2016年04月04日

C-Tec9ミリルガー【マイルドキック】

C-Tecの新しい9ミリCPカートを購入しました。その名も『マイルドキック』です。
C-TecのCPカートと言えば、アルミ製である事や、斬新な構造など、非常に面白みのある製品だとは思うのですが、パワーが強すぎて銃への負担が大きく、なかなか使う気になれませんでした。
私も幾度となく「凶弾」呼ばわりしてきましたし、ネット上でも同様の意見が多く見られました。
そのせいかどうかは分かりませんが、パワーを抑えた『マイルドキック』の登場です。

まず外観の特徴ですが、金色になりました。旧製品は銀色でした。好みはあると思いますが、やはりこの色のほうが良いと思います。
そして実包同様にテーパーがついているため、並べると写真のようにアーチ状になります。
実物の薬莢がこのようにテーパー、つまり先端に向かって細くなっているという事は、つい最近まで知りませんでした。
ちょうど今売りの『Gun Professionals』誌の、『ヴィンテージ・モデルガン・コレクション』コーナーで、その事について触れられています。記事によると、実包の場合には弾丸を発射後に、ケースが広がってチャンバー内に張り付く可能性があるため、このようなテーパーになっているとの事。さらに、ダブルカラムマガジンで、2列に装填された弾薬を1列に崩すのもやりやすいそうです。
また、BLK職人のリオさんの動画でも、MP5のマガジンで安定して送弾するには、テーパーつきのカートが必要だと紹介されています。
現行のモデルガン用のマガジンは、テーパーが再現されていない従来のカートでも作動するように設計されていますが、テーパーつきのこのカートを使用する事で、より作動が安定するかも知れません(あるいは調子を崩すかも?)。

内部パーツを、旧C-Tecカート(写真右)と比較します。

一見して分かるのは、下ピースの全長が短くなっている事です。これはFピンを、ピストンストロークから早めに開放するためだと思われます。パワーダウンの一番の肝は、おそらくこの部分でしょう。
Fピン上部の形状も変更されていますが、これがパワーダウンに関係しているかどうかはよく分かりません。

ちなみに、下ピースの全長は、従来の一般的なCPカートと比べても短いです(下写真、右はMGC製)


というわけで、気になる発火です。
使用する銃はタナカのベレッタM9。デトネーターはC-Tec製です。
パワーを比較したいので、他のカートと撃ち比べてみる事にしました。

●一般的なCPカート(マルベリーフィールド)×3発
●C-Tec新カート×3発
●PFC&爆音プラグ×3発
●C-Tec新カート×3発

という感じで、12発装填して発火です。C-Tecの旧カートとは比較しません。銃が大切なので(^^;;;。


私はMJマガジンのようにブローバックのパワーを数値化して比較するようなノウハウがないので、個人的な体感での感想です。
まず、C-Tec新カートのパワーは、従来の一般的なCPカートと同等であると感じました。ガツンという鋭い感触も似ていますが、前作のような凶暴さはあまり感じられなくなりました。
一方、PFCとの比較では、明らかにPFCのほうがパワーが弱い事が分かりました。こうして比較すると、PFCはガスブロのようなもっさり感がありますね。もちろん、これはCPと比較しているからそう感じるのであって、実際にガスブロと比較すると全然パワーがあるし、PFCだけを使えばまったく弱いとは感じないんですが。
発火音に関しては、C-Tecはパーンッという甲高い破裂音で、PFC(&爆音プラグ)はバンという、やや篭もった感じの低い音です。どちらも大きいんですが、音の質が違うと感じます。

というわけで結論としては、「C-Tecの新カートは、一般的なCPカートと同じ用途で使える」と思います。
個人的にはパワー控えめなカートが好きなので、これでもまだ少し強いと感じます。タナカのP226あたりに使うのはやめとこうかな…という感じです。

少し前の輸入品マーケットのブログによると、マックジャパンがCPカート用の爆音プラグを開発中であると紹介されていました。いわゆる中空インナーのようですが、これの使用によってパワーが落とせるのではないかと、発売を楽しみにしています。
やはりアルミカートは軽快に飛ぶし、床に「ゴトッ」と落ちる音もしないので、使っていて楽しいです。
  

Posted by Red at 22:57Comments(4)モデルガン