の心配はありません。実際、不発が起きた記憶はありません。

またサイド発火で暴発(チャンバーへ送り込んだ瞬間に発火する)を防ぐには、PFCの場合にはプラグをマルシンの規定位置ではなく、奥まで(弾頭側まで)押し込む方法が有効だとあります。こうすると、チャンバーに入った時、デトネーターがプラグを押し込む形になるため、カート内部の空気が圧縮され、抵抗が生まれるからだとの事です。たぶん、プラグとカート内壁との摩擦もプラスされ、さらに抵抗を生むと思います。
以上はPFCの話ですが、イージーCPカートの場合も、ピストンカップをセットする際に奥まで押し込まず、ケースの口ギリギリのところにセットしておけば、ある程度は同じ効果が期待できるのではないかと思います。

PFCと比べるとストロークは短いと思いますが、それでもちょっとは効果あるかな?

また、M39/59用のイージーCPデトネーターは、他の機種用と異なり、先端が丸くなっています。

この形状も、おそらく暴発防止のためだと思います。
ピストンカップの穴を通る直前に、先端の丸い部分がカップに少し当たるので、送り込みの勢いを殺ぐのだと思います。よく考えられていますね。


ピストンカップを奥まで入れないで発火すると、何となく暴発が減った気がします(気のせいかも)。
不発はもともとないのでイイ感じなのですが、この銃の場合にはデコッキングレバーが外れたり、ハンマーがコック位置で保持されなかったりといった問題が起きるので、そっちの調整が少し必要です。
  

Posted by Red at 23:28Comments(0)モデルガン