2016年05月08日
やはり強力なCPF/Wキャップカート
C-Tecの新しいカートリッジ、CPF/Wキャップですが、先日の記事でも書いた通り、やはりパワーが結構強いようです。
マルシンの92FSで発火したのですが、比較的新しいバレルにも関わらず、30発も発火すると、
バレル基部のショートリコイル用ガイドが大きく変形しています。
あと少し発火するだけで、
このようにピンより後ろが完全になくなるのは目に見えています。
こうなると、インナーシャーシのガイドレールがバレルを保持できなくなり、
バレルがシャーシから外れ、後端がせり上がってしまいます。
バレルが破損するだけなら大した問題ではありませんが、せり上がったバレルがスライドを割ってしまうので深刻です。
これは別にこのカートを使用せずとも、マルシンベレッタの弱点のひとつであり、通常の使用でも発生するトラブルです。しかし、やはりこのカートの使用による消耗は激しい気がします。
マルシンのベレッタは、当初バレル基部のピンは存在しなかったようですが、いつからか補強ピンが打ち込まれるようになりました。しかし対策としては不十分な気がします。タナカのグロックのように、この部分全体を金属製にしてほしいところですが、今のマルシンがそれをやってくれるとは思えません。
対してタナカ/MGCの場合は、インナーシャーシのレールがフィードランプ裏側からシャーシの前部まで続いているため、バレルの一部のみに負荷がかかりにくい上、もしも一部が破損したとしても、マルシンのようにシャーシを乗り越えてバレルがせり上がるという事態は、起きにくい設計になっているようです。
実銃の写真を見ると、マルシンの設計のほうがリアルですが、やはり発火するならMGCだという事を改めて感じます。
タナカM9エボリューションでも発火しました。
少ししか発火していないのでバレルやスライドなどに異常は見られませんでしたが、やはり不安になる強さです。
リコイルスプリングは強くしたほうが安心できそうです。
誕生したばかりのCPF/Wキャップカートですが、非常に面白みのある意欲作だと思うので、マイルドキックバージョンの発売が待たれます。