2016年05月03日

マルシンガバ、フィードランプ切削


しばらく続けてきたマルシン製ガバメント(キット)の調整ですが、これで最後です。
最後まで悩まされたのはフィーディングトラブルです。
マガジンにフル装填すると、1発目と2発目を発火後、高確率で次弾がチャンバーに送り込まれず、

このようにエジェクションポートから飛び出してしまいます。

エキストラクーの爪を少し削り、スムースにリムをくわえられるようにしたところ、少々マシになった気はしたのですが、本質的には間違っていたようで、完全には解消されませんでした。
コメント欄にて「マガジンを疑うべし」というアドバイスを頂戴し、確かにその通りだと思い、マガジンを検証する事にしました。

タニオ・コバのマガジンを使用して発火。
すると、トラブルゼロ。スムースに送弾されます。

ここでマルシン以外の機種であれば、純正マガジンの使用をやめ、タニコバマガジンを使う事にすれば、手っ取り早く問題は解決するのですが、マルシンガバはグリップが僅かに短いため、純正以外のマガジンを使うと、ボトムが少し飛び出てしまうのです。作動には問題ありませんが、カッコ悪いのでこれは避けたいです。

というわけで、純正マガジンを何とかしようといじりはじめました。
まずはフォロアーのみタニコバのプラ製フォロアーを入れてみて検証したところ、やはりフィーディングトラブルが発生。原因はフォロアーではなく、おそらくリップ形状だという事が分かりました。
リップをグニグニと曲げたり、スプリングを少し切ったり、色々とやり始めたところで気付きました。
これはドツボにはまる。
僅かに閉める、広げる程度のリップ調整ならともかく、本格的にやりはじめると大抵うまくいかないし、うまくいっても大変な時間と労力を要する事が多いです。
しかも予備マガジンを買う度に同じ事をやらなければならないと考えると、やはりこれは銃本体側で解決すべきだという結論に至りました。

というわけで、最初にやろうと思いつきながら、やらずにいたフィードランプの切削です。
初弾や2発目がマガジンから抜ける時は弾頭側が下を向く性質があるため、インナーシャーシにほぼ垂直に激突します。そこへさらに後ろから無理矢理押されるために、想定外の方向にカートが弾け跳んでしまうと推測されます。

矢印のあたりが最初にぶつかる場所のようなので、この辺を中心に削り込み、シャーシに当たるタイミングを遅らせます。削った箇所が自然な形になるように、全体も少し削って形を整えました。

テストしたことろ、正解でした。初弾〜2発目も確実にチャンバーへ送り込まれます。

これでほぼ100パーセント快調作動となりましたので、マルシンガバの調整はひとまず終了とします。
しかし、マルシンガバの場合は、Fピンの破損やブリーチの変形、さらに先日書いたカートの変形などの問題があり、「ガンガン撃っても壊れない」とはいかないのが残念なところです。しかし価格の安いマルシンのガバメントが、モデルガンの入門機という位置付けであるのは事実なので、今後も販売を続けてほしい商品です(値上がりしてしまいましたが)。

あ、エキストラクターのサビ止めテストは続いており、結果は後日書きます。
  

Posted by Red at 14:09Comments(6)モデルガン